前回のあらすじは・・・
天達春生(鈴木浩介)から、山荘(アイビーハウス)で開くというミステリー会に誘われた久能整(菅田将暉)と風呂光聖子(伊藤沙莉)。メンバーは天達の高校時代の友人2人とゲストが2人。そこで初めて、整はお世話になった美吉喜和(水川あさみ)がどのようにして亡くなったのかを知ることに。そして予め、天達からウソをつく人がいるだろうから見ていてと言われていたのだったが・・・
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ミステリと言う勿れ 第8話 あらすじ感想 何も起こらない・・・はずはないと思う。 - 夜更けに海外ドラマ
それでは、第9話のあらすじと感想です。
あらすじ
ミステリーナイトを終えた翌日の朝、みんなで雪かきをする整たち。
その時、整が天達に第三者の関与を疑っているのかを尋ねると、ずっと違和感があったと言う天達。
一方で風呂光は、キョウチクトウの枝が数本折れていることに気付く。
その後、停電が発生しガレージに閉じ込められてしまった整と風呂光。
ガレージに張ってあった橘高勝(佐々木蔵之介)のテントから懐中電灯を拝借。
テントの中に地図が広げてあるのを目にする。
間もなく、天達がドアを開けにきたので2人はガレージから解放され、雪の重みで送電線が切れてしまったことを知る。
復旧は夕方になるとのことで、昼食にカレー作りを頼まれた整。
カレーを作りながらみんなのことを観察するのだったが・・・
感想
とにかく天達先生がシロでよかったぁ~ε-(´∀`*)
天達先生がシロだと信じ切れず、犯人である可能性がないとは言い切れないと思ってたんですよね。
前回の天達先生は、喜和さん(水川あさみ)を殺したのはストーカーで間違いないと断定してみたり、一方でミステリーナイトでは、橘高が5年前に実際ここで殺人事件が起きたと憤ってみたり・・・
その断定と憤りを素直に受け取り信じることができませんでした。
なので見当はずれなことが頭の中を駆け巡り、整の「ちょっとだけ気になるだけ」も全く分からず。
しかし今回、前回とは打って変わって、整がカレーを作るあたりから、置いてけぼりをくらっていた私の脳内をいくつものもしかしてが駆け巡り始めました。
デラ(田口浩正)とパン(渋谷謙人)のアイコンタクト。
6個のワイングラスに6枚のお皿、そして6個のティーカップ。
とどめは整が呟いた「透明人間」と言う言葉(;゚0゚)ハッ!
すごくちょうどいいヒントで、橘高にたどり着かせてくれるんですよね。
それも早すぎず遅すぎずのタイミングで。
一緒に謎を解いているような感覚で。
デラとパンの2人に関しては、なんで前回刑事であることを疑わなかったんだろう、って悔しさを覚えるくらい、あのアイコンタクトが刑事にしか見えなかった。
一方で、別荘の主である蔦薫平(池内万作)の役回りはというと、ごく普通の人であることだったと思う。
前回、整のことを軽くみてみたり、今回だって橘高に対して本当に普通の疑問を口にしてた。
気付きを取りこぼす人で、このミステリーに必要な普通の感覚の人。
そして天達先生からの整と風呂光への宿題。
「ウソをつく人がいるだろうから」と「ウソをつかない人がいるかもしれない」
その答えはどちらも橘高だったわけだけれど、この言葉から迷いのようなものを感じてしまったのは、想像が確信へと変わる前だったせいなのかなぁ。
結局のところ、橘高は不注意で喜和がアイビーハウスにいることをストーカーに告げてしまったわけだけれども、5年ものあいだ誰にも言えなかった。
自分のミスを誰にも知られたくなかった。
それだけでなく、嫉妬、妬み、ストレスも重なり、職場で知り得た情報から新たな被害者を生み出してもいた。
そしてこのミステリー会を前に、キョウチクトウを使った予行演習で4人の殺害に手を染めてしまった。
透明人間になって。
「殺すしかないんだろうな」と、あの瞳は橘高のものだったんですね。
整が言った、橘高はケアされるべき側の人だという言葉に、そういう考え方もあるんだなぁという気付きをもらいました。
憎むべき相手はストーカー。
それはもっともなんだけれど・・・
1つのミスを言えなかったがために橘高がどんどん道を外れてしまったことは事実。
整にとって憎むべき相手は喜和さんを殺したストーカーかもしれないけれど、橘高が別の誰かにとっての憎むべき相手になってしまったことの責任の重さを考えると、天達先生の優しさは橘高にとってはいちばんのツラい罰なのかもなぁと思いました。
そして、最後に倒れたライカちゃん(門脇麦)。
いつも妹の千夜子のことを気にかけていたけれど、千夜子を守るために生まれた別人格だったとは(゚д゚)!
そうなってくると、ライカがいなくなるっていうのも、人格なのか、肉体も含めてなのか?
そしてそして、ライカと千夜子で雰囲気がガラリと変わる門脇麦ちゃんの演技もすごく良かったです。
第10話の感想はコチラ
ミステリと言う勿れ 第10話 あらすじ感想 初めては、美味しくてしょっぱくてほろ苦い - 夜更けに海外ドラマ