前回、エレベーター用のホールに、マリアと一緒に落下した明智。果たしてその後は・・・
あらすじネタバレ
真っ逆さまに落下した明智とマリアは、そのまま姿を消してしまう。
事務所で心配する苺と桃子。
そこへ明智が戻ってくる。
疲れてると言って何も話さない明智。
桃子は、明智さんが苺を守るためにマリアを殺したと苺に言う。←勝手な桃子の推理
それから半年後。
寿々栄(明智の母)が事務所にやってきて、扇屋の系列ホテルで行われる8月のサミットで出される和菓子の選定会に出席するようにと明智に命じる。
そして、また近々お会いしましょうと書かれたモナリザのエアメールが届く。
一方、別荘に集結するマリアファミリー。
れいぞう子が庭で育てていたのはトリカブト。
そして選定会当日、会場には総理大臣と外務大臣もやってくる。
もちろんマリアファミリーも集結。
マリアのゲームがいよいよ始まる。
日本橋の鞠屋だと言って、会場に入り込んだシェフ伊藤とれいぞう子、林檎ちゃんの3人。
明智は、白い着物を着たマリアを見かける。
駐車場では、苺が日本橋鞠屋と書かれたバンをみて不審に思って見ていると、シェフ伊藤に見つかり拉致されてしまう。
明智は和菓子のどれかに毒が入っていると推理するが、審査が始まり、隣では寿々栄がつつじをかたどった和菓子を口へ。
しかしそれはつつじではなく、明智家の家紋の桔梗だということに気付いた明智。
慌てて寿々栄に吐き出させる。
その後ろで倒れる総理大臣と外務大臣。←外務大臣は死亡
その後、高橋からマリアの存在を聞いた上遠野が、駐車場で明智を見つけ、事件のことを問い詰める。
ここで僕を拘束するのは得策ではないし、この事件は僕にしか解決できないと言われ、明智を見逃す上遠野。
そして明智は去って行くマリアを見つけ、呼び止める。
そこへ高橋が駆け付けマリアに銃を向ける。
すると明智はマリアの手を取って走って逃げる。←うれしそうなマリア
その後、林の中でシェフ伊藤と合流。
シェフ伊藤は、明智をこちら側の世界へと誘うが、断ると言う明智。
そしてこれが君の望んだ人生か、原宿のマエストロ、と尋ねる。
車に乗り込んだマリアは苺を見て驚く。
今日殺されるとしたら何が食べたいと聞くマリア。
事務所に戻った明智の元には、招待状と書かれたモナリザの最後の晩餐のカードが届いていた。
帰ってこない苺を心配した桃子は警察署の上遠野の元へと行き、苺と連絡が取れないと訴える。
そして桃子の携帯へ明智から連絡が入る。
コソコソと電話をする桃子を見て何かを怪しむ上遠野。
別荘では、トリカブトの毒の入った注射器を、マリアが手にするのを見たシェフ伊藤が、気をつけるようにという。
一方、苺は、マリアがパリで買ってきたというメルヘンチックな白いドレスを着せられていた。←ダッサby苺
そしてキッチンで最後の晩餐の準備をするシェフ伊藤。
そこへれいぞう子が現れ後ろからシェフ伊藤に抱きつく。
助けてくれてありがとうというれいぞう子に、ゴミ粉砕機の電源を切っておいただけだというシェフ伊藤。←そういうことだったのね
あなたの心にはマリアさんしかいないことはわかってるという。
林檎ちゃんも、おじいちゃんが心臓発作を起こしたということを電話で知る。←亡くなったみたい
別荘に明智が到着し、最後の晩餐が始まる。←桃子に車で送ってもらった
マリアに対し、これまでの悪はあえて「美しい悪」と呼ぼうという明智。
しかし今日の悪は美しくないと言う。
そこへれいぞう子が給仕に現れ、生きていてびっくりする明智。
生きていてくれてありがとうと言い、もう一度人生という名のキッチンに立つべきだと言う。
君も君もだ、と林檎ちゃんとシェフ伊藤にもそう言う。
料理を出しながら毒なんか入っていませんよというシェフ伊藤。
毒は入っていないと言って料理を出すなんて悲しすぎるという苺。
そして、美味しいけど美味しくない、これが最後の晩餐なんて私はイヤ。
これが最後の晩餐ならもっと心のこもった美味しいものを食べさせてくださいと言う。
するとマリアが苺の首に注射を打ち、苺は倒れてしまう。
