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クラリス 第13話(最終話) それぞれの選択 あらすじ感想

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クラリス 第12話 欲望のカンバス あらすじ感想 - 夜更けに海外ドラマ


それでは、第13話(最終話)のあらすじと感想です。

あらすじネタバレ

父のことで話があると言って訪ねてきたタイソンを部屋に招き入れたクラリス。

その頃、支局ではタイソンが紛争地域から女性を調達していたと推測し、クラリスのポケベルにタイソンは被疑者だとメッセージを送る。

そのメッセージに気付き外へと飛び出すクラリスだったが、タイソンの仲間たちに捕まり攫われてしまう。


その後、クラリスの身を案じたアーデリアとトリパティが部屋へと行くがもぬけの殻。

いつも身に付けていたネックレスが残されていることに気付いたアーデリアは、クラリスは危険を知らせてることを確信する。


一方、クラリスが連れて来られた場所には他にも複数の女性が!

FBI捜査官だと名乗り、ここで何が起きているのかを尋ねるクラリス。

女性によると、ハーゲンに妊娠させられ薬を打たれると言う。

しかも、赤ちゃんがみんな流産や死産になるのは、薬のせいではなく、ハーゲンの遺伝性疾患のせいらしい!


そしてハーゲンのところへ連れて来られたクラリス。

ハーゲンが彼女を連れて来させた理由は、いつも従順だったタイソンが彼女の影響を受けていると感じ、彼女を殺させるため。

忠誠を示すんだと言って銃を机の上に置くも、迷いが見え従わないタイソン。


一方、エスキヴェルはクラリスの居所を探るためにかつての軍人仲間の所へ。

男を痛めつけてハーゲンのアジトを聞き出す。

そして支局に戻り、クラリスがいるのは閉鎖された動物施設であることを報告。

チームはその施設へ。

しかし令状がないためマーティンに電話して許可を得ようとするクレンドラー。

マーティンの元にはちょうど犬猿の仲でもあり、ハーゲンから資金提供を受けているガント議員もいたのだが、クラリスの身が危ないと言われたマーティンは突入を許可する。


施設の中では、ハーゲンが子供の頃の話をしていた。

生まれつき体に異常があった弟のアウグスト、その弟を愛する父、そして自分。

どのようにして自己が確立したかを話すハーゲン。

しかしクラリスは、ハーゲンのことを怯えた子供だとバッサリ。

クラリスに銃を向けるハーゲンだったが、タイソンがそれを制し、クラリスは生かす、これが僕の選択だと告げる。


その時、FBIの突入が始まり、逃げようと言う部下をハーゲンは射殺。

子供たちを置いてはいけないと拘る。

隙をついて逃げだしたクラリスが迷い込んだのは、ホルマリン漬けにされた複数の胎児のいる部屋。

そこへタイソンとハーゲンもやってくる。

私の子供たちだと言うハーゲン。

何度挑んでも自分の子を持てないハーゲンのことを哀れむクラリス。

そしてハーゲンはタイソンの母が死んだからタイソンを見つけたのではなく、タイソンを見つけたのが先で、その後にタイソンの母を殺したことに気付く。

真実を知り、クラリスとハーゲンのやり取りを聞いていたタイソンはハーゲンに発砲!

胎児コレクションに倒れ込むハーゲン。


一方、施設内は銃撃戦となりクレンドラーが被弾。

施設からは女性たちが出てきて無事に保護される。


そして2人きりになったクラリスとタイソン。

「僕にチャンスはあるのかな」と言ったタイソンに、犯した罪に耐えられるのかを聞くクラリス。

タイソンはあごの下から発砲し自殺を図る。


テレビではハーゲンの犯した罪が報道され、マーティンも記者会見を開いていた。

そこで資金提供を受けていた議員から捜査妨害があったことを暴露し、特別検察官に捜査を指示したことを発表。

まずはガント議員、そして私もと言って会見を締めくくる。

その報道を誇らしげに見ていたキャサリン。

そこへクラリスが訪ねてくる。

ママは私を守ってたと言うキャサリンの言葉を聞いて、幼い頃の自分も同じだったと思い出し涙を流すクラリス。

10歳から母親に会っていないといい、母に対する怒りを抱えていたことを告白。

私を守ろうとしていたのにと言って泣くクラリスをキャサリンは優しく抱きしめる。


一方、ViCAPに協力していたアーデリアは、ハーマンから休職を言い渡されるが、言いたいことはハッキリと言ったアーデリア。

そして情報を得るために民間人に暴力を振るったエスキヴェルは、そのことを上に報告した、責任は負うとクラークに伝える。


病院ではクレンドラーが意識を取り戻し、チームに戻りたいと言うクラリスに、最低でも2週間はダメだと言うクレンドラー。

もちろんそれでいいと言って感謝するクラリス。


最後、アーデリアが直してくれたネックレスを身に着け、母親に会いに行くクラリスなのだった。

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感想 ~クラリスはやっぱり身勝手やね~

結局のところ、深さに違いはあれど、みんな心に傷を負ってましたね。

そして黒幕であるハーゲンだけが少し違っていて、遺伝性疾患があると言う事実、子供の頃に起きたことを傷として抱えるのではなく、ある意味昇華させて今のハーゲンになったような気がします。

タイソンは本当に奇跡の子だったんですね。

母親を失い、独りぼっちだったタイソンを従順に手なずけるのはさぞや簡単だったはず。

タイソンが従順だったのは、父親に捨てられたくない、好かれたいっていう一心から始まったんじゃないかなあと思う。

疑問を持つこともなくというよりも、疑問を持つことさえも怖かったんじゃないかなぁ。

でもクラリスが現れ忘れていた自我が目を覚ました。

でももう遅いんですよね。

クラリスはタイソンを救おうとはしなかった。

むしろ背中を押すようなひと言だった。

「僕を見ててくれた?」と聞くタイソンに、「あなたは私の盲点にいた、でも今は見える」と言った言葉が。

タイソンはクラリスのように強くもなく、最後は依存対象を父からクラリスにチェンジしようとしてるようにも見えました。


そしてクラリスは、母親に対する怒りを胸にずっとずっと戦い続けてきてたんですよね。

とうとう耐え切れなくなってFBIを去ろうともした。

取り戻した記憶は父親が不正を働く保安官であったことを証明し、母とのケンカの理由もそれだった。

父親を頼り崇拝していたクラリスにとってはショックなんてものじゃないよね。

自分と同じように父親に対して特別な想いを抱いていると感じていたタイソンを救おうとしていたけれど、彼が父親のいちばんの従順なる下僕だとわかると救いの手は引っ込めた。

ハーゲンとの会話で、自分自身が抱えていた怒りを上乗せし、それをタイソンに聞かせることで彼の逃げ場を断った。

ドラマを通して常々思っていたのですが、クラリスは時にかなり好戦的なんですよね。

それが本質なのか怒りからくるものなのかはわかりませんが。


そして私が気になったこと。

それは母親はなぜ10歳のクラリスだけを手放したのか?ってこと。

父親が生きていた頃は、不正を辞めさせクラリスを守ろうとしていたのかもしれない。

でもその父親が殺害され、クラリスだけを手放した。

生活が苦しいからっていうのもあるとは思いますが、母親はクラリス自身を恐れていたんじゃないのかなぁ。

クラリスの賢さが他の兄弟に良い影響を与えないと思ったのかもしれない。

だから引き離したかったのではないかなぁと。

最後、クラリスは母に会いにいったけれど、果たして歓迎されるのか?

私は戸惑わせるだけのような気がしますけどね。