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クラリス 第11話 全能の神 あらすじ感想 - 夜更けに海外ドラマ
それでは、第12話のあらすじと感想です。
あらすじネタバレ
リー医師のカウンセリングを受けていたクラリスだったが、未消化のトラウマは怒りとなって現れることも多いと言われ、怒りではなく忙しいだけだとそれを否定。
一方、療養中のキャサリンに会いに行ったマーティンは、あなたのことで捜査対象者に脅されたと正直に話す。
ライラ・ガムの件で最悪の事態になるかもと言うマーティンに、私なら平気だから悪者は徹底的にやっつけてと言うキャサリン。
そしてクラリスたちはアラストル製薬に強制捜査に入り、あらゆる証拠品を押収。
その中にはアラストルのイメージそのものだとハーゲンが言っていたあの赤い絵画も!
トリパティによると、作者はエヴァ・ギャロウズ。
しかも彼女らしくない作品だと言う。
クレンドラーは、カメラの前で会見を開いていたハーゲンに手錠をかけるも、連邦検事補の指示でハーゲンはすぐに釈放される。
その後、車でハドリンを家まで送ったハーゲンは、代償は避けられないが君ならうまくやれると言ってハドリンを降ろす。
一方、赤い絵画に注目し、作者のエヴァに会いに行ったクラリスとトリパティ。
彼女の話によると、大金を積まれ、顔料も用意されていて、全て指示通りに描いたとのこと。
家に一人でいたハドリンは、敷地内に車が入ってくるのを目にし、クレンドラーに電話。
私は性的搾取に関わっていないと娘たちに伝えてくれと言い、カロリーナのことも助けようとしたと語る。
しかし電話の最中、侵入してきた男たちによって自殺にみせかけられ殺害される。
現場では、警察の手違いによって、ViCAPとハーマンのチームが鉢合わせ。
どちらも引き下がらず。
結局、マーティンからの電話でハーマンのチームが締め出される。
その時、ハーマンの部下のエディが、人種差別的、女性蔑視的な発言をしたためひと悶着に。
クラリスがエディにパンチを食らわす。
そして残されていた遺書には、全てハドリンが1人で企てられたと書かれていた。
到底信じることができない内容に、マーティンはなんとしても全容を暴くようにとクレンドラーに指示。
一方、絵画を調べてみると血が使われていることが判明。
クレンドラーは、アラストルを叩ける何かが出るはずだと踏み、タイソンの組織、グローバル・ヘルス・ホライズンズの捜索を指示する。
そしてタイソンの組織に捜査に入ったクラリスたち。
クラリスは、あなたを助ける最後のチャンスだとタイソンに伝えるも、タイソンは何も知らない、首謀者はハドリンで腐敗の根源は彼だと言って取り合わず去って行く。
その後、再び画家のエヴァに話を聞くクラリスたち。
評価はされても頭打ちで悩んでいたエヴァ。
そこへハーゲンが現れパトロンに。
工房も与えられ舞い上がったのも束の間、彼の支配が始まり、エヴァとの子供を欲しがったと言う。
けれどエヴァは子供を産めない体でそれを知ったハーゲンは激怒!
それがある日、絵を描いてくれたら自由にすると言われたらしい。
そして描いたのがこの赤い絵画!
