あらすじネタバレ
起
公衆の面前で男を盾で殺害したジョン(キャプテン・アメリカ)は、線路沿いの廃工場にいた。
そこへサムとバッキーが現れる。
盾を渡すようにと言われ抵抗するジョン。
盾への執着は凄まじく激しいバトルに突入。
サムは翼を破壊され、バッキーも手ひどくやられボロボロに。
しかし最後は2人で盾を奪い返し、バッキーは盾をサムへと投げ捨てる。
血まみれの盾を見つめ手に取るサム。
その後、トレスと合流し、GRCが必死にカーリを捜すが見つからず、難民キャンプは封鎖されたことを聞く。
カーリの支援者は世界中にいるから今は様子を見るしかないと言うトレス。
サムは盾だけを手に取り、壊れた翼はトレスに置いていく。
承
ジョンは諮問委員会で、キャプテン・アメリカとしての肩書も権限も剥奪される。
申し開きも許されず苛立ちを隠さないジョン。
その直後、妻と2人でいるところへ、ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(自称伯爵夫人)という女性が声をかけてくる。
あなたは正しいことをしたと言い、ジョンが血清を打ったことも知っていた。
そしてある一部の人たちからの価値が上がっていることを告げ、今後は私からの電話には出るようにと言うと、表と裏が白黒の何も書かれていないカードを渡して去って行く。
一方、カーリは閉鎖された難民キャンプで憤っていた。
どれだけの命を犠牲にしなきゃこの星には住めないっていうの?と声を荒げ、準備はできたと仲間に告げる。
そしてバッキーは、ソコヴィアのモニュメントの前にいたジモの前に姿を見せる。
カーリは過激になり過ぎて救えないからやるべきことをやれ(殺せ)と言うジモ。
しかしこっちのやり方でいくと言うバッキー。
ジモに銃を向け引き金を引く。
けれど弾は入っていなかった。
代わりにドーラ・ミラージュが現れジモを連行する。
ジモは最後に「君のしたことにはなんの恨みもない、さよならジェームズ」と言い残す。
そしてバッキーはアヨに一つ頼みごとをする。
転
サムは盾を持ってイザイアの元へ。
どこで間違えたのかわからないというサムに、話を聞かせるイザイア。
少数の黒人兵が超人血清だとは知らされず血清を打たれたこと。
何人かが敵の捕虜となったため、証拠隠滅のために収容所を爆破するという話を聞き、仲間を助け出したこと。
しかしやがて一人になったこと。
代償として30年間ものあいだ、実験を繰り返され、同情してくれた一人の看護師が死んだことにして救ってくれたこと。
それを聞いたサムは、真実を話さないといけないと言うが、このままでいいと言うイザイア。
奴らは絶対に黒人をキャプテン・アメリカにはしない。
たとえしようとしても自尊心のある黒人は引き受けないと告げる。
その後、姉のサラのところへ戻ったサムは、かつて両親が世話をした人たちの協力を得て船の修理に取り掛かる。
そこへバッキーがワカンダ人が直してくれたと言って大きな荷物を届けに来て、そのまま船の修理を手伝うことに。
一方、ジョンはレマーの家族に会いに行き、自分が殺した男がレマーを殺した犯人だとウソをつく。
そしてマドリプールにいるシャロンは、どこかへ電話し仕事を依頼していた。
結
林の中でバッキーと共に再び盾を手に取るサム。
その盾のレガシーは控えめに言っても複雑すぎると語るサムに、黒人に盾を託すことがどういうことかをわかっていなかったとバッキーは謝罪。
その盾は自分にとっては家族みたいなものだから、サムが盾を手放した時に、何も信じられなくなったと話す。
サムはまだ悪夢を見ると言うバッキーに、復讐ではなくまずは一人を救えと助言。
2人は固い握手を交わし、何かわかったら連絡をくれと言ってバッキーは帰って行く。
船に戻ったサムに、やっぱり船は売れないと言うサラ。
サムはそう言ってくれてうれしいと言い、戦いには毎回勝てるわけじゃないが、この船は俺たちの歴史だから負けられないと話す。
そして盾を手にすると使いこなせるように訓練を始める。
一方、カーリはNYにいた。
そこでファルコンに恨みを持つバトロックから武器を購入。
カーリの狙いは、GRCが採決しようとしていた2000万人の難民を祖国に戻そうという法案の阻止。
サムの元にもトレスから電話があり、フラッグ・スマッシャーズに襲われるというシグナルがNYに出たと知らされる。
バッキーから渡されたワカンダからの荷物を開けるサム。
一方、ジョンは一人で盾を自作しているのだった。
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感想 ~盾があんなに厄介なものだったとは、スティーブがいた頃は気付きませんでした~
ジョンから盾を取り返したサムとバッキー。
一方、キャプテン・アメリカの座を追われ、国から捨てられる形となったジョン。
カーリは過激さを増し、シャロンも何やら計画がある様子。
ジョンの前に現れた伯爵夫人だってこれでサヨナラではないでしょうし、バトロックだって執拗にサムを狙うはず。
なのに次回が最終話だなんて、1時間半くらいの尺を用意しているのではないかと予想(-ω-)/
今回は何が怖かったかっていうと、最後の最後に盾を自作しているジョンの姿(゚д゚)!
盾への執着が、見たいものだけを見て信じたいものだけを信じ突き進んでしまってる。
レマーの家族に、殺した男が犯人だったって言ったのも、ジョンの中ではそれが真実で正しいことだと変換されているのかも。
結局彼も、盾に人生を狂わされた一人。
イザイアは黒人であったがゆえに表に出ることのない誰も知らない被害者。
でもジョンの場合は白人であったがゆえに盾を託されてしまった。
次のキャプテンを望んだ政府がアホだったってことよね。
スティーブの偉大さをもっとよく理解していたら、誰かに盾を託そうだなんて考えなかったはず。
そして冒頭のサム&バッキーとジョンの戦いが壮絶だった!
やるかやられるかの殺し合い。
殺し合い以外の言葉が見つからない。
そこには逃げるという選択肢はなくて、ただただ盾を奪うという強い意志がぶつかり合っていて、かなり見応えがありました。
一方、ジモはおとなしくドーラ・ミラージュに連行されて行きましたね。
最後にバッキーに対し、恨みはないって言ってたけど、ジモがバッキーにしたことのほうが酷いように思うんだけれど・・・
それは私の間違いなのかしら。
恨みはない=これでチャラって言いたかったんだと勝手に脳内変換しておきました(;'∀')
そして束の間の休みに船を修繕するバッキーとサムのなんだかんだで仲の良いこと。
第1話では哀愁だけを背負っているかのようなバッキーだったけれど、サラ(サムの姉)に色目を使うだなんて、ちょっとうれしかったわよ。
明るくなったし元気になったし、元々は面倒見がよかったものね。
2人が林の中で盾を投げ合っている姿は、一人じゃないというか、支え合うというか、血塗られてしまった盾が息を吹き返したように見えました。
一方で、カーリは既に行動を起こそうとしてますね。
カーリの扇動で、大勢の普通の人たちをも立ち上がらせてしまう。
盾は持っていないけれど、彼女自身が象徴としての役割を担ってる。
次回は彼女が起こす騒ぎでスタートを切るのかな?
サムもバッキーが持ってきてくれたワカンダからの荷物を開けたことだし、ド派手な最終話になりそうな予感。
何を守り何を犠牲にするのか、その辺の選択も気になります。