トリカブトだと聞いて取り乱す明智。
泣きながら苺の名前を叫ぶ。
それをみたマリアは、これこそが絶望よと言って嬉しそうに大声で笑う。
君と出会う前から僕は絶望していたのかもしれないと話す明智。
食べることで生きる希望が生まれる、それを全身で示していてくれたのがこの人だと言って泣く明智。
そんな人を君は殺した。
そして君にはまだわかってないことが一つあるという。
それは希望。
パンドラの箱が開けられた後、たった一つ残されていたもの。
どういうことよ?というマリア。
すると外からライトが照らされ、上遠野の声が響く。←桃子に尾行を付けていた
周囲は警察が包囲済。
キッチンの包丁を手にして外へと出たマリア。
上遠野に襲いかかるが、高橋が発砲し、マリアの足に当たる。
それでもなおも包丁を振り上げるマリアに向けてもう一度発砲。
銃弾を受けたのはマリアを庇ったシェフ伊藤だった。
それだけでなく、シェフ伊藤は注射器もすり替えていた。
トリカブトの毒なら、死に至る場合全身がしびれ吐き気をもよおすはずだという明智。
しかし苺にはそれがなかったため、トリカブトではないとすぐにわかったという。
そしてシェフ伊藤は、一本煙草を吸おうとするが、そこで息絶えてしまう。
マリアは一人で車に乗って逃走。
桃子の車で明智も後を追う。
マリアは崖にいた。
あの日飛び降りた時死んでもかまわないと思っていたけれど、神様は助けてくれたというマリア。
もう一度神様が奇跡を起こしてくれたら私を愛してくれる?と聞く。
そこへサイレンの音が近づいてくる。
苺、上遠野、高橋が到着するが、その時にはもうマリアの姿はなかった。
何も言わずにその場を去る明智。
恐らくマリアは崖から飛び降りたと推理する上遠野。
遺体はまだ発見されていないらしい。
そして、明智は苺に探偵はもうやめると打ち明けたという。
その代わりに持ち掛けられたのがフランス料理のお弁当販売。
しかし高額すぎるため苺は却下。
あれ以来二人ともマリアのことは口にしていないと言う。
一方、マリアの後はココがしっかりと引き継いでいるのだった。
感想 ~どういうことよ?とマリアに言いたい~
落下した二人のことをどうやってワイヤーで助けたんだろう?
まずそこが気になる。
そして、和菓子の選定会という設定で、いきなり無差別殺人になったのも何のため?
政府の要人というのが欲しかっただけ?
その割には警備は杜撰だったよね。
いきなり勘が良くなる刑事高橋とかなんなんだ!
これまでのマリアの殺人は、お助けマン的な関わりだったのに、ゲームだと称して豹変しすぎ。
だからシェフ伊藤は、トリカブトの毒の注射器をすり替えていたんだろうか?
明智はそれを希望と呼んだ。
しかもパンドラの箱まで持ち出して。
パンドラの箱はなんか違うと思う。
そもそもマリアのマグダラのマリアっていうのもずっと納得はしてなかったけど・・・
そして晩餐会での明智とマリアのやり取り。
なんなんだアレは!
説明がまどろっこしいったらありゃしない。
一方で、マリアファミリーの真実がちょっと見えた気がする。
これまではマリアのおかげで吹っ切れて楽しんでいる空気だった。
でも違うんだよね、ただの現実逃避。
マリアのいる場所は、ファミリーにとっての避難場所であり安全地帯。
現実とを隔てる世界。
本当の自分の居場所はちゃんとわかってた。
ただ失ってしまっただけ。
結局、マリアは始まりの場所である崖から身を投げた、あるいは明智が突き落とした。
いずれにせよそこは問題じゃない。
海に沈みゆきながらの最後の妄想。
あれはマリアが望んだ世界なのか。
明智がいてファミリーがいる。
そして焼き魚。
誰よりも平凡な幸せを望んでいたのかもしれない。
シェフ伊藤は、マリアを庇い銃弾の犠牲になったけれど、守りたかったのはマリアの命ではなく、心だったのかも。
でもマリアの後はココが引き継いだ。
マリアがそれをどう思うかはわからないけれど・・・
探偵を廃業するらしい明智だが、これじゃあ廃業はきっと無理だろうね。