ご紹介するのは韓国ドラマ「白雪姫には死を~BLACK OUT」
話数:全14話
個人的お気に入り度:★★★★☆
こちらはピョン・ヨハン主演のミステリードラマ。
原作はドイツでベストセラーとなったネレ・ノイハウスの小説「白雪姫には死んでもらう」とのこと。
原作は未読で視聴しました。
それでは、かんたんなあらすじと感想です。
あらすじ(ネタバレなし)
大学入試も無事に終わったコ・ジョンウ(ピョン・ヨハン)だったのですが、彼女であるパク・ダウン(ハン・ソウン)と連絡が取れずイライラ。
友人たちとの飲む約束をキャンセルし、自宅で一人、泥酔してしまう。
そしてその晩、ダウンとボヨン(同級生)はジョンウの両親が所有する倉庫で殺害されるのですが、血の海だけを残して遺体は見つからず。
翌朝、眠っていたジョンウの元に刑事たちが現れ、ジョンウは訳もわからないまま緊急逮捕されてしまう。
証拠はどれもジョンウが容疑者だと裏付け、ジョンウ自身も泥酔して眠っていたため記憶もアリバイもなし。
結局、警察で自白を強要されたジョンウは10年間服役することに。
その後、出所したジョンウは幼馴染であるヒョン・スオ(イ・ガソプ)から絵を渡されるのですが、それが事件当日の倉庫が描かれたものだと気づき・・・
感想
まず、タイトルが残酷だと感じましたね。
最初はなんでタイトルに白雪姫って入ってるんだろうって思いながら視聴を始めたのですが、比較的早い段階で気付くんですよね、白雪姫っていうのはコ・ジョンウのことなんだなって。
そう、白雪姫といえば、継母に嫉妬される存在!
ジョンウと重ねてみると彼自身も優秀で家は裕福、周りから羨まれる要素、十分に整ってました。
でも事件が起きる前までは親たちも子供たちもみんな仲良くやっていたんですよ、少なくとも表面上は。
ただねぇ、裏ではジョンウ一家、かなり妬まれていました。
そこへ事件ですよ!
しかもジョンウの両親は旅行中、それに加えて事件現場は両親が所有する倉庫ですからね。
ジョンウを犯人に仕立てるのは簡単だった訳ですよ。
そして次に気になるのは真犯人は誰なのか?ってことですけど、はっきり言ってみんながみんな怪しい。
ちょっと言ってしまいますが、カードは1話目でほぼほぼ切られています。
後はみんなのクズっぷりがどんどんと披露されていきながら事件の真相、遺体の行方も解明されるって流れ。
読後に嫌な気分になる小説をイヤミスって言いますけど、このドラマも真相にたどり着いてもちっともスッキリしない。
どよ~んとしてますよ。
そこには怒りすらないんですよね。
強いて言うなら呆れることばっかり┐(´д`)┌
やっと重かった荷物を下ろしたような、憑き物が落ちたような。
ただ、ジョンウとしては安堵感はあったのではないかと思います。
そしてこのドラマ、本当にクズばっかりなんですけど、誰がいちばん嫌いかなと考えたとき、私は同級生だったビョンム(警官)とミンス(看護師)がいちばん嫌だなと感じました。
10年間一度も面会にも行かず、あんなことをやらかしておきながら、よくもまあそんな顔でジョンウに笑いかけられたなと思わずにはいられず。
罪悪感のかけらを一切感じさせないあの笑み。
二人がやらかしたことがわかるとそれはそれはもう下品な笑みとしか思えなくなっちゃて。
結局はこの二人もずーっと裕福だったジョンウのことが妬ましかったんですよね。
クズの必須条件とでも言うべきか、俺は悪くない!根性、しっかりと染みついていました。
一方、一人だけ妬みとは別の理由でやらかしていたのが同級生のナギョム。
彼女だけが妬みとは無縁だったけれど、彼女がやらかしちゃった理由に世の女子たちはどんな審判を下すのか。
私は気持ちはわかるとは言えないけれど、全くわからないとも言えない。
やらかしちゃったことは許されないことだけれど、ここまでできるナギョムが、正確には迷いなくこれだけ強い気持ちを持てるナギョムがちょっぴり羨ましい気持ち、ないと言ったら嘘になっちゃいますね。
最後に
子の不始末に親が乗り出したらもっとろくでもないことが起きちゃったドラマ。
普段の妬みが根底にあるから、ジョンウを犯人に仕立ててもざまぁみろくらいの気持ちだったんでしょうよ。
普段満たされていないから妬み、被害妄想、自分は悪くない、その結果自分を正当化。
○○だからこうしたのは当然だ!っていう身勝手さ。
醜い欲望がただただ下品でクズの数珠つなぎでした。
自分が犯罪者だって自覚、全くなさそうでしたね。
身近な人物から向けられる妬み、恐ろしいです(||゚Д゚)
主な出演者
- コ・ジョンウ:ピョン・ヨハン
- ノ・サンチョル:コ・ジュン
- チェ・ナギョム/ドンミ:コ・ボギョル
- ハ・ソル:キム・ボラ
- ヒョン・グタク:クォン・ヘヒョ
- イェ・ヨンシル:ペ・ジョンオク
- シム・ドンミン:チョ・ジェユン
- ヤン・ビョンム:イ・テグ
- シン・ミンス:イ・ウジェ