あらすじ
冥界の図書館では、ペニーが新人のデレクを呼び出し、ある物語を読ませていた。
それはオーダーのゼルダ、フィロリーにいるフェン、そしてケイディの物語。
ペニーは、決して主役ではない3人の現状を通して、デレクを指導しようとするのだったが・・・
ネタバレと感想
ゼルダ編
ゼルダはアリスとサンタが図書館から脱走した件についてオーダーたちと話し合っていた。
アリスを殺すという意見には反対なゼルダ。
そこへ責任者のエヴェレットが現れ、ゼルダは本から意図を探るか追跡することを提案。
追跡する案が採用される。
そしてなぜか突然耳鳴りが起こる。
その後ゼルダは、アリスはポートランドで普通の生活を送っていると言って、アリスの本をエヴェレットに渡す。
エヴェレットは納得し、アリスの件は一件落着。
しかしゼルダがアリスの勤め先を訪ねてみると、そこにアリスの姿はなかった。→アリスは魔術を使って本の結末が変わるようにズルしたもんね。
外で待っていた同僚にアリスは居たと嘘をつくゼルダ。
ヘンリーの元を訪ねアリスの居場所を尋ねるも、関係ないと突き放される。
そしてまた耳鳴りが起き、床には血の跡が。
鏡の中には助けを求めるハリエットの姿。
しかし次の瞬間、鏡は粉々に砕けてしまった。
ハリエットを救うため、同僚に協力を求めるゼルダ。
二人は鏡の中へと入り、ゼルダはハリエットを見つける。
でもそれはハリエットではなく怪物だった。
慌てて鏡の外へと出る二人。
そしてモデストの図書館が攻撃され、4人の図書館員が犠牲になったという報告が入る。
エヴェレットは、追跡魔術の思わぬ副作用で、ヘッジが犠牲になったと説明。
犠牲を防ぐための追跡だったのにというゼルダ。
エヴェレットは本当の脅威がわかった、追跡魔術は解決策になると言い、コインに細工をしておけばモデストの悲劇は防げると話す。
監視を続け、手段を問わず知識の灯火を守れという。
君なら公平で正しい判断ができると信じていると言って。
一方アリスはヘンリーのところへきていた。
友達のシーラが捕まったから助けて欲しいと頼みに来たのだ。
しかしそこにはゼルダがいた、アリスに助けを求めて。
フェン編
フィロリーでは、フェンにも異変が起きていた。
夢が全て現実になるとジョシュに話すフェン。→予知夢をみているらしい
明晰夢にして、夢だと自覚すれば思い通りだとフェンに助言するジョシュ。
フェンは夢をコントロールすることに成功し、緑のフードの人物を見つけ後を追う。
そして目を覚まし、マーゴがトカゲに赤カブの汁をかけるのをやめさせる。→なぜなら夢の中でトカゲが燃えてしまったから
夢で見たというフェンに呆れるマーゴ。
そこでジョシュが、フェンは予知夢を見るとフォロー。
トカゲの口を開かせる方法は、緑のフードの人物が知っていると推理し、フェンはその人物が向かったフクシアの森を調べに行くことに。
ケイディ編
久しぶりにジュリアたちの元へと戻ってきたケイディ。
刑事のサムだったころの記憶を捨てきれず、脇役には戻れない、自分の人生の主役になりたいと言い、協力はするが今はサムの仕事を片付ける言う。
その後、客が訪ねてくる。
ババ・ヤガだと名乗る少女は、ここは私が防護している家で家賃を回収に来たと言う。
欲しいのは、ウェブスターの癒やし涙・丸ペリカンのトーテム・魔法の物入れ袋。→丸ペリカンのトーテムは部屋にあった
2日以内に用意しろと言うと、ベイリーという少女に戻る。
実はババ・ヤガというのは、執念深いスラブの魔女で、集金などの時は口寄せをするというのだ。→ババ・ヤガは少女の口を使って喋らせていた。
払わないとヤバいよというベイリー。
ケイディは必要なものを手に入れるためラブレディを捜してバーへとやって来る。
ラブレディの正体はピートだった。←マリナと組んでたヘッジウィッチ
無償で手を貸すから、その代わりババ・ヤガを紹介してほしというピート。
そして闇市場へやって来た二人。
ケイディは物々交換を繰り返し、まずは魔法の物入れ袋をゲット。
一方、ピートは獣医のゴーディと一緒にいた。→もしかして2人は親密なの?
