ご紹介するのは、韓国ドラマ「百人力執事 願い、かなえます」
話数:16話
アマゾンプライムビデオにて鑑賞(2022年10月現在配信中)
葬儀ディレクターをしているペク・ドンジュを演じるのはイ・ヘリ。
ドンジュには特別な力があり、安置室で納棺前の死者に触れると、少しの時間、安置室は化粧室へと変わり死者と会話ができるというもの。
一方、便利屋「百人力(イルダンペク)」の従業員・キム執事を演じるのはイ・ジュニョン。
「願い、かなえます」という宣伝文句を掲げ、100ウォンからどんな仕事でも引き受けるのですが・・・
それでは第1話と第2話のあらすじと感想です。
あらすじ
第1話 願い、かなえます
起
葬儀ディレクターをしているペク・ドンジュ(イ・ヘリ)は、ヨンヒという女性の葬儀を担当していた。
ドンジュには特別な力があり、安置室で死者に触れると死者と会話が出来るのだ。
ヨンヒの夫はこともあろうにヨンヒの友人と浮気。
そのことがどうしても許せなかったヨンヒのために、ドンジュはみんなの前で2人が浮気していることを暴露しビンタ。
ヨンヒはこれで安らかに眠れると言ってドンジュに感謝する。
その後、ドンジュは神父の元へ。
どうせなら他の才能が欲しかったと愚痴るドンジュに、あと15回だけ会ってみよう、秋には終わるからとなだめる神父。
便利屋「百人力(イルダンペク)」
マーケットの前で便利屋「百人力(イルダンペク)」の開店のイベントをするCEOのヴィンセントと従業員のキム執事(イ・ジュニョン)。
犯罪行為以外なら、100ウォン(10円)から仕事を受けるという便利屋。
そしてイベントが終わり、キム執事は一人の男性に声をかけられる。
ドンジュの失恋
葬儀ディレクターをしていることを明かして以来、彼氏からの返信がなかったドンジュだったが、明日会おうとメールが!
しかしドンジュを待っていたのは、彼氏ではなく便利屋のキム執事だった。
「僕たち、別れよう」という伝言を預かってきたのだ。
別れる理由は、葬儀ディレクターをしているドンジュとは「手をつなぎたくないから」
帰ろうとするキム執事を呼び止め「お前みたいなクズ、私がフる!」と伝えてと言って、元カレが払った金額と同じ5万ウォンを払ってすねにキック。
蹴られたことを怒るキム執事だったが、ドンジュから「人殺し、暴力や殺傷以外でも人は死ぬ」と言われ言葉を失う。
葬儀ディレクターを続ける理由
卓球の選手だったドンジュ。
しかし足を怪我して葬儀会社に就職。
その時のことを思い出す。
そして初めての安置室。
ご遺体は少年だった。
少年に触れると安置所はキレイな化粧室へと早変わりし、起き上がった少年に声をかけられたドンジュはビックリしてそのまま逃げだしたのだ。
少年の声が頭に残り父に助けを求めるドンジュ。
父は二度と葬儀屋の近くには行くなと言ってドンジュを抱きしめ、驚いただけだと言って落ち着かせようとする。
けれど忘れようとするたびに少年の声がするドンジュ。
たまらず教会に行き神父に相談。
おそらく待っている人たちがいるから君は葬儀場へと戻るべきだと言われるも頑なに拒否。
しかし逃げるほどに不幸に見舞われたドンジュは戻ることを決意する。
そして心の中で、「彼らに尽くしたらここから解放してください」と神様に祈る。
死者を送りだすと化粧室の風鈴の数字が減っていき、残すところあと15人。
新たな死者
ドンジュの前には新たな死者、タクシー運転手のキム・ジュノがやってくる。
突然の事故で亡くなったせいか状況がよくのみ込めていない様子。
ドンジュがあまり時間がないことを伝えると、一目でも息子に会いたいと言うキム・ジュノ。
実は25年前、3ヶ月の約束で幼い息子を義兄に預け、お金を稼ぐために船乗りの仕事に出たのだが、3か月後に迎えに行ったら息子はいなくなっていたのだ。
義兄に預けたのが間違いだったと自分を責めるジュノ。
それ以来ずっと息子を探し続けていたが会うことは叶わず。
息子を見つけて欲しいとドンジュに託す。
結
息子を探すなんて無理だと思っていたドンジュだったが、義兄と愛人が保険金を狙ってることを知り、息子捜しを開始。
亡くなったキム・ジュノのご子息キム・ゴヌを探していると横断幕を張る。
その横断幕に目を留めたのが、偶然バイクで通りかったキム執事。
ボンス駅で迷子にという文言が気になる様子。
その後、ドンジュは神父に愚痴りに行き、戻ってみると葬儀室の前に青年が立っていた。
振り返るとそれはキム執事で、涙を流しているのを見て、「息子さん、着きましたよ」と遺影に語り掛けるドンジュなのだった。
第2話 変な女
誤解
実は、キム執事が葬儀場に現れたのは、アプリで喪主代行の依頼を受けていたから。
