ご紹介するのは、韓国ドラマ「弱いヒーロー class1 」(2022年製作)
話数:全8話
個人的おすすめ度:★★★★☆
コチラはLINE漫画「弱いヒーロー」を実写化した作品。
高校生活におけるイジメに焦点が当てられ、それに臆することなく立ち向かう天才優等生、ヨン・シウンを演じるのがパク・ジフン。
クラスメイトで運動神経抜群、格闘技経験のあるアン・スホをチェ・ヒョヌク。
そして前の学校でイジメられ転校してきたオ・ボムソクをホン・ギョンが演じています。
それでは、簡単なあらすじと感想です。
あらすじ(ネタバレなし)
ピョクサン高校トップの秀才ヨン・シウン(パク・ジフン)は、勉強以外のことには興味がなく。
なので当然ながら友達もおらず。
そんなシウンのことが気に入らないのが不良のチョン・ヨンビン(キム・スギョム)。
シウンに度々嫌がらせをするのだが・・・
動じないシウンに腹が立ついっぽう。
そこで勉強に関することで足を引っ張ろうと考え、転校生のオ・ボムソク(ホン・ギョン)が以前の学校でイジメられていたことを知り、内緒にする代わりに、模試の最中にシウンにあることをするようにと命じる。
結果、シウンはヨンビンに怒りを爆発させ、その頭脳と洞察力を使ってみんなの前で隠すことなく暴力による制裁(゚д゚)!
度を越えそうなその制裁を、クラスメイトのアン・スホ(チェ・ヒョヌク)に止められる。
数日後、ヨンビンは凝りもせずに従兄のチョン・ソクテ(シン・スンホ)たちを使ってシウンに仕返しをしようとしていたのだが、危機一髪のところにスホとボムソクが助けに現れる。
それ以来、仲良くなる3人だったのだが・・・
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感想+α
あまり期待してなかったんだけれど、気付けば一気見!
面白かったというにはちょっと不謹慎な響きを感じるし、なんと言えばいいのやら。
ハマった瞬間に引き込まれる。
印象的だったのは、シウンの短いセリフ。
私は「どけ」という一言が好き。
ため息の一つも聞こえてきそうな、静かでけだるい心底面倒臭そうな「どけ」の一言(* ´艸`)
それを素っ気ないと呼ぶのかもしれないけれど、無駄な言葉がないんだよね。
いじめをエスカレートさせるヨンビンに対しては「やめろ、頼むよ、俺の邪魔をするな、俺は警告したぞ」という一つ一つは短い一文。
それも懇願して怯えてる風でもなく、警告以上でも以下でもない言葉通りの意味しか持たない一文。
自分から人に絡みはしないし、やられたらやり返すってわけでもない。
ただ、わずらわしさを感じたら警告し、破られたら容赦はしない。
そしてそれは時間をかけて計画するのではなく、その場で使えそうなものを優秀な頭脳で瞬時に判断し、いちばん有効な手立てを行動に移すというもの。
そこに迷いは一切ないんだよね。
その暴力は冷酷に見えるかもしれないけれど、私には、暴力=俺に構うなという叫びに見え、シウンが人に煩わされることが本当に嫌いなんだなと感じました。
けれどそれも、スホとボムソクと親しくなり変わり始めるんだよね。
勉強以外に興味はなかったはずなのに・・・
彼らを受け入れ、気遣い、守ろうとするまでに。
でも楽しい3人の友情は続くというわけにはいかず。
少しネタバレになってしまいますが、3人の友情に影を落としたのはボムソクが抱いた嫉妬と疎外感。
ボムソクの怒りはスホに向けられ暴走し、とんでもない事態を招くことになるんですわ。
ボムソクを責めたくなるかどうかは意見が割れそうなところ。
彼は3人の中でいちばん自己肯定感が低く、国会議員でもある養父との関係には同情すべき点はあったけれど・・・
私は、救えない、救いようがない、救われる気もない、そんな少年だと感じました。
いじめなんて、互いに消耗し時間をムダにしてるだけの行為なのになぜかなくならない。
世界平和と言いながら、なくならない巨額の防衛費に似てる気もする。
弱さゆえの保険のようなものなのかしら?
そして「弱いヒーロー」の”弱い”に込められた意味をいろいろと考えていたんだけれど、私にはよくわかりませんでした。
最後に
シウンがヨンビンに言ったセリフで「学習能力がないんだな」っていうのもあるんだけれど、これも好き。
ドS的響きが感じられて変態心がくすぐられます(´艸`*)
そしてそしてドラマは、ぜひとも続編が欲しい終わり方。
スホのことも気になるけれど、私は断然シウンのその後に興味あり。
転校先の荒れた様子を見ると、またしてもシウンのペン刺しも見られそう。
続編に期待です。
主な出演者
- ヨン・シウン:パク・ジフン
- アン・スホ:チェ・ヒョヌク
- オ・ボムソク:ホン・ギョン
- チョン・ソクテ:シン・スンホ
- ヨンイ:イ・ヨン
- チョン・ヨンビン:キム・スギョム
- 監督/演出:ユ・スミン
- 原作/脚本:ソ・パス、ユ・スミン