ご紹介するのはアマゾンオリジナル映画「HOMESTAY(ホームステイ)」
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製作年:2022年
監 督:瀬田なつき
時 間:1時間52分
原作は森絵都先生の小説「カラフル」
主演の小林真/シロを演じるのは、ジャニーズグループ「なにわ男子」の長尾謙杜さん。
体は一つでも二つの人格を演じています。
ある日、亡くなった小林真の体で目覚め、管理人を名乗る人物から彼の体にホームステイするように命じられたシロの魂。
しかも100日以内に小林真が亡くなった原因を解明できなければ魂は消滅、お手付は3回までという条件付き。
母親には石田ひかりさん、父親は佐々木蔵之介さんが演じられていて、ある種の重厚感も少し感じる作品。
それでは、かんたんなあらすじと感想です。
あらすじ
高校生の少年・小林真が亡くなり、わけもわからないまま突然彼の体で目覚めたシロ。
時間が止まり、目の前には「管理人」を名乗る人物が現れ、真の体にホームステイして真が死んだ原因を突き止めろというのだ。
それも100日以内に!
突き止めることができなければシロも真も消滅すると言い、100日をカウントする紫の砂の入った砂時計をシロに渡す。
そして再び動き出す時間。
迎えに来た母親(石田ひかり)に「なんで俺は死んだの?」とストレートに聞くが、「風邪をこじらせて肺炎になっただけよ」と言う母親。
家族関係もよいとは思えない雰囲気で、父親(佐々木蔵之介)は出張中、大学生の兄・満(望月歩)の態度もどこかよそよそしい。
幼なじみの晶(山田杏奈)からはどこか雰囲気が変わったと言われ、学校も真にとっては楽しいとは言い難い場所のようで・・・
ただ、きれいな美月先輩と知り合いであることがわかりちょっとウキウキするシロ。
そして真が死んだ原因もわからないまま時だけが過ぎていき・・・
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感想
「真が死んだ原因を探れ」なんて言うから、ミステリーなのかなと思っていたら、夢中になって謎を追うような要素はなく。
どちらかというと真にとっての不都合な真実が隠されていたと言ったほうがしっくりくるかも。
それも、真を守りたいという家族の意向が大きく反映されていたように思う。
人の想いっていうのは難しい。
いちばん身近であるはずの家族が、不器用であるがゆえに距離の取り方がわからず遠慮してしまうことがある。
気にかけているのに、心配しているのにそれを伝える術を知らない。
結局のところ、言わなくてもわかるだろう、っていうのは、都合のいい言い訳でしかないんだよね。
甘えなんだと思う。
もう言っちゃいますが、真の死は自殺です。
家庭でも学校でも、自分の知らなかった真実を知ってしまい、その結果、「自分が誰の目にも映っていない」と思ったから。
だから真は死を選びました。
それを知ったシロは、まるで真の追体験をするように同じような場面に出くわすんですよね。
そして最後の最後に、自分自身が真だということに気付き「俺の過ちがわかった、俺のせいで真は死んだ、俺は俺を殺した」と言うと、砂時計はストップ。
再び管理人の登場となるわけですが・・・
ちょっと都合よすぎなハッピーエンドな気はしますが、真の第二の人生とでもいうべきものを応援したいという気持ちにはさせられます。
それというのも、真役の長尾君に魅力があるから。
演技はまだまだこれからって感じなんだけれど、彼の無垢な雰囲気がシロという自分がまだ何者なのかわからないというイメージにピッタリなんだよね。
目覚めたばかりのシロは無邪気で、自分が真だと気付くまで、とまどい傷付く様子が、いかにも10代の少年っぽい。
真という器には、死を選び止まった赤い真と、自分が何者かも知らず真の体にホームステイすることになり進む青のシロがいた。
真という器でシロが真を取り戻したから紫になれた。
そういうことでいいのかなぁ?
自分を取り戻した真が、管理人に「また会える?」って聞くんだけれど、また会うのはマズいのでは?、って思ったのは私だけかしら?
真のセリフではありますが、長尾君もソレ言いそうだなぁと思いました。