あらすじネタバレ
アドリアーノの申請で裁判所が許可を出し、塀の外でのボクシング試合を行うバイアーノ。←銀行強盗で服役中
トレーナーは看守のヴァルジール。
そこで見事に勝利する。
その後、パンアメリカン大会の出場枠に空きがあるので、出場してみてはと提案するアドリアーノ。
しかしバイアーノは弱気で、もし出場枠を勝ち取ったとしても、裁判所がそれを許さないのではという。
まずは出場枠を勝ち取れというアドリアーノ。
そしてアドリアーノが家に帰ると、なぜか不機嫌な妻。
娘のリヴィア(アドリアーノと前妻の娘)の行方を聞くと、15年前にいなくなった母親を捜すチラシを張りに行ったという。
見つからないのは死んだからだというアドリアーノ。
妻は、もし彼女が帰ってきたらどうする?と聞く。←大事なことよね
そこへ客がやってくる、
次にバイアーノと試合をする選手の代理人だと言う。
要件は、バイアーノの棄権。
どうせ勝っても大会の会場へは行けないというのだ。
その見返りに彼に多額の支援をするという。
追い返すアドリアーノ。
翌日、ヴァルジールとバイアーノにその話をする。
ヴァルジールは悪い話じゃないという。
バイアーノも、支援を受ければリング付きのジムができるまたとないチャンスだと言う。
しかし、応援してる仲間を失望させるのかというアドリアーノ。
諦めるなど俺が許さないと言う。
囚人たちからはグローブを贈られるバイアーノ。
そして試合当日、バイアーノは会場から逃亡。
すぐさま彼女の家へと捜しにいくアドリアーノ。
バイアーノは、妊娠した彼女と一緒に逃げようとしていたのだ。
車で逃げようとしているところを追い詰め、裏切ったなと言って怒るアドリアーノ。
すると、「戻らない、刑務所はイヤだ」というバイアーノ。
逃げたことはまだバレてないからなかったことにしてやると言っても、それでも戻らないという。
すると、彼女が刑務所で子供を産むのはイヤだと言って泣く。
「戻るか。追われるかだ」というアドリアーノ。
バイアーノは試合会場に戻り、試合が始まる。
そして勝利する。
しかし大会への出場は却下されてしまった。
暗い雰囲気のアドリアーノとバイアーノとヴァルジール。
そこへ一人の囚人がやってきて、ヴァルジールにボクシングを習いたいと言うのだった。
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感想 ~アドリアーノが熱すぎる!~
今回は今までとは違って、ちょっと緩めの展開。
今までがハードすぎたっていうのもあるけどね。
看守と囚人との間で信頼関係を築くのは難しい。
それがないわけではない、だけど望んだような関係でもない。
そして見事に裏切られる。
バイアーノも極悪人ってわけではないんだと思う。
大会への出場は却下されたけど、私は同情することはできない。
ヴァルジールは、更生と言いながら必ず法律や制度が邪魔をする、って言ってたけど、私はそこまで寛大にもなれない。
平気でウソをつき、盗みなどの犯罪を犯し、時には人も傷つける。
なのに権利だけは主張する。
それも子供のような主張。
「刑務所はイヤだ!」なんて誰だってイヤよね。
なんかアドリアーノもヴァルジールもバイアーノに同情的で寛大すぎると思う。
時にはそういうことが必要なのかもしれないけど、外側から見てる私にはとてもじゃないけど理解できない。
そして人は変われるのかという問題。
変われるのかもしれない、でも私はそれを見たことがない。
だからわからない。
単に私が人を信じる力がないからなのかもしれないけどね。
そしてそして、今回のアドリアーノも熱かった!
あの熱量で囚人と向き合うってなかなかできないと思う。
あれじゃあそのうち妻に愛想を尽かされてしまうかも!?
それでなくとも15年前に蒸発した前妻の件もあるしね。
こっちもちょっと気になるなぁ。