あらすじネタバレ
#41 アレクサンドロスの行軍
バクトリアの城で、アレクサンドロスの到着を告げる女性。
そこにはバクトリアに亡命していたダレイオスの姿も!←モーセも一緒
ベッソス王に軍の配備を促すダレイオス。
しかし、オクシュアルテスは、アレクサンドロス軍に大敗するのは明白だと言い、ベッソス王も、あの頭脳が率いる大軍は手に負えない、無駄な抵抗だと言って、講和の道筋を付けたいと言う。
すると、怪物と交渉するなど言語道断だというダレイオス。
それを聞いたルクサナ(オクシュアルテスの娘)は、亡命者の身で客人のごとき振る舞いだとダレイオスを非難し、臆病者の王に兵の命は預けられないと言う。
そしてベッソス王に、講和を結ぶべきだと進言。
怒りの理由は、アレクサンドロスとの戦を放棄した憶病な亡命者だと言って陛下に決断を迫る。
すると、生意気な娘よ、と言って怒りを爆発させるダレイオス。
「王位にあらぬものが、誰に物を申すか」というルクサナ。
モーセが剣を握ろうとするが、ルクサナが投げた剣がモーセの胸に突き刺さる。←モーセ絶命
ルクサナが、アレクサンドロスに礼儀として贈り物を捧げると言うと、ダレイオスは何も言えずわなわなしていた。
一方、パウラヴァでは、バムニとアヌスヤが鎖で繋がれ地下牢の前へと連れて行かれる。
牢の前で、バムニにかつて牢に入れられた時の恨み言をいうシヴダット。
お前は王として私を罰した。
だが、兄を案じ会いに来ることはなかったと言って泣く。
そしてバムニを牢の中へと放り込む。
駆け寄ろうとするアヌスヤに剣を向け、夫婦の縁は切れたものと思えと言う。
するとアヌスヤは、あなたはご自身にしか興味がない、パウラヴァとタクシラの間に不和など存在もしなかったとし、この国が窮する理由は過去も未来も同じ。
歪んだ心を持つお方だと言ってシヴダットを非難。
いかなる状況でもいつまでもお供しますと言ってバムニと見つめ合う。
そのアヌスヤの髪を後ろから引っ張りバムニから遠ざけるシヴダット。
貴様とバムニがこの先共に過ごすことはないと言って、アヌスヤを床に叩きつけると、「プルはいない、命は私が預かった、生かすも死なすもこの私次第だ」と言う。
すると、プルは必ず戻ってくる、海の向こうまで母の叫びは届くというアヌスヤ。
そして遠く離れたプルにその叫びは届いていた。
アヌスヤの窮地を察し胸騒ぎするプルなのだった。
#42 家族が敵になる時
アヌスヤは罪人ではない、許してくれとシヴダットに懇願するバムニ。
しかしシヴダットは、アヌスヤの髪を掴んで引きずり、乱暴な扱いをしていた。
その頃遠く離れたプルは、こんな不安は初めてだと言って、ラチの前でかかなり動揺する様子を見せる。
アヌスヤに対し、一夜限りの慰み者にしてやるというシヴダット。
それを聞いたバムニは、パウラヴァの臣民として、女性の名誉を尊ぶべきだと懇願する。
もちろんだと言うシヴダット。
しかし、これはパウラヴァの女ではないと言い、バムニの隣の牢にアヌスヤをぶち込む。
そして、タクシラの血を汚れた血だと侮辱し、21年ぶりに舞い戻り、首尾よくプルを王位継承者にした狡猾な女だと非難。
牢で生涯を過ごすのが似つかわしい、死する時まで牢を出ることはないと吐き捨てる。
するとアヌスヤは立ち上がり、女が耐えられないのは侮辱だとし、女を辱めるものを断じて許さない、あなたもその代償を払うと言う。
命を差し出せるものは命を奪うこともできる。
女の高潔さをご覧なさいと言うと、陶器の欠片を手に取り、手のひらを斬るアヌスヤ。
我が手であなたの命を奪うことをこの血に誓うと言って拳を握る。
今ここで貴様を斬ればその誓いも決意も無に帰すというシヴダット。
隣の牢からやめてくれと叫ぶバムニ。
シヴダットは敵の安らかな死は望まぬ、誰がここで殺すものかと言うと、明日パウラヴァは目撃する、私の敵がいかなる末路を迎えるかと言う。
