夜更けに海外ドラマ

海外ドラマのあらすじと感想を中心に、時々映画や国内ドラマの感想も書いています。

ザ・コーリング~刑事アヴラハムの使命~ あらすじ感想 ~まるでハンターのようでした~

ご紹介するのは「ザ・コーリング~刑事アヴラハムの使命~」

話数:全8話

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コチラの作品は全8話となっていて扱う事件は2つ。

1話~4話では少年の失踪事件、5話~8話では保育園への爆破予告事件。

そして、ニューヨーク市警の刑事アヴラハム”アヴィ”アヴラハムを演じるのはジェフ・ウィルブッシュ。

彼は敬虔なユダヤ教徒でもありその様子も垣間見ることができます。

そんな彼の相棒に志願したジャニーンを演じるのがジュリアナ・キャンフィールド。

優秀なアヴラハムの元で学び吸収したいという野心家でもあるんですよ。


それではかんたんなあらすじと感想です。

 出典元:https://prtimes.jp/ 

あらすじ

第1話~第4話 (少年失踪事件)

息子が学校に登校したっきり帰って来ないと警察に届けを出しにきた母親のノーラ。

息子は16歳の男子高生・ヴィンセント。

母親は絶対に家出ではないと言い、アヴィたちが捜査をすることに。

家族はもちろん、学校の生徒、同じアパートの階下に住むミラー夫妻にも聞き込みをするアヴィ。

その過程で明かされる真実とは・・・

第5話~第6話(保育園爆破予告事件)

保育園で爆破予告があり爆弾が仕掛けられる。

幸いなことに爆発する恐れはなく。

ジャニーンは野次馬の中の気になる男性ポール・セラを撮影し、目が合った時に逃げ出したブラッド・ホルトという男性を一人で追跡。

ホルトを捕まえ取り調べるものの証拠不十分で釈放。

保育園の園長のハーヴィーの評判は芳しいものではなく、何者かに脅迫も受けている様子。

アヴィとジャニーンは、子供を保育園に預けているポールに話を聞きに行き、妻のエリザベスは実家のメキシコに帰っていると聞くのだったが・・・

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感想+α ネタバレなし

アヴラハムの捜査

アヴィと話しているうちに最後には真実を語り出してしまう面々。

犯人を落とすことだけでなく、関係者全員がつい真実を語ってしまうって感じなんだよね。

その様子がまるで狩りをするハンターみたい。

決して声を荒げたりすることなく静かな口調なんだけれど、視線は絡みつくようにねちっこく、じっくりと相手が話し出すのを待つというスタイル。

急かさずに相手をじっと見つめるアヴィを見て、もし自分が尋問の対象者だったとしたらと考えると、居心地の悪さを感じてしまう。

アヴィの視線に耐え切れず、自滅するように気付けば洗いざらい話してしまうのではないかなぁと。

憑き物を落とすようにといいたいところだけれど、どちらかというとヘビが獲物を絞め殺す時のような追い詰めかたのように感じました。

そして決して声を荒げたりしないと書きましたが、それは容疑者での段階の話。

クロだと確定するとしっかりと怒りも見せてくれます。

2つの事件

少年失踪事件も保育園への爆破予告事件も見えていることが全てではなく。

ミステリーの答えとしてもスゴイ意外性があるわけでもない。

どちらも謎を解くというよりも、注目すべきは人間ドラマで、隠されていたことが明らかにされる過程が楽しめるもの。

そしてアヴィは優秀な刑事だけれど、初めから全てを見透かしているわけではなく、捜査を進めていきながら間違いは正していく堅実派なんだよね。

雰囲気はミステリアスだけれど(* ´艸`)


2つの事件に共通して私が思ったことは、最後には欲が出るということ。

欲にもいろいろあるとは思いますが、犯人が最後に見せた行動には欲しか感じられませんでした。

アヴィの背景

アヴィが信仰心の厚いユダヤ教徒であるという様子は時々見せてくれるのですが、その他にもわかったことが!

幼い頃に亡くなった父はただの転落死ではなく殺害されていたという事実。

しかもその転落をアヴィは目撃してしまったということ。

そして事件は未解決であるということ。

けれどアヴィは、刑事になってから父の殺害事件を調べたことはないらしいんですよね。

これまでは、相棒を持たずにやってきたアヴィですが、ジャニーンという相棒ができたことで少しずつ変わっていくんじゃないかと思うんです。

だからいずれは父の事件も調べるのではないかと。


それに2つの事件に共通して出てきた刑事以外の人物が一人。

ジョンという名のホームレス。

元大学教授だったのですが、過激な哲学を教えたため6年前に解雇された人物。

彼がアヴィに情報を買ってもらえるのかと尋ねていました。

最後のネタバレになってしまいますが、本編の2つの事件とは関係ないので言っちゃいます。

彼は誰かを銃で殺害し、そして自分も殺害されてしまったのです。

額にはヘブライ語で「アバ」=「父」という意味の言葉が刻まれていました。

ジョンが持っていた情報がなんだったのかはわかりませんが、それはアヴィの父の殺害事件にも関わるもののような気もします。

最後に

私がアヴィに対して慈悲深さというか思いやりというか、それに近いようなものを感じたのは、同僚のアール刑事に対する態度。

アールは怒りをコントロールすることに問題を抱えていましたが、アヴィだけは彼を良い刑事だと言って信じてあげていました。

同情からではなくね。

そして信仰心が厚いせいなのか、幻覚を見たり、お魚の絵を描き続けたりとちょっとミステリアスなところもあるアヴィですが、私は意外と現実主義ではないのかなぁと思います。


それともう一つ気になるのは、このドラマに続編があるのかどうかってこと!

終わり方は続く気満々。

期待していてもいいのかしら?

主な出演者

  • アヴラハム”アヴィ”アヴラハム刑事:ジェフ・ウィルブッシュ
  • ジャニーン・ハリス刑事:ジュリアナ・キャンフィールド
  • ヘレン・デーヴィス警部:カレン・ロビンソン
  • アール・マルゾーン刑事:マイケル・モーズリー
  • ジョン・ウェントワース(ホームレス):トニー・カラン