混ぜられていた血はハーゲンのものだった。
エスキヴェルは、絵の隅に星マークがあり何か隠されていることに気付くが、私じゃないと言うエヴァ。
クラリスは再びカウンセリングへ。
リー医師から怒りについて触れられると、好戦的な発言をし、リー医師を分析し始める。
そんなクラリスに、あなたは仕事に囚われてるわけじゃない、どうするかは自分で決められると助言するリー医師。
クレンドラーのところに戻ったクラリスは、銃とバッジを机の上に置くと、仕事に戻れない、怒りに囚われていると話す。
すると辞めてはダメだ、走って頭をスッキリさせて来いと言うクレンドラー。
しかし、続けられないと言って去って行くクラリス。
その直後、駐車場でレベッカ(姿を消していた記者)に声を掛けられる。
逃げてなんかいない、機会をうかがっていたと言うレベッカに、私は降りたと言うクラリスだったが、彼女から名刺を渡される。
一方、アーデリアはクラークたちから、絵画のDNAを調べて欲しいと協力を求められる。
その結果、絵画から採取されたサンプルは、5人の胎児のものだと判明。
母親は異なるが父親はすべてハーゲンで、恐らく流産した子供だと推測。
皆、重度の先天異常があった。
そこで、息子のタイソンが紛争地域から女性を調達してるとしたらという仮説を立てる。
もしそうなら、人身取引をしているタイソンは父親より危険だと結論。
その頃、クラリスは全てを思い出していた。
子供の頃、パパの代理だと言われ男たちに金の入った封筒を渡しに行ったときに、銃を突き付けられたこと、その時、父親に目を逸らされたこと。
涙が止まらなくなるクラリス。
部屋に戻ると父親にもらったネックレスを投げ捨てる。
そしてタイソンが訪ねてくる。
父のことで話がある、君が必要だ、君を助けたいと言われたクラリスは、扉を開けるのだった。
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感想 ~怒りって厄介ですね~
怒りに囚われていたクラリスが印象的でした。
人って認めたくないことをいい当てられると好戦的になることがありますよね、それを隠したいがために好戦的になるんだと思うんだけれど、今回のクラリスに関してはそれが裏目に出てたと思う。
リー医師のことを分析する様子は、正直、ちょっとイヤな奴だった。
そしてこうも思ったんだよね、クラリスはFBIの捜査官だけれど、その逆にもいけるんじゃないか、ってね。
クラリスはパパのこと大好きっ子だった。
だから思い出せなかった子供の頃の記憶は不都合な真実でもあったんだと思う。
でもそれだけじゃない。
ちょっと意地の悪い見方をしちゃうと、クラリスは「パパの代理」
いけないことをしているという思いが少なからずあったのでは⁉
そしてクラリスはそれが嫌いじゃなかったんじゃないかって思っちゃったんですよ。
それが消化できない怒りの一つでもあるんじゃないかってね。
一方、事件も一気に動き出しましたね。
逮捕されてもすぐに釈放されるだなんて、権力者が権力を手放せず、もっともっとと求めてしまうのは、仕方のないことなのかもしれません。
そして犠牲になったのがハドリンでした。
ハーゲンがやっていたことを思うと、ハドリンが意外とまともな人に見えてしまう不思議。
いい人だったとは言えないけれど、普通の感覚は持ち合わせていたんだと思う。
カロリーナのことも助けようとしていたと話していたし、ジュリアの件に関してだって、ハドリンがいたから発砲は防げたわけだしね。
権力も中途半端なものだと、より力のあるものにアッサリと利用され切られちゃうのがなんか空しいですね。
そして気になるのが、ハーゲンと息子タイソンの関係。
タイソンが人身売買をし、父に女性をあてがっていたのだとしたら・・・
ハーゲンとタイソン、どちらの方がより悪人なのか?
犯罪で結ばれ依存しあう関係だとしたら?
クラリスはFBIを辞めて去ろうとしていたけれど、そこはどうせ戻ってくるんでしょ?って目でもちろん私は見ていますよ。
それに今頃になって戻ってきたレベッカ!
正直、ちょっと存在を忘れていたけれど、このタイミングで戻ってくるのがいかにも記者らしい。
そしてそして、クラリスは危険な男・タイソンを部屋に招き入れてしまったけれど、心の奥底では彼が危険だってことも本当は気付いてるんじゃないかなぁ。
だから惹かれるんじゃないかと思ってしまう。
クラリスとタイソン、まるで鏡のようだと思いました。
第13話(最終話)の感想はコチラ
クラリス 第13話(最終話) それぞれの選択 あらすじ感想 - 夜更けに海外ドラマ