夜更けに海外ドラマ

海外ドラマのあらすじと感想を中心に、時々映画や国内ドラマの感想も書いています。

ファルコン&ウィンター・ソルジャー 第6話(最終話) 世界はひとつ、人はひとつ

あらすじネタバレ 

再定住の採決を阻もうとする脅威が認められたため、GRCの会場は封鎖され部外者の立ち入りは禁止に。

新しいスーツに身を包んだサムは上空から、バッキーはシャロンと共に地上から会場の中へ。

サムが来たのを確認したカーリも行動を開始。

GRCの会場は煙幕に包まれメンバーは避難を開始する。


カーリがみんなを外に出そうとしていることに気付いたサムだったが、目の前にはバトロックが現れ戦闘状態に。

バッキーにみんなを外に出さないようにと指示するも、バッキーにはカーリからの電話が取り次がれ、足止めを食らってしまう。

その間に、GRCのメンバーは車やヘリで続々と避難。

バッキーはバイクでGRCメンバーが乗った車を追いかけ、サムもようやくバトロックをかわし上空のヘリの元へ。

車に追いついたバッキーだったが、カーリがGRCメンバーが乗った車に火を付けたため人命救助を優先。

そこにスーツに身を包み自作の盾を持ったジョン(元キャプテン・アメリカ)が現れる。

レマーを殺された恨みを晴らそうとカーリに向かっていくジョン。

その間にバッキーは人質を救出し、数で押されているジョンに加勢。


一方、上空ではサムがある作戦を実行。

レッドウィングに操縦可能な人物を探らせ、密かにコンタクトを取ると、カウントダウンの合図で操縦桿を握るようにと指示。

合図とともにサムが一瞬でパイロットをヘリから追い出し、作戦は無事に成功する。


その頃、ジョンに押されていたカーリはまたしても人質を利用。

GRCメンバーが乗った車を高所から突き落とそうとし、車は宙ぶらりんに。

ジョンは自問自答し、カーリへの攻撃ではなく人質を救おうとする。

しかしカーリの妨害に遭い車は落下寸前。

間一髪でサムがレッドウィングと共に支え窮地を脱する。


再びカーリと対峙するサム。

そこへバトロックが妨害に現れ、カーリたちは逃走。

その痕跡を追うサムとバッキーとジョン。

途中で二手に分かれたため、サムは一人で、バッキーはジョンと共に追跡。

カーリの前にはシャロンが現れる。

互いに銃を向ける2人。

実はシャロンの正体はパワー・ブローカーで、カーリに裏切られていたのだ。

こっちに戻ってきなさいと言うシャロン。

しかしシャロンの望みは世界への復讐、カーリの望みは世界を変えること。

なので応じるはずもなく。

そこへバトロックも参戦。

シャロンはバトロックともグルでカーリのことをスパイさせていたのだ。

カーリに銃を向けるバトロックだったが、シャロンが彼を射殺、そしてカーリはシャロンに向かって発砲。

そこへ銃声を聞いたサムも到着。

君を助けたいと言うサムに攻撃を仕掛けるカーリ。

しかしサムは君とは戦わないと言って防戦一方。


その頃、バッキーとジョンもフラッグ・スマッシャーズのメンバーを追い詰め、機動隊にも囲まれた彼らは降伏。


そしてサムを攻撃していたカーリは、とうとうサムに銃を向ける。

するとシャロンがカーリに発砲。

カーリはサムの腕の中で「ごめんなさい」と言って息を引き取る。

事態は収束し、GRCのメンバーから礼を言われるサム。

カーリたちのことをテロリスト呼ばわりするGRCメンバーに、彼らはテロリストじゃないと反論。

カーリは命がけであなたたちを止めようとし、大勢が賛同したという事実をつきつけ、あなたたちには力があるからどう使うかをよく考えるべきだと進言する。


そして戻ってくるサムに対し、ジョンは頷き、バッキーは「お疲れキャプテン」と声をかける。


一方、逮捕されたフラッグ・スマッシャーズのメンバーは、ラフトに収監されるため護送車に乗り込む。

しかし、走り出した護送車は爆発。

それを遠くから眺めるジモの執事・エズニック。

ラフトに収監されていたジモは、ラジオでフラッグ・スマッシャーズのメンバー4人が移送中に死亡というニュースを聞いてニンマリ(*`艸´)

