ご紹介するのはHuluで配信中のドラマ「クラリス」
話数:全13話
主人公は、映画「羊たちの沈黙」で、収監されていたレクター博士と協力関係を築き、連続女性殺人犯のバッファロー・ビルを射殺したFBI女性捜査官のクラリス・スターリング。
あの事件から1年後(1993年)を描く物語。
カウンセリングを受けさせられ、現場復帰の許可も下りないクラリスでしたが、突然招集がかかり・・・
それでは、第1話のあらすじと感想です。
あらすじネタバレ
バッファロー・ビル事件から1年後の1993年。
現場に出ることもなくデータ入力の仕事をし、カウンセリングを受けさせられていたクラリス。
医師の診断は、PTSDが治癒しない限り職務復帰は困難というものだったが、そこへマーティン司法長官の命令で迎えがやってくる。
アナコスティア川で引き裂かれた女性の遺体が2体発見され、連続殺人鬼の仕業だと言うマーティン。
連続殺人鬼の仕業だと決めつけるのはまだ早いと思うクラリスだったが、クラリスの意志に関係なく、マーティンは彼女をViCAPの特別捜査官に任命。
特別捜査官のポール・クレンドラーの下で仕事することに。
現場でチームに合流したクラリスだったが「マスコミ向けのお飾りだ」と言われ歓迎されず。
連続殺人鬼だと決めつけるクレンドラーから意見を求められたので、被害者への執着が見られず猟奇殺人だとまだ断定はできないと私見を述べる。
しかし意見は無視され「長官は世論を味方につけたいんだ、私も君もそう動くだけだ」と言って、クラリスに意に沿った記者会見をさせる。
クラリスは、友人でもあるアーデリアの部屋で世話になることに。
そこでも連続殺人鬼の仕業とは思えないと話す。
そして職場ではつまらないイタズラをされるが、同僚のエスキヴェルがフォローし、クラリスの事件に対する意見にも賛同。
2人で被害者、アンジェラ・バードの夫に話を聞きに行く。
息子のデヴィッドが自閉症であることがわかり、もう一人の被害者の娘が産んだ子供にも障害があることを掴んだ2人。
本部に戻るが、また遺体が出たようでクラリス以外は現場へ。
残されたクラリスは、マーティン司法長官から電話するようにというメモを見て電話するが、出たのはキャサリンだった。
「こうでもしないと電話をくれないから」と言うキャサリンに、「忙しかったの」と言うクラリス。
犬の気配に気付き「今のはプレシャス?」と驚く。
キャサリンは、「あなたも私も全然大丈夫じゃない」と言い、「ママのことは信じちゃダメ、あなたの理解者は私だけよ」と言って乱暴に電話を切る。
その直後、エスキヴェルから、3人目の被害者の娘にも先天性の障害があると連絡が入る。
恐らくつながりは子供だと感じたクラリスは、エスキヴェルと一緒にもう一度バードにのところへ行き、妻が薬の治験に参加してたが、参加した女性の子供たちに障害が表れたということを聞き出す。
そして妻の私物からレベッカという記者の名前と電話番号が書いてあるのを見つけ彼女の自宅へ向かう。
アーデリアによると、レベッカはヘラルド紙の記者で、薬害についての記事を書いていたらしい。
アンジェラがレベッカと接触していたことから、薬の件で告発しようとしていたことに気付いたクラリス。
レベッカの自宅に着いた2人は警戒しながら中へ。
すると浴室で自殺に偽装され血を流す瀕死のレベッカを発見。
逃げる犯人をクラリスが撃ち逮捕。
異常者は自殺を装ったりしないと言って権利を読み上げる。
「3人の殺害を依頼したのは誰?」と聞くクラリスに「取引したい」と言う男。
到着したクレンドラーに、男は臨床試験の告発者を抹殺するよう依頼を受けたプロの殺し屋で取引を望んでると話すも、取引はしないと言うクレンドラー。
記者たちには「連続殺人鬼は逮捕した」と言えと命令。
しかしクラリスは記者会見で、被害者たちの名前を読みあげ、無差別の連続殺人鬼の被害者ではなく真実を語ろうとしていたと発言。
記者たちから「DCに残る?」と聞かれ「事件を終わらせるまでは」と答えるクラリスなのだった。
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感想 ~沈黙は金じゃない!~
「羊たちの沈黙」から1年後の1993年ということで、当然スマホなんかは出てきません。
そんなことよりも、人が古臭いんですよね。
バッファロー・ビル事件の件で、マスコミにもてはやされるクラリスのことが気に入らない男どもたち。
上司のクレンドラーも、クラリスの意見なんておかまいなしで何もせずに命令に従えって感じでした。
気に入らないっていうのを隠そうともしない。
でもそれでも味方は現れるもので。
クレンドラーからクラリスを見張れと命令されていたエスキヴェルですが、本人には見張るという視点は更々なく、一緒に事件を解決する頼もしい仲間になってくれそうです。
そして頼もしいと言えば、ルームメイトでもあるアーデリア。
事件の話もするんですが、彼女の手帳のネーミングが「地獄送りのリスト」(* ´艸`)
恥ずかしげもなく手帳の表紙に堂々とそう書かれているのを見て、これだけで彼女がステキな人だと思わずにはいられません。
クラリスを見ていると、カウンセラーが言う通り、PTSDが治癒しないと職務復帰は困難っていうのは妥当な気がします。
何度もバッファロー・ビルのことを生々しく思い出していました。
それにキャサリンを避けていたのも事件を思い出すのがイヤだからですよね、たぶん。
唯一の生存者なのに向き合えていない、それどころかイヤな記憶が想起され動揺する原因にもなっている。
なぜキャサリンのママであるマーティン司法長官は、クラリスをViCAPのメンバーに入れて復帰させたのか?
単に政治的に利用したいだけなのか?
今回の事件は、猟奇殺人事件ではなく薬の治験に絡む告発が発端となった計画的な犯行。
誰かがシナリオを描き、プロを雇って3人を殺害。
それを知ってか知らずか、連続猟奇殺人で済ませたがるってのは限りなく何か知ってるんじゃないかと疑いたくなる。
むしろグルになってうまく収めようとしてるとしか思えない。
お金が絡むのは当然として、やっぱり政治も絡むんですかねぇ。
どうしても連続猟奇殺人で済ませたかったのなら、クラリスを復帰させたのは間違いですよね。
早速ラストの記者会見で、沈黙するのではなく、真実を語りました。
ますますツラい立場に追いやられそうな気もしますが、案外マスコミが助けになるかもしれませんね。
第2話の感想はコチラ
クラリス 第2話 望郷 あらすじ感想 - 夜更けに海外ドラマ
主な出演者
- クラリス・スターリング:レベッカ・ブリーズ
- ポール・クレンドラー:マイケル・カドリッツ
- トマス・エスキヴェル:ルッカ・デ・オリヴェリア
- マーレイ・クラーク:ニック・サンドウ
- アーデリア・マップ:デヴィン・A・タイラー
- キャサリン・マーティン:マーニー・カーペンター
- ルース・マーティン:ジェイン・アトキンソン