夜更けに海外ドラマ

海外ドラマのあらすじと感想を中心に、時々映画や国内ドラマの感想も書いています。

ミステリと言う勿れ 第10話 あらすじ感想 初めては、美味しくてしょっぱくてほろ苦い

前回のあらすじは・・・


山荘(アイビーハウス)で行われたミステリー会。そこで明らかになったのは、5年前に橘高(佐々木蔵之介)が言えなかった一つのミスと、現在進行形で行われようとしていた恐ろしいもう一つの犯罪。整(菅田将暉)の鋭い洞察力で犯罪は未然に防がれ橘高は逮捕。そして日常に戻り、風呂光(伊藤沙莉)は病院の庭で倒れるライカ(門脇麦)に駆け寄るのだが・・・


前回の感想はコチラ
ミステリと言う勿れ 第9話 あらすじ感想 置いてけぼりにしないミステリー - 夜更けに海外ドラマ


それでは、第10話のかんたんなあらすじと感想です。

あらすじ

元旦の午前3時に初詣に行く約束をした久能整(菅田将暉)とライカ(門脇麦)。

当日、神社で待ち合わせし、少しぎこちないながらもおみくじをひいたり、たこ焼きを食べたりして楽しむ2人。

その様子を、パトロール中の風呂光聖子(伊藤沙莉)と池本優人(尾上松也)が目撃する。

2人に声をかけることなくパトロールに戻る2人。

一方、神社を出た整とライカ。

ライカに誘われるまま、こんな時間にも関わらず灯りのついていた焼き肉店へ。

店内には店主と思われる浦部沢邦夫(堀部圭亮)と店員の沙也加(志田未来)がいた。

どうやら2人は父と娘のようなのだが、娘の様子がおかしいことに気付くライカ。

暗号で整に話しかけるのだったが・・・

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感想

美術館は無理だけれど、一緒に初詣に行くことができた整とライカ。

2人の様子がとっても微笑ましかったですね*ฅ́˘ฅ̀*)♡

焼き肉店の店主が、実は店主ではなく強盗だったことを暴いたことも、2人の間に未来があればきっといつまでも互いのいい思い出になり得たのに。

でもそれは無理。

父親に虐待を受けていた千夜子が自分の中に閉じこもってしまったため誕生したのがライカという人格。

解離性同一性障害。

いくつもの人格が千夜子の中にいて最後に残ったのがライカ。

そのことを整に打ち明けました。

自分の人格がもうすぐ消えることも。

そして最後はお別れを。


「千夜子は整のことを知らないから声をかけないでやってくれ」と言ったライカの言葉が印象的でした。

それは本当に純粋に千夜子のことを思ってのことなのか、それとも自分でも気づかないような嫉妬が生まれているがゆえに出た言葉なのか。

2人で経験したことが初めての楽しすぎることの残酷さ。

ライカにとっての自分の存在意義は千夜子を守ることだけだった。

でも整に出会って始めての楽しさを覚えた。

もう少しを望むことよりも少し早いお別れを選んだ。

もっと多くを望むことを恐れたのかもしれませんね。


そして整にとっても、ライカは間違いなく特別な人。

友達も恋人もいませんとキッパリと言っていた第1話。

けれどもう誰かと一緒にいたいと思う感情を知ってしまった。

その人がいなくなることを寂しいと心が感じていると気付いてしまった。

この先、整はたくさん傷付くことを覚えていくんだろうなぁ。

最後にライカに見せた胸の傷あと。

かなり大きなものでしたが、あれが整をダンゴムシにしてしまうものなのかしら?


一方、焼き肉屋の娘さんに志田未来ちゃんという贅沢なキャスティング。

私は最初、志田未来ちゃんも堀部圭亮さんの仲間なのでは?とちょっと疑ってしまいました(;´∀`)

ごめんなさい。

暗号を使う整とライカを見て、自分も暗号を使って強盗がいるということを伝えようとする展開、私は好きです。

強盗に押し入られ恐怖を感じている表情、暗号が伝わっていることがわかり嬉しいと感じる喜びの表情も素晴らしかったです。

門脇麦ちゃんの、ライカの時と千夜子の時の表情の違いも本当に本当に見事でした。


そして、実は前々からちょっと気になることがありました。

整にとって喜和さん(水川あさみ)と天達先生(鈴木浩介)は恩人とも言える存在だと思うのですが、2人にとっての整は・・・って考えたとき。

カウンセラーをしている喜和さんにとって整のような存在は興味深かったのでは?

心理学を教えている天達先生にとってもやっぱり整は興味深かったのでは?という邪推。

絶対にそんなことはないはずと思いながら、お気に入りっていう理由だけでずっと関わったりするのかなぁと思ったり。

研究対象でもあったんじゃないかなぁと思ってみたり。

単に私の意地が悪いだけだと思うのですが、喜和さんと天達先生を演じる2人がどうしても想像力を刺激してくるんですよね。

それに喜和さんは、子供相手にしてはちょっとセクシーが過ぎやしませんか?

整との会話も、対等な立場で話す2人に見え、あんまり子供との会話って感じがしない。

子供の整は、喜和さんから気付きをもらったのかもしれませんが、同じかそれ以上に喜和さんに気付きを与えていたんだと思います。

ウィンウィンの関係だったのかも。

大人が子供に見せる同情心って感じがしないところが私は好きです。


そして次回はいよいよ犬堂我堂(永山瑛太)の登場!

ジュートの正体も気になります。

犬堂我路と再会したとき、整はどんな表情をみせてくれるんでしょうか?

その辺りも楽しみです。


第11話の感想はコチラ
ミステリと言う勿れ 第11話 あらすじ感想 整OUT、我路IN - 夜更けに海外ドラマ