それぞれのその後

ジョンは、新しいスーツに身を包みヴァルと妻にお披露目。

キャプテン・アメリカなんて必要ない、必要なのは「USエージェント」とヴァルに言われ「いいね」と答えるジョン。

復活したと言って喜ぶ。


バッキーはヨリのところへ行き、息子を殺したのはウィンター・ソルジャーで、俺が殺したと告白し謝罪。

セラピストのレイナーには、「終わった、ありがとう」という置手紙と、全ての名前を消し終えた償いリストを残す。


一方、サムは再びイザイアの元へ。

見せたいものがあると言ってイザイアを連れ出すサム。

向かったのは博物館。

キャプテン・アメリカの展示が多く並ぶ中、一角にはイザイアのコーナーが設けられ、銅像と共に名前も刻まれ称えられていた。

この国への貢献をもう二度と誰も忘れませんと言うサム。

そして抱き合う2人。


その後、地元に戻ったサムは仲間やバッキーたちと海辺で楽しい時を過ごす。


エンドクレジットには、キャプテン・アメリカ&ウィンター・ソルジャーの文字


そして最後、シャロンの罪は完全赦免され以前の職場復帰が認められる。

委員会を後にしたシャロンは、バイヤーたちを集めるようにと電話をかけ、これからはアメリカ政府の極秘情報や新兵器がよりどりみどりでみんな喜ぶわ、と言うのだった。

感想 ~ひとつにならなくてもできることはある~

再定住の採決を阻止するためカーリは行動を起こし、それを阻止しようとするサムは、自ら「キャプテン・アメリカだ」と名乗って登場!

結局のところ、パワー・ブローカーの正体はシャロンで、そのことを知ってるカーリは死亡。

そして最後は、それぞれの後始末と始まり。


大義を口にするカーリは、絶大な支持を受けていたらしいけれど、私は最後まで賛同する気にはなれなかったなぁ。

超人血清でパワーを手に入れ、マスクで顔を隠し、GRC物資供給基地を爆破して犠牲者を出した。

どれだけ弱者の味方だと訴えようと、カーリの一線を越え方はテロリストと変わらない。

何かを成し遂げるには犠牲が必要だという考え方はわかるけれど、あまりにもお粗末で浅はかだった。


今回、カーリはGRCメンバーを人質に取り、いざとなれば命を奪うこともいとわないという行動に出たけれど、仲間ですらためらうような行為なのに、彼女は立ち止まらなかった。

それが彼女の傲慢さだと感じてしまったんだよね。

そして最後、サムに「ごめんなさい」と言って息を引き取った。

何に対する「ごめんなさい」なんだろう?

サムの説得に応じなかったこと?それとも犠牲者をだしたこと?

たったひと言の「ごめんなさい」という言葉で終わらせるのはなんかちょっと違うと思う。

サムの優しさが返ってカーリには辛かったのかも。


そしてこのドラマのもう一つの柱である人種への偏見。

前回イザイアは「奴らは絶対に黒人をキャプテン・アメリカにはしない」と言った。

隠されていたイザイアの功績と彼が受けたおぞましい仕打ち。

そのことを思うと今の彼にありがとうと言いたくなる。

道を踏み外すことなくちょっとばかしいい感じで偏屈で、それでいて愛すべきひねくれ方をしてくれて(* ´艸`)

イザイアの存在があったからこそ、サムも全てを受け止めてキャプテン・アメリカを名乗る決意がついたんだと思う。

そしてイザイアの功績を明らかにすることで、少しでも何かを変えることができることを証明した。

きれいで収まりが良すぎる感は否めないけれど、イザイアの存在が明らかにされてコーナーが設置され称えられたのは良かったと思う。


一方、ジモはやっぱりやってくれました(´∀`*)

いや、ジモではなく執事がと言うべきか?

見事にスーパーソルジャー4人を爆死。

こういうのを見せられると、ジモがバッキーのことを殺さないと言ったのは、ジモなりの最大の譲歩だったのね。

もしかしてバッキーのこと、間違いは犯さないと信頼しちゃったのかしら?


そしてカッコよかったのはシャロン。

第3話で見せたマドリプールでの殴り合い蹴り合いも良かったけれど、涼しい顔して敵を始末するのもまたステキ。

パワー・ブローカーとしての裏の顔があるっていうのも魅力的。

道は踏み外してはいるけれど、ちょっとついていきたくなっちゃいます(〃艸〃)


そしてそして、最終話でもアクションで魅せてくれました。

上空ではサムが復活したレッドウィングと共に迫力あり、ヒヤッとありのシーンを。

地上ではバッキーが頭突きスタイルでバイクを乗り捨てたりと、本当に最後まで楽しませてもらいました。

欲を言えばもう少し明るければもっと良かったのに。

夜のシーンだから仕方がないと言えば仕方がないんですけどね。

それとサムの新しいスーツ、最初に見た時は着せられた感が半端なかったんだけれど、見ているうちに不思議と馴染んできたように感じました。

あっという間の6話でした。


カテゴリーはコチラ
海外ドラマ-ファルコン&ウィンター・ソルジャー カテゴリーの記事一覧 - 夜更けに海外ドラマ