あらすじネタバレ
#61 捜索は続く
チャーナキヤと再会し、アヌスヤが娼館にいると知ったプルは怒りに震える。
それを、戦にて最大の戦士の敵は怒りだと言って諭すチャーナキヤ。
王妃の救出が先決だと言い、プルもそれに従う。
そして二人が去ると入れ替わりにシヴダットがチャーナキヤの前に現れ剣を向ける。
命が惜しければ誰と会話していたか答えよと言うシヴダット。
しかしそこへ娼館へ向かうものがいると知らせが入り、シヴダットは去っていく。
一方、タクシラでは、岸辺に多数の遺体が並べられるがプルの遺体はない。
アレクサンドロスは、もし見つからなければ数え切れぬほどの死体が川岸にあがるとアンビ王を脅す。
その頃、変装したバムニとハスティがパウラヴァへと入国←怪しすぎて誰かと思った!
娼館ではアヌスヤが、戦場は神聖だからと言って娼館を清めていた。
まもなく息子が来る、シヴダットの最期も間近だと娼婦たちに話すアヌスヤ。
そして、プルとラチが娼館に到着し、次々と兵を殺害。
とうとうアヌスヤと再会する。
涙を流して抱き合う二人。
アヌスヤはバムニの身を案じ、プルは陛下は無事でパウラヴァにいると答える。
母上は宰相に侮辱を受けた、復讐しなければなりませんというプル。
傷付いているのは私だけではない、全女性を凌辱したというアヌスヤ。
誓いの通り、シヴダットは今日私が亡き者にすると言う。
プルは娼婦たちに、母を助けてくれたことを心から感謝すると言って手を合わせる。
しかし、私たちこそ王妃に勇気を与えてもらったと感謝する娼婦たち。
いつでも武器を持ち戦う覚悟だと話す。
すると、あなた方に武器を配ると言うプル。
アヌスヤに、宰相を死の淵に立たせましょうと言うのだった。
#62 緻密な作戦
プルが作戦を実行する時間を稼ぐため、バムニとハスティがシヴダットを王宮に足止めしようとする。
バムニの姿を見て驚くシヴダット。
バムニは、お前の所業により世に恥をさらした、息子が母親を解放しに来たと言い、2人は剣を交える。
隣でハスティも次々と兵を倒すがピンチに!
そこへラチが助けに現れる。
一方、チャーナキヤはプルの元へ行き軍勢はと聞く。
すると、遊女たちに武器を持たせると言って、青い衣を見せるプル。
そしてタクシラでは、プルと思しき遺体が引き揚げられる。
損傷が激しく顔の判別がつかないため、本当にポロスなのかと疑うアレクサンドロス。
するとアンビ王が、はめられていた指輪を手に取り、これはパウラヴァ国王のもので、王と王太子のみ装着を許されると証言。
しかし、引き揚げられた遺体は、プルとチャーナキヤがアレクサンドロスの疑念を晴らす目的で指輪をはめ、用意したものだった。
アレクサンドロスはプルを踏みつけ、もう間もなくお前の母国は私が踏みつけると言う。
そしてパウラヴァの王宮では、チャーナキヤがプルが作戦を実行に移したと合図を送る。
シヴダットを娼館へ向かわせるため、剣を捨て降参するラチ。
ハスティもバムニも剣を捨て降参する。
勝利を確信したシヴダットは勝利の祝祭日だと言って高笑い。
そして兵を連れて娼館へと現れたシヴダット。
姿を見せないプルに、母親の目の前でお前を殺すと言い、兵たちにあやつを捜せと命じる。
すると兵たちの前に娼婦たちが立ちふさがり、一斉に手に持っていた青い衣を兵たちの頭に被せる。
泡を吹いて絶命する兵たち。
衣には、チャーナキヤからもらった猛毒が染み込ませてあったのだ!
女は無力だとそなたは私たちを侮り力づくで衣を脱がせた、その衣が武器となりそなたを追い詰めたと言うアヌスヤ。
そして言葉もないかと言ってプルが現れる。
母を苦しめたこと、女性を無力だと蔑み凌辱の限りを尽くしたことを責め、その女性の軍勢がお前の軍勢を絶滅させたと言う。
アヌスヤも、女性を凌辱した罪の埋め合わせをせよ、そして今日、私の誓いはようやく果たされると言うのだった。
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感想 ~プルとアヌスヤの再会~
とうとうプルとアヌスヤが再会を果たし、感動したと言いたいところだけれど、私には言えない。
シヴダットは救いようがないほど悪いっていうのはよくわかってるし、それに異論はない。
でもそれ以上にプルたち親子3人を全面的に支持する気になれないのよね。
理由としては、シヴダットをあんな風にしてしまったのはバムニだと思っている。
アヌスヤの正論に息が詰まる。
プルだっていきなり現れたにしてはかなり偉そうだ。
カニシカが反発する気持ちもわかる。
他にもいろいろあるけれど、バムニが20年という年月を軽んじ、頭の中がお花畑状態だったことがいちばん腹が立つ。
それがこの事態を招いているってことわかってるのかなぁ。
なのに正義の味方気取り。
そして納得できないのは、娼館。
シヴダットだけが悪いみたいな話になってるのはなんで?
娼館は昔からあったはず、どういう経緯で女性たちが遊女になったのかは知らないけれど、なんで???
それに女性の権利を守ろうとすればするほど、逆にちょっと差別を感じてしまった。
時代も文化も違うから仕方ないんだけど・・・
遊女に対して、女性は無力ではないと言うよりも、女性でもできる!という受け取り方をしてしまった。
ラチが武器を取り戦うのとはまるで違うなぁと。
私、相当ひねくれてるなぁ(;´・ω・)
一方、疑い深いアレクサンドロス。
一応は揚がった遺体をプルだと認めたんやね。
遺体を踏みつけてまで毒を吐く。
本来ならあんまり気持ちのいいものではないと思うんだけど、アレクサンドロスにはむしろそれくらいやってもらわないと物足りないと感じるから不思議。
でもプルとチャーナキヤが仕掛けたこのウソ、いつまで持つんだろうね。
そしてそして、シヴダットはもう待ったなし。
アヌスヤよりもバムニは何を想うんだろう?
許せないという復讐の気持ちだけかな?
だとしたら、最初からバムニには王の資質はなかったのかもね。