コチラは日欧共同制作の超大型国際連続ドラマ(全6話)
舞台は陸の孤島・南極の科学研究基地。そこで遺体となって発見された7人の研究員。1人は生存が確認され、2名が行方不明。
この陸の孤島で一体何が起こったのか?
そして生存者は何を語るのか?
今、謎解きが始まる。
主な登場人物
- ヨハン・ベルク(アレクサンドル・ウィローム):夏季基地隊長。越冬隊に選ばれたアニカの夫
越冬隊のメンバー10人(赤字は1話で死亡が確認された6名です)
- マギー・ミッチェル(キャサリン・オドネリー):若き優秀な女性医師
- アーサー・ワイルド(ジョン・リンチ):生物学者。自他ともに認める天才。8年前、アニカと共にポラリス5で二酸化炭素を食べる細菌を発見する。
- アニカ・ルントクヴィスト(ローラ・バッハ):遺伝学者。夏季基地隊長のヨハンの妻。アーサーの共同研究者だが、仲は良くない!?
- アキ・コバヤシ(山下智久):若くて優秀な微生物学者。アーサーの大ファン。
- エリック・オスターランド(リチャード・サメル):冬季基地隊長
- エバ・ウルマン(サンドラ・アンドレイス):基地看護師
- ヘザー・ブレイク(アメリア・ホイ):コンピューター担当
- ラモン・ラザロ(アルバロ・モルテ):基地調理師
- マイルズ・ポーター(トム・ローレンス):通信担当
- ニルス・ヘドランド(クリス・ライリー):基地技術者
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あらすじネタバレ
極夜最後の昼
4月29日、科学研究基地ポラリス6では、半年続く極夜前最後の昼を迎え、パーティーで盛り上がっていた。
病める地球を救うため、10名の越冬隊を残し、夏季隊員たちが南極を去る時間が近づいていく。
夫のヨハン(夏季隊長)との別れを惜しむアニカ(越冬隊)。
アニカは子供を持つことを考えていて、ヨハンもそれを喜ぶ。
残された越冬隊10名
そして、夏季隊員が去ってからある日の出来事。
越冬隊10人は、全員で「遊星からの物体X」を鑑賞。
なんでも伝統らしく、これを見て越冬隊の結束を固めるらしい。
途中で席を立ったマギーが、外で迷ったアザラシの子供を見つける。
そこへアーサーが来て規則だから助けるなと言う。
我々はゴミを出さず、野生動物と接触せず、ここに存在しないよう振舞う、それがルールだ、思いやりは命取りだと釘を刺す。
現在、半年後の南極
夏季隊員が去ってから6か月後の10月29日、半年ぶりの日の出。
ヘリコプターで基地へと向かうヨハンたち。気がかりなのは、3週間前から基地との連絡が途絶えていたこと。
基地の中は電気も点いておらず、中はかなり荒れていた。
それに呼びかけに返事をするものは誰もいない。
血の手形と銃痕を見つけたヨハンは、エリックの死体も見つける。
格納庫でも、2台あるはずの車が1台無くなっており、1台は黒焦げ。
側には布で覆われた黒焦げの焼死体も発見される。
身長と骨格から女性だと推定されるが、身元は不明。←800度以上の高温で焼かれていた
残りの隊員を捜せと命じるヨハン。←妻のアニカの身を案じる
そして厨房でナイフを持って隠れていたマギーを見つける。
精神が錯乱し、かなり怯えている様子のマギーをヨハンが落ち着かせ、医務室へと連れて行く。
その後見つかった遺体は5体。
アキ、ヘザー、ラモン、マイルズ、ニルスの5人だった。
全員被害者かもというアストリッド(女性機長)
ヨハンは、アルゼンチン基地へ雪上車で向かったかもしれないから、アストリッドに飛んでくれという。
そして警察へ連絡し状況を説明。
警察の到着は48時間後だと言われ、到着を待てないヨハンは、マギーの元へ行き、何が起きたか知りたいと問い詰める。
アザラシの後からだと言って話しはじめるマギー。←かなり不安定な状態
マギーの回想
華氏200度のサウナ室からマイナス100度の闇の中へ走り抜ける新人の儀式をしたマギーとアキとヘザー。
その後、アーサーがスピーチし、君たちは今は亡きラーズとダミアンの後任だ。冥福を祈ろうと締めくくる。
その後、いきなりマイルズとニルスのケンカが始まる。
ケガをしたニルスの手当てをするマギー。←医師だから
ケンカの原因を聞くと、マイルズがニルスのシャワーの時間を計ることだった。
与えられた時間は週に5分。
それを計りしつこく6分だ、7分だと言ってくるのだと言う。
超過したのかと聞くマギー。
すると時間がよくわからないというニルス。
そしてマギーの顔をまじまじと見ると、「あの人に似てる、南極にはもったいない人だった」と言うのだった。