依頼をしたのは義兄の愛人。
100万ウォンという破格の依頼。
手首にジュノが話していたやけどの傷あともあることから本物の息子だと思ったドンジュと、ドンジュが依頼人のラブリだと誤解しているキム執事。
父への秘密
一方、帰りの遅いドンジュに電話する父。
ドンジュは図書室だとウソをつく。
なぜなら父は娘が葬儀ディレクターをしていることは知らず、公務員試験のための勉強をしていると思っているから。
本物の息子
翌朝、出棺の時間が近づき帰ろうとするキム執事。
声をかけてきたドンジュに7時までの約束だと言う。
そこで喪主代行依頼があったことを知るドンジュだったが、キム執事のことは本物の息子だと思っている様子。
キム・ゴヌではなくキム・テヒだとキム執事が言っても信じず。
霊柩だけお願いと言われるが帰るキム執事。
しかし結局戻ってくる。
そこでキム・ジュノの同僚だったタクシー運転手からジュノの人柄を聞き、探し出せなかった息子の話を聞く。
納棺を済ませると、ドンジュはキム執事に叔父さんが保険金を狙っていると耳打ち。
息子じゃないと言っても全然信じない。
一方で、キム執事はずっと付けてきていた車に気付いており、納骨堂のジュノのロッカーの前にいる青年に声をかける。
彼が本物のジュノの息子だった。
ずっと捨てられ養子に出されたと誤解していたジュノの息子。
父の不幸を願っていた。
しかし、父が事故に遭う直前に偶然乗車していた。
そこで父がずっと自分を探していることを知るが、名乗り出なかった息子。
ロッカーの前で泣き崩れる。
ジュノを送り出したドンジュが救わなければならない死者の数は14に。
キム執事
実はキム執事にはジュノとの思い出があった。
飲食店で財布を忘れて困っていた時、ジュノが支払ってくれたのだ。
そして納骨堂へとやってきたキム執事は少年の遺影の前に。
少年の名もキム・ジュノ。
この少年こそが、ドンジュが初めて安置室で話しかけられ逃げ出したときの少年。
その遺影の前で偶然ドンジュの父と知り合い、車で送ることに。
25年前に妻が亡くなり、娘は公務員を目指していると話すドンジュ父。
ドンジュ父を送り届けたキム執事は一人で屋台へ。
そこで昼は営業マン、夜は運転代行をしている男が飲み過ぎたので送ることに。
男は身の上話をし、ここに1億ウォンあるから結婚記念日に妻に渡すんだと言う。
ドンジュの誕生日
25歳の誕生日を迎えたドンジュ。
しかしドンジュの母はドンジュを産んだ日に亡くなっており、そのことに罪悪感を持っている様子。
ドンジュ父は、手作りのお弁当を渡し、お金の心配はせずに勉強に集中しろと言ってドンジュを送りだす。
その後、朝の通学路で旗振りの仕事をしていたキム執事に偶然出会うドンジュ。
ハプニングでキム執事がドンジュにぶつかり、そのはずみでお弁当は道路に散乱。
弁償させてくださいと言って謝るキム執事だったが、ドンジュはお金は全ての答えじゃないと言い、結局2人は言い争いに。
道路上で邪魔になっていたため、保護者の不興を買い便利屋のレビューは散々、仕事はキャンセルが相次ぐ。
職場に戻ると、雇い主の叔父に叱られ、争ったのが5万ウォンを渡して彼氏を殴れと言ったドンジュだったと知り、お金を返して謝れと言われるキム執事。
その後、マンションにビラを貼りに行ったキム執事は、そこで警備員のアルバイトをしていたドンジュ父と偶然再会。
その際、ドンジュ父の携帯にドンジュから電話があり、待ち受けがドンジュの写真だったのを見て驚く。
どうやらドンジュ父はアルバイトのことはドンジュには内緒らしい。
そしてその会話の内容で、ドンジュが今日誕生日だと知るキム執事。
結
日が暮れ、街頭でくまの着ぐるみを着てビラを配っていたキム執事は、一人でカフェにいるドンジュに気付き、ショーウィンドウの前でドンジュのために踊る。
しかし人が集まり出したため席を立つドンジュ。
キム執事は慌ててドンジュを追いかけ、ビラを渡すと逃げて行ってしまう。
その後、家に帰ったドンジュが冷蔵庫を開けるとケーキが入っていた。
そして自分の部屋でさっきもらったビラを眺めるドンジュ。
実はビラを受け取った時、着ぐるみの隙間から手首のやけどの痕が見えたのでキム執事だと気付いていたみたい。
ビラには「幸せな日、君の傍には愛する人とパンが!さらに幸せ」と書かれていた。
父とケーキを食べることにするドンジュ。
一方、5万ウォンの返金の件は、ドンジュの「会えたらその時で」という返信でとりあえず落着。
後日、義兄が亡くなったから片付けたいという女性の依頼でマンションへやってきたキム執事。
そしてキム執事がクローゼットを開けるとなぜかそこにドンジュが隠れているのだった(゚д゚)!
