ご紹介するのはアマゾンオリジナルドラマ「お嬢様は謎解きがお好き」
話数:全8話
1話完結ではなく、8話かけて1つの連続殺人事件を解決する物語。
アマゾンプライムビデオにて配信中(2022年9月現在)
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コチラは1940年代のガリシア(スペイン)が舞台。
上流階級の令嬢で警官を夢見るお嬢様、マリーナ・キローガを演じるのは、アウラ・ガリード。
そして彼女に忠実に仕える執事エクトルを演じるのがジャン・レノ。
この大きな執事は、お嬢様にはとっても甘いんですよ。
それでは、簡単なあらすじと感想です。
あらすじ
代々、地元警察署長を務めるキローガ家。
そして現在、マリーナの兄のアルトゥーロが昇進し署長に。
兄がスピーチしているにも関わらず、パーティー会場を抜け出したマリーナは、港へ密輸してもらった科学と犯罪学の雑誌を取りに行く。
しかしそこで女性が刃物で刺されているのを目撃。
家に戻ってからも、殺された女性のことが頭から離れないマリーナ。
幼い頃、今は亡き父が、自分と兄にゲーム感覚で謎を解くように捜査の手解きをしてくれていた部屋へ行き、当時のことを思い出す。
ほこりだらけだった部屋を片付け、犯人を捕まえようとヤル気満々に。
執事のエクトルから、警官たちが「死体には犯人のサインらしき印があった」と小耳にはさんだと聞き出し、死体安置所へ不法侵入。
そこで、他の女性遺体の胸にもナイフで刻まれたユリの花の印があるのを見つけ、昨日の女性が3人目の被害者で連続殺人であることを知るのだが、警官に見つかってしまう。
お小言を食らうマリーナだったが、その警官、パブロ・サルコが父の教え子だったと知り、強引に協力させて資料をもらうことに成功。
被害女性はいずれも娼婦。
心配する執事のエクトルをよそに、どんどん捜査に夢中になるマリーナなのですが・・・
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感想
マリーナの夢
父の影響で幼いころから警官になるのが夢だったマリーナですが、この時代、まだ女性が警官になることは許されず。
女性警官が1人もいないということに驚きました。
それでもマリーナは、自分こそが警官にふさわしいと思ってるし、捜査から一切手を引く気はないんだよね。
ヒヤヒヤする執事のエクトルの気も知らずに、やんちゃなことこの上なくイケイケどんどん(* ´艸`)
協力者
家族はもちろん、マリーナが事件に関わるのは反対。
上流階級の娘らしく過ごして欲しいと思っているんだけれど、マリーナが従うはずもなく。
兄のアルトゥーロは、見張りまで付けてマリーナを実質軟禁状態に。
けれど、マリーナを押さえつけるなんて無理な話で、マリーナはパブロを味方につけて、何かといろんなことに協力させるんだよね。
もちろん、いちばんの協力者は執事のエクトルなんだけれど、なんだかんだ言いながらパブロはマリーナに協力。
なのにマリーナときたら、パブロに情報を渡さないっていうのがちょっと笑えるんだよね(*`艸´)
そして物語が進むにつれて協力者も増えるんだけれど・・・
増え続ける被害者
マリーナはエクトルを連れ回して捜査するんだけれど、手がかりを掴みながらも犠牲者は増えて行く一方。
それに警察の捜査は的外れもいいところ。
マリーナだけが事件の真相に近付いていくんだけれど、なかなか犯人にはたどり着けず。
それに知り得た情報を絶対に警察には教えないんだよね(* ´艸`)
無鉄砲なマリーナ
そして驚いたのがマリーナの冒険っぷりというか、超人っぷり。
まさに恐れ知らずな行動力。
勇敢のその先の先を突っ走ってるんだよね。
シーツで縄を作って窓から抜け出そうとしたり、犯人を追って屋根の上を疾走したり、走っている電車の車両の外に出て容疑者を追うことも。
それに、銃を持ち出しては割と頻繁にそれをぶっ放してるんだよね。
でもいちばんの危機は、犯人を罠にかけて追ったのはいいが、崖から転落っていうシーンかな。
崖から転落してそれなりのケガを負ったにも関わらず、すぐに退院して普通に過ごしてるんだよね(゚д゚)!
ちょっと超人すぎ。
でもおてんばなだけでなく、科学捜査に必要なものを自作するなど、度胸だけでなく知性も本物の警官よりも上でしたね。
犯人の目星
そして観てもらえればわかると思うんだけれど、ちょうど中盤の折り返しあたりで犯人はこの人かな、って2人くらいに絞れちゃうんだよね。
だからといってドラマが失速するわけではなく、ミスリードを誘うようで、実はその反対じゃない?って私は感じました。
何かが起こるたびに絶対にこの人が犯人だ!って思えたんだよね。
マリーナはやんちゃが過ぎるけれど、ミステリーとしては奇抜さを狙うのではなく、すっごく正統派。
後半に入ると謎はきれいに紐解かれていきました。
最後に
8話かけて1つの事件を解決するって聞くと、中盤あたりにはイライラしそうなんだけれど、いいペースで次から次へと燃料が投下されるのと、割と視聴者に優しいというか、視聴者目線に立った推理を提供してくれるので、そういう点では気持ちよく観れました。
マリーナのおてんばっぷりはちょっとやり過ぎかなと思ったけれど、そのやり過ぎが全然スマートでないところが彼女の憎めないところでもありましたね。
そして執事のエクトルを演じたジャン・レノが大きいのが私の中ではちょっとツボりました(* ´艸`)
あんな執事さんがいたらとっても頼もしいだろうなぁ。
主な出演者
- エクトル:ジャン・レノ
- マリーナ・キローガ:アウラ・ガリード
- パブロ・サルコ:ゴルカ・オチョア
- アルトゥーロ・キローガ:パブロ・モリネロ
- カスターニョ:アレックス・ガルシア
- ラミレス:ティト・バルベルデ