その後、ニルスは時間の感覚を失いT3症候群の兆しがあると、エリック隊長とアーサーに報告するマギー。→*T3症候群:南極特有の症状で記憶喪失や精神病を引き起こすとされている
一方、マイルズはアルゼンチン基地と連絡を取ろうとするが、接続エラーが起き、要アンテナ調整と端末にメッセージが表示される。
1人で外へと行くマイルズ。
マイルズが外へ出て行くのを見ていたニルス。
そして外では、アキが死んでいたアザラシの子供を埋めていた。
基地に戻り、アザラシを埋めたことをマギーに話すアキ。
その後、食事の時間になるがそこにマイルズの姿はない。
2~3時間前には外で点検していたというアキ。
そして、ニルス、ヘザー、エリックの3人がマイルズを捜しに行くと、点々と続く血痕が見つかる。
基地に戻った3人は、他の隊員からの質問には答えずに通信室へ。
しかし回線が切られていた為、通信機器は使えなかった。
マイルズの仕業だというアーサー。
3人が血痕の先で見たのは、ひざまずいたまま息絶えたマイルズで、前に倒れると頭が胴体から転がり落ちたのだった。
そして再び現在の南極
そこまで話すとマギーの容体は急変。
ヨハンは、アニカの部屋で破られた紙の切れ端を見つける。
それはヨハン宛で「許されないことをしてごめんなさい、私の手は血で汚れた、業火に値する罪よ」と書かれているのだった。
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感想 ~犯人は誰なのか?~
第1話目ということで、とりあえず出た遺体が7人。
エリック、アキ、ヘザー、ラモン、マイルズ、ニルスの6人が死亡確定組。
もう一人の遺体は、アニカかエバのどちらか。
生存が確認されているのは、今のところマギーの一人だけ。
一体何が起こったのか?
3週間前から連絡が途絶えたということは、アザラシの件は3週間前の出来事ってことになるよね。←てっきり半年前のことなのかと思った
となると、「遊星からの物体X」を鑑賞していたのも3週間前ということなのか。
この映画のようになったら・・・と言いたいところだけれど、それよりもアーサーとアニカが8年前からやっているという共同研究の方が気になる。
果たして関係あるのか?
関係あるとみせかけて、実は怨恨ではないのか?なんて考えも浮かぶ。
南極特有のT3症候群だって、この事件には一切関係ないのかもしれない。
それに犯人だって一人とは限らない。
今わかっていることは、最初の被害者がマイルズで、首が切断されていたということだけ。
ただ殺されたのではなく、首を切断されていた。
それが意味するのはなんだろう?
通信担当であったということも関係しているのなら、計画的な犯行ということになる。
だとしたら精神的にはかなり落ち着いてるよね。
気になることはまだある。
それは壁の銃痕。
誰が南極に銃を持ち込んだのか?
窓にも銃弾が貫通した跡があった。
エリックは銃で殺されたっぽく見えたけど、それは窓の外から撃たれたんだろうか?
銃自体はまだ見つかっていない、たぶん。
そして雪上車での焼死体。
800度以上の高温で焼かれたなんて、さも意味がありげに見えるけれど、捜査のかく乱を狙ったものなのかもしれない。
みんなが死んだ時系列も死因もわかっていない。
どれくらいの時間でそういう状態になったのか?
日が昇らないせいもあって時間の感覚が全くつかめない。
それと最後にヨハンが見つけたアニカの破られたメモ。
「私の手は血で汚れた、業火に値する罪」なんていかにも犯人くさい。
しかし文字通り業火に値する罪を受けたのだとしたら、あの焼死体はアニカということになる。
なんだかどれもこれもが思わせぶり。
雪上車を整備していたヘザーに、実験をしていたアニカとアーサー、それと教養のあるコックのラモン。
あの人に似てると言って、マギーの顔をまじまじと見たニルス。
もしかして全てはマギーのお芝居なのかもとも思えてきた。
似てたのは血縁関係があるからで、何かを決意してここに来たのかもしれない。
それに医師だしね。
そこで過ごすうちに知らなかったことを知ってしまったのかもしれない。
そう考えると今のところマギーがダントツで怪しい。
唯一の生存が確認された人物だし・・・
そういえば、怪しさ満点だったアーサーはどこに行ったんだろうね。
結局生死のわからない二人だって死んでる確率のほうが高そうな気がする。
正直あんまり期待していなかったんだけれど、この先の展開が楽しみになってきましたよ(´艸`*)