あらすじネタバレ
アドリアーノの目の前で、甥のサムエル(←看守)が、囚人のサコマンに首を斬られて死んでしまう。
自分の影響でサムエルが看守になったこともあって、自分を責めていたアドリアーノ。
サムエルが看守になったばかりの頃、特殊監房の下に地下道が掘られているのを見つけたことを思い出す。
特殊監房の下を下水溝まで掘るという情報を得ていたサムエル。
2人は囚人たちが逃げようとしたところを一網打尽にする計画だった。
そして刑務所には、子供殺しのラエルシオが移送されてくる。
特殊監房の監視をしろと指示されるアドリアーノ。
子供殺しは他の囚人に狙われる。
早速、一般棟からラエルシオを狙った囚人たちが暴動を起こす。
慌ててカギをかけるアドリアーノ。
柵越しに個人的な復讐だという囚人のバチスタォン。
ラエルシオに6歳の娘を殺されていた。
アドリアーノと囚人たちを隔てるのはカギのかかったこの柵だけ。
応援を呼ぼうにも、もうここは俺たちが占領したと言われる。
バチスタォンは、仲間だったサコマンを他の囚人に押さえさせ、ラエルシオを渡したらサコマンの首をやると取引をもちかける。←サムエルを殺した囚人
しかしアドリアーノは取引などしないという。
するとサコマンは、サムエルのことは全員で殺すことに決めたこと、そしてサムエルには表と裏の顔があったことを暴露する。
サムエルは囚人たちに買収され、地下道のことを隠していた。
その見返りに口止め料としてバイクをもらっていたのだ。←アドリアーノには抽選で当たったと言っていた
2つの顔を使い分けて恨みを買った結果、殺されたのだった。
そして、カギを壊し追ってくる囚人たちから逃げるため、アドリアーノはラエルシオを連れて囚人たちが掘った地下道へと逃げる。
途中でラエルシオは、亡くなった母親の話をしだし、子供たちは死んだ母親といて幸せだと言う。
それは裁判官に言えと声を荒げるアドリアーノ。
追いかけてきたパチスタォンと2人の仲間だったが、2人は刑務所の外へと逃亡。
復習に燃えるバチスタォンだけが、アドリアーノとラエルシオを追い詰める。
死なせてくれと言うラエルシオ。
アドリアーノが止める間もなく、バチスタォンはラエルシオを刺し殺す。
復習を遂げ、アドリアーノにナイフを差し出す。
そしてもう誰も傷つけないと言って、自ら房へと戻って行く。
家に戻ったアドリアーノは、サムエルのバイクを処分してようやく解放されるのだった。
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感想 ~傷口には塩を塗ったほうが傷は癒えるのかもしれない~
アドリアーノの殺された甥はいい看守ではなかったみたいやね。
2つの顔を使い分けてたって言われてたけど、それは刑務所という場所が人をそんな風に変えるのかなぁ。
私がいつも思うのは、囚人たちはルールを破って囚人になったはずなのに、やたらと自分たちのルールを押し付けてくるように見える。
結局、サムエルも囚人たちのルールに則って裁かれたってことでしょ?
自業自得やったんやろうか?
自業自得って言っていいんやろうか?
アドリアーノなんかは、囚人たちからの信頼も厚いほうだと思うけど、それが正解なのかどうなのかが私にはわからない。
そして子供殺しのラエルシオ。
移送された刑務所には、殺した娘の父親がいて殺された。
裁く側も囚人なのよね。
何をして捕まったのかは知らないけど。
バチスタォンがラエルシオを殺して得たものってなんなんだろう?
復讐にはいろんな形があって、心が晴れるものもあるのかもしれない。
でも相手の命を奪って気は晴れるものなんだろうか?
それともあくまで一つの区切りをつけるためにその人にとっては必要なこと?
もしくは、それを達成したことでもう生きる意味をなくしただけなのかも。
う~ん、どうなんだろうなぁ。