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感想+α
ドンジュの能力
ドンジュの豪快なビンタで幕を開けたドラマ。
故人の夫と浮気してた故人の友人に2発目もキレイに入ったのがなんとも爽快(´∀`)
だったのですが・・・
ドンジュは最初、自分の霊と話すことができる能力にかなり怯えてました。
けれど神父の助言に従い、向き合うことにしたんですよね。
でないと不幸に見舞われるから。
1話と2話を見た限りでは、死者と話をすることはできますが、あくまで限定的。
納棺前の安置室での少しの時間のみ。
でもそのわずかな時間が死者にとっては切実で最後の願いを叶えるチャンスでもあるんだよね。
ドンジュになぜそんな能力があるのかはわかりませんが、これをギフトと呼ぶべきなのか?
もし自分だったらと考えると、怖いとか気味が悪いとかではなく、ただただ荷が重いだろうなぁと想像してしまいます。
葬儀ディレクターを続けることを決意し、初めておばあさんを送り出した時のドンジュのこわごわとした様子が印象的でした。
キム執事
便利屋「百人力(イルダンペク)」の従業員のキム執事。
彼の過去も今のところ思わせぶり。
遺影の少年とはどういう関係なのか?
そしてその少年は、ドンジュにとっては初めて話しかけてきたご遺体。
ドンジュは逃げてしまったので、その少年の最後の言葉を聞くことはできませんでしたが、このまま放置はありえない。
「全ては必然である」と神父はドンジュに言ってました。
ならばこの少年はドンジュにとっては始まり。
だからキム執事はドンジュと出会ったのかなぁ。
もしかしたらドンジュのこの能力によって、キム執事もいつか救われるのかもしれませんね。
2人の故人
今回、ドンジュは2人の死者を送り出しましたが、扱った案件の内容は全然違ってました。
1人目の女性・ヨンヒは、夫が自分の友人と浮気していることに憤慨してました。
そのことに対し、大胆に豪快に対応したドンジュ。
しかし2人目のタクシー運転手・ジュノに子供を探してほしい頼まれたドンジュは、メールをして横断幕を張ったもののほぼ打つ手なし。
喪主代行で現れたキム執事をジュノの息子だと誤解したまま。
このジュノの願いに応えたのは、どちらかというとジュノの本物の息子の存在に気付き、彼の心を解したキム執事のほうでした。
いくつかのわかりやすい伏線があり、キム執事とドンジュの縁を感じさせるものもあり、この先は2人が協力して故人を成仏させることになるのかなぁ?
5万ウォンで彼氏からの別れの伝言を預かった件についても許すような雰囲気でしたしね。
最後に
ドンジュは、葬儀ディレクターを続けていることを父に内緒、父は警備のアルバイトをしてることを娘に内緒。
お互い秘密にしている父と娘ですが、これも早々にバレそうな気がします。
そして2話目の最後、故人の家のクローゼットに隠れているところをキム執事に見つかってしまったドンジュ。
どんな頼まれごとをしたんだか┐(´д`)┌
でも、こういう大胆な感じは、演じるイ・ヘリちゃんにはよく合っていていいと思います。
第3話と第4話の感想はコチラ
百人力執事 願い、かなえます 第3話&第4話 あらすじネタバレ感想 - 夜更けに海外ドラマ
主な出演者
- ペク・ドンジュ:イ・ヘリ
- キム・テヒ(キム執事):イ・ジュニョン
- ヴィンセント:イ・ギュハン
- ソ・ヘアン:ソン・ドクホ
- ペク・ダルシク:パク・スヨン
- ミカエル(神父):オ・デファン
- イム・イルソプ:テ・イノ
- ユ・ソラ:ソ・へウォン