ゴーディはウェブスターの癒やし涙のありかを知っているという。
そこで3人はヘッジのデュークの元を訪ねることに。
部屋から返事はなく、デュークは死んでいた。
帰り際、デュークのポケットからコインを盗むピート。→もちろんウェブスターの癒やし涙も頂き済
そして家に戻ると、ピートの腕が赤くなっていて、倒れてしまう。
ゴーディが言うには、何かが彼の自家製魔術と干渉しているらしい。
ケイディがピートが盗んだコインを見せると、これはコバルトで追跡魔術で使うものだと言う。
そんなことをするのは図書館だと気付くケイディ。
ゴーディの治療により、ピートは無事に回復。←眠ってたからババ・ヤガには会えなかったけどね。
早速二人はヘッジを集め、コインに追跡魔術がかかっているため、自家製魔術と干渉して命取りになるかもと警告する。
図書館の仕業でしょというヘッジ。
図書館の人探しの巻き添えを食っただけだというケイディ。
皆で力を合わせれば物語を取り戻せる、主役は私たちよとスピーチし解散。
しかし帰っていくヘッジの一人が、モデストに魔力漏れしてる水道管がある、それを使って仕返しをしようと声をかけてくる。→図書館を爆破した片割れね
気持ちはわかると宥めるケイディ。
復讐は連中に攻撃の理由を与えるだけだと話す。
ペニー編
冥界では、彼らの人生を尊重することが大切で、介入はしないとペニーがデレクを導こうとしていた。
3人の物語を呼んだデレクは、ここから何を学べと?とペニーに尋ねる。
するとペニーは、脇役で片づけると彼らの重要性が見えなくなる、想像以上に大勢の人に関係する物語だという。
本の分類は些細な仕事ではない、責任を理解しているのか?と逆に質問する。
お見事だ!と言うデレク。
実は彼は新人ではなくペニーのボスだった。
昇進試験を行っていたのだ。
君は次の段階へ進む、墓場まで持っていく秘密の収集、悪いがすぐに仕事を始めてくれと言うのだった。
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ペニーってばすっかり冥界の図書館に馴染んじゃってるのね。
あんなに嫌がっていたのがウソみたい。
そして新人を指導しているつもりが昇進試験だったとは、すごい出世やね。
墓場まで持っていく秘密の収集だなんて、図書館から逃れられないのにどこで秘密をバラすって言うんやろうか(;´・ω・)
一方ゼルダは、鏡の中とはいえ娘が生きていることを知ってしまった。
そうなると助けるしかないよね。
だけどなんでアリスなんだろう?
アリスでないと助けられないってことなのかな。
オーダーだからと言ってなんでも思い通りってわけでもないのね。
でもちょっと都合よすぎよねぇ。
そしてフィロリーにいるフェンは予知夢を見るんでしょ。
なんで???
夢でみた緑のフードの人物の正体もまだ謎のまま。
ちょっと頼りないけれど、ちゃんと謎は解けるんだろうか?
そしてそしてケイディ。
自分の人生の主役になりたい!ってハッキリ言ったよね。
確かに、刑事サムの人生のほうがケイディには合ってるかも。
なんか主役と脇役って難しい。
でもペニーが言ったように大勢の人に関係するし、重要であることに違いはない。
それにこのクエンティンを中心とした物語の中にあっても、マーゴなんかは自分が脇役だなんて思ったりはしないと思うしね。
ただ、もし冥界図書館なるものがあって、自分の本があったとするならば、適当に分類されたくはないなぁ(。-`ω-)