あらすじネタバレ
第35話 ダナナンダの到着
ジェーラム河畔では葬儀が行われていたが、火葬壇には男性が火を付ける習わしだと言って、ラチがダスユ王に火をつけるのを反対する導師。
すると、女性を軽んずるのが聖典なら従う気にもならないと言うプル。
チャーナキヤもプルに味方し、ラチがダスユ王を荼毘に付す。
そこへラークシャサ宰相が率いるマガダの援軍が到着。
宰相の話では、ダナナンダ王もこちらへ向かうこととなったが、今はしかるべき所にいると言う。
その頃、ダナナンダ王はアレクサンドロスと面会。
アレクサンドロスのことを小さいと言って揶揄するが、アレクサンドロスからは血筋の話をされ自尊心が刺激される。
そしてはるばる会いに来た本当の目的を聞かれたダナナンダ王は、マガダの力を誇示し、渡河を諦めるようにと迫り、引かない場合はプルと共にマガダの総軍が出迎えると脅す。
もちろんアレクサンドロスが合意するはずもなく、ポロスと手を組めば名誉はポロスのものになり、そなたは己の首を絞めていると言うと去って行く。
一方パウラヴァでは、ダナナンダ王がアレクサンドロスに会いに行ったことを知ったプルたちが、アレクサンドロスがダナナンダ王の心を操作するのではないかと懸念を抱いているのだった。
第36話 嫉妬の炎
パウラヴァではダナナンダ王を歓迎する祝宴が開かれていた。
そこへプルから応援要請を受けていた諸国の王・3人が到着する。
歓迎し祝宴の席を勧めるプル。
しかし王たちはダナナンダ王の姿を目にすると、食欲がないと言ってその場を去ろうとする。
癪に障ったダナナンダ王が、理髪師の血を引く私とは共食できないのかと言うと、身分の違いを口にしダナナンダ王を侮辱する王たち。
互いに剣を抜く事態となりプルが仲裁に入る。
そして我らは同じ母と目標を持つもの、1つにならねば外敵は打ち崩せないと説く。
王たちはプルの言葉に目を覚まし、陛下が必要とされるのは大帝を駆逐しインドが統一されたとき、インドで最も偉大かつ有力な王になるお方だと褒め称える。
それが面白くないダナナンダ王は、名誉はポロスのものと言ったアレクサンドロスの言葉が頭をよぎる。
その後、作戦会議を開き、プルは敵の来襲を待たずに我らが渡河すると計画を明かす。
タクシラでは、ダナナンダ王にはポロスへの疑念を心に植え付けたと自信をのぞかせるアレクサンドロス。
その一方で、ロクサネはアレクサンドロスの身を案じ、オリュンピアスに相談。
オリュンピアスは戦の心配ではなく、夫婦関係を修復するようにと助言するが、その直後、ロクサネは倒れてしまう。←心労???
そしてパウラヴァでは、プルの作戦を聞いた諸国の王たちがプルを絶賛。
その横でラークシャサ宰相は、プルが影響力を増していることに懸念を感じ、クシャトリヤの王を信じたのが誤りでは?とダナナンダ王に耳打ちするのだった。
感想 ~ダナナンダ王も相当こじらせているようです~
アレクサンドロスとダナナンダ王が対面を果たし、パウラヴァには諸国の王たちも到着。
本当ならばプルたちが凄く優位に立ったと言いたいところだけれど、言えない。
理由はもちろんダナナンダ王の存在。
正確にはダナナンダ王の血筋!
ダナナンダ王自身、自虐的にそのことを口にしてきたけれど、それは計り知れないコンプレックスゆえ。
マガダという大国を治める王だと言うのに、他の王からは血筋をバカにされ、心中穏やかにしろって言う方が無理よねぇ。
プルが心配してた通り、アレクサンドロスの言葉に心はグラグラ。
すっかりアレクサンドロスの術中にハマってる。
プルに向けられた数々の称賛の言葉も、自分が受け取るべきものだって絶対に思ってるよね。
今回ばかりは、ダナナンダ王がひねくれる理由がわかった気がする。
諸国の王たちの差別意識は酷かった。
プルに嫉妬する気持ちが生まれても仕方ない部分はあると思う。
一方で、アレクサンドロスとの初対面は楽しませてもらいました( ´艸`)
ダナナンダ王がいつもふざけてるように見えるのは、あれも一種の自分を守る鎧やね。
そしてプルの前ではいつも子供っぽいアレクサンドロスだけれど、相手がプルでなければ大人の対応。
アレクサンドロスにとってダナナンダ王は操りやすいタイプなのだと思う。
ダナナンダ王の自尊心や野心をうまいことくすぐってた。
本当にイヤらしい男よね。
まぁ、そこが面白いからいいんだけど(*`艸´)
そしてもう1つ、なにかといつもタイムリーな女性蔑視問題。
愛する父親を見送ろうというその時に、火を付けるのは男性でないといけないだなんて、本当にくだらない。
ラチにはプルがいて本当によかった。
そしてそして、この先はいよいよアレクサンドロスとの決戦へラストスパート。
ダナナンダ王からは、何かやらかしそうな香りしかしない。
アンビ王子もそうだけれど、嫉妬って本当に厄介ですね!