一方、バクトリアでは、ルクサナが休んでいたアレクサンドロスのテントに近付き、小石を投げ込んでグラスを倒す。
それに気づき一人で追いかけるアレクサンドロス。
後ろから静かにルクサナに近付き剣を突きつける。
名を名乗れというと、ベッソス王の司令官の娘・ルクサナ、王より贈り物を届けに来たと言う。
「ルクサナ」を「ロクサネ」と聞き間違うアレクサンドロス。←今日からロクサネ決定
アレクサンドロスを馬をつないでいたところまで案内すると、木箱の中の荷物を見せる。
宿営地では、アレクサンドロスの姿がないことに気付いたステタイラ王妃が、ダレイオスの身を案じていた。
そこへダレイオスの首が放り込まれる。
驚き悲しむバルシネたち。
オリュンピアス王妃やヘファイスティオン、兵たちも驚く。
そこへルクサナを連れたアレクサンドロスがやってくるのだった。
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感想 ~アヌスヤに物申したい~
とうとう牢に入れられたバムニとアヌスヤだけれど、2人に全く非がなかったと私はやっぱり思えない。
あれほどの怒りを抱えながら、シヴダットはかなり我慢したほうだと思う。
それにアヌスヤの言葉にも納得できない。
シヴダットのことを自分にしか興味がないって言ったけど、かつてはバムニの能力を認め、バムニに王位を譲ってた。
タクシラではアンビ王の策略で死にかけたバムニを必死で守ってた。
インドのために共に戦った。
パウラヴァとタクシラの間に不和など存在もしなかった言ったけど、ならばなぜあなたの兄のアンビ王はシヴダットに鼻飾りを贈るなんてことをした?
本来ならば女性に送るものでしょ?
それにパウラヴァとタクシラで行われる競技大祭。
あれだって、ジェーラム川の商取引をどちらか一国だけが管理するという大祭。
そんなことが行われてるのに不和がなかったなんて言える?
どちらか一国だけが潤うようなことをしてるのに、2国間に不和がないなんてありえないでしょ。
それとも不和と遺恨は違うと言うのか、二つはセットだと思うな。
そして、21年ぶりに帰って来られたほうの気持ちを考えたことがあった?
バムニ王とアヌスヤの2人はお花畑状態だったけど、カディカ王妃やカニシカの気持ちを汲んだことはあったの?←カニシカは嫌な奴だけど
カディカ王妃は精一杯2人のことを嫌な顔せずに迎えてくれたと思うよ。
なのにアヌスヤは、カディカ王妃の前で気まずそうに微笑むだけ。←私の歪んだ記憶によると
どっかで私は王女なのよフフンって感じがしてた。
それにね、バムニ王を守ろうとする家臣が一人もいないなんて、プルとアヌスヤが戻ってから問題があったってことでしょ。
なのになんのフォローもなし。
高潔なことがそんなに偉いのか?
人間は欠点だらけなんですっ。
そしてマラヤはどうなった?
全てが明るみになった今となっては殺す必要はないよね。
だとするとパウラヴァで孤児の道を歩むのか?
もうじきプルが戻ってくるけど、プルが目にするのはなんだろう?
一方、バクトリアではとうとうダレイオスの頭と胴が離れちゃったわね。
それを運んできたロクサネ(ルクサナ)。
さすがにロクサネ役はえらいべっぴんさんを用意してたね。
正統派の東洋美人。
ヴェールを取ってもきれいでよかった。
そしてダレイオスって初回から登場していたのよね。
確かインドを目指し船に乗っているダレイオスでドラマが始まったような記憶がある。←たぶん
今まで盛り上げてくれたけど、暗殺の決定的シーンはなし。
無造作に放り投げられた首が、なんかちょっと切ない気持ちになったわぁ。
これで本当にダレイオスともお別れなのね。
そこそこ卑怯やったダレイオス、いなくなるのはやっぱりちょっと寂しいね。