ご紹介するのは、韓国ドラマ「
話数:全20話
個人的おすすめ度:★★★★★
コチラは、現代から魂だけが朝鮮時代の王妃の体にタイムスリップしたシェフが、まわりを困惑させながらも、変革をもたらした?かもしれないような物語。
ファンタジー、ロマンス、政治、策略、コメディ、シリアス、それらがいい塩梅に融合してる作品。
魂だけがタイムスリップするチャン・ボンファンを演じるのはチェ・ジニョク。
そしてボンファンの魂が入る朝鮮時代の王妃、キム・ソヨンを演じるのはシン・ヘソン。
国王の哲宗(チョルジョン)をキム・ジョンヒョンが演じています。
それでは、かんたんなあらすじと感想です。
あらすじ
現在、青瓦台(韓国大統領府)で、最年少シェフを務める女好きで傲慢なところもある料理人チャン・ボンファン(チェ・ジニョク)
秘書室長のハン・ピョジンに経費の着服の濡れ衣を着せられてしまい、逮捕にきた刑事から逃れようとバルコニーへ行くのだが、高層階からプールへと落下してしまう。
プールの底で頭をぶつけ、水中で韓服姿の女性とキスを。
次に目を覚ますとそこは現代ではなく・・・
なんと朝鮮時代にタイムスリップ(゚д゚)!
しかもタイプスリップしたのは意識(魂)だけで、居候することになった体は、明日の嘉礼式を控え正式に国王
ソヨンは池に落ちて意識が不明だったと聞き、もう一度池に飛び込めば現代に戻れると考え池へダイブするソヨン(→心はボンファン)だったが、大王大妃(ペ・ジョンオク)の命令で池の水は抜かれていて思い通りにはいかず。
ボンファンは仕方なくソヨンとして過ごしているうちに、ソヨンが哲宗のことを本当に慕っていることに気付く。
けれど哲宗にとって安松キム家は親族を殺した仇。
なのでキム一族のソヨンが哲宗に好かれるはずもなく、逆に嫌悪される存在。
しかも哲宗の想い人は側室に迎えたチョ・ファジン(ソル・イナ)
宮廷では、大王大妃の安松キム家一族が強大な権力を持ち、チョ大妃の豊安チョ家一族の立場は弱く。
哲宗は表では無力でマヌケな王様を演じていたが、本当は民のことを想い国を立て直そうと裏で暗躍していた。
ソヨン(中身はボンファン)のことはキム家の一員なので敵だとみなしていたが、彼女の言動や行動の意図が読めず心はグラグラ。
そしてキム一族とチョ一族の対立は深まるいっぽうで・・・
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感想+α
わかりやすいストーリー
タイムスリップで始まり、政治にロマンス、その他もろもろ、いろんなことがある割には、ストーリーの展開がわかりやすい!
下記の相関図を見てもらえればわかると思うんだけれど、割とスッキリ。
対立する安松キム一族と豊安チョ一族がいて、その駒にされているのがソヨン、哲宗、ファジンなんだよね。
そしてソヨンの中身はボンファン(*`艸´)
なので、まわりは振り回されっぱなし。
このチャートに足りない人物は、水刺間の待令熟手(宮廷の厨房の料理人)のマンボク(キム・イングォン)と、ソヨンの従弟のキム・ファン(ヨンジェ)、ソヨンの父のキム・ムングン(チョン・ペス)くらいかな。
このメンバーを抑えておけば大丈夫。
始まりはタイムスリップ!
デジタルな現代からアナログな朝鮮時代へと魂だけがタイムスリップしたボンファン。
しかも、男なのに魂は女性である王妃ソヨンの中へ居候したものだから、男として大事なものがない!
これにはボンファン大ショック(ll´Д`ll)
まさに一大事!
けれどこの先のボンファンの順応力は高いんだよね。
ボンファンの心境は?
もちろん一刻も早く現代へ戻りたいボンファンなんだけれど、それは無理な相談。
習った歴史の記憶と、目の前の宮廷で起きている出来事からソヨンの立場を理解していくんだけれど・・・
理解したところでボンファンはボンファン。
自分の心に従い行動。
そしてこのドラマの面白いところというか、ボンファンの心情に大いに影響を与えるのが、不意に頭に浮かぶソヨン自身の記憶なんだよね。
哲宗にも自分のことを慕って欲しかったと思うソヨンの気持ちを知り、ソヨンが池に転落した時の心情と真実を知り、子供の頃の記憶まで。
ソヨンの乙女心に持ってかれそうになることしばしばで、焦るボンファンの姿も楽しく。
哲宗に対しては、横柄な態度ばかり取るソヨン(中身はボンファン)でしたが、その率直な態度に、哲宗のほうが影響を受けまくり。
キム一族というだけでソヨンに対して偏見を持っていた哲宗だったけれど、歩み寄り惹かれていく様子や、2人の間でいろいろと起きまくる誤解もそれはそれで愉快で(* ´艸`)
それに、ソヨンの影響を受けているボンファンの心境も少なからず複雑。
哲宗への恋愛感情があったとは言いませんが、大切な守りたい仲間へと変わっていったのは事実。
ボンファン自身がこの魂だけのタイムスリップで、人として成長した姿を見せてくれました。
愉快なキャラたち
ソヨンを演じるシン・ヘソンの演技はメリハリがあり、哲宗を演じるキム・ジョンヒョンの飄々とした感じもクセになる。
そしてソヨンの腰元のホン・ヨンは、ほんわかしてるんだけれどたくましさもあり。
ソヨンへの小言を我慢するチェ尚宮の様子も楽しく(*`艸´)
料理人のマンボクは、王妃ソヨンに対してちょっと態度がでかかったりと、割と緩いメンバーが揃っているんだけれど、そんな中、終始シリアスだったのが、キム・ジャグン(キム・テウ)とキム・ビョンイン(ナ・イヌ)の父子なんだよね。
この二人だけは、ユルさゼロでドラマを締めてくれていました。
最後に
政治とロマンスが程よくミックスされ、楽しくもありハラハラもさせてくれるドラマ。
そして哲宗とソヨン(中身ボンファン)のこのロマンスをなんと呼べばいいのやら(* ´艸`)
ロマンスと断定してしまったらボンファンに怒られちゃうかも。
でも、ボンファンがソヨンを仕切っていたとはいえ、ソヨンの魂ははずっとボンファンと共にいたんですよね、出てこれなかっただけで。
だから結果的には、ボンファンは愛のキューピットってことになるのかな⁉
そしてそしてエンディング。
このドラマにふさわしい、程よくユルい良いフィナーレ。
楽しいドラマでした。
主な登場人物
- キム・ソヨン:シン・ヘソン
- 哲宗(国王):キム・ジョンヒョン
- チャン・ボンファン(現代):チェ・ジニョク
- チョ・ファジン:ソル・イナ
- キム・ビョンイン:ナ・イヌ
- ホン・ヨン:チェ・ソウン
- チェ尚宮:チャ・チョンファ