ご紹介するのは、韓国ドラマ「ワンダフルワールド」
話数:全14話
個人的お気に入り度:★★★★☆(星1個はウヌ君へ)
コチラはキム・ナムジュ X チャ・ウヌ主演による復讐劇!
なんだけれど、復讐を通して真実を知り、傷付きながらも何度も立ち上がり成長していくヒューマンミステリードラマ。
それでは、かんたんなあらすじと感想です。
あらすじ(ネタバレなし)
有名な人気作家、ウン・スヒョン(キム・ナムジュ)は、愛する夫、カン・スホ(キム・ガンウ)と5歳の息子ゴヌとこれ以上ないくらい幸せに暮らしていたのですが・・・
ある日ゴヌを交通事故で亡くしてしまう。
しかも加害者であるクォン・ジウン(オ・マンンソク)への判決は執行猶予となり釈放。
スヒョンは彼に息子への謝罪を求めたのですが、逆に罵倒されてしまい彼を車で轢いて殺害。
懲役7年の判決を受け服役することに。
全く生きる気力のないスヒョンを気遣う同房のチャン・ヒョンジャ(カン・エシム)
彼女は自分の死が間近なことを知り、スヒョンに自分が犯した罪のせいで両親を失った息子を捜し出し自分が綴っていた日記帳を渡して欲しいと託します。
その後、出所したスヒョンは、約束通りソンニュル(チャ・ウヌ)を見つけ出して日記帳を渡し、自分と同じように傷を負っている彼の世話を焼くようになるのですが・・・
感想(後半ネタバレあり)
ネタバレなし
復讐劇ではあるんだけれど、いちばん見たくなかった、向き合いたくなかったこととも向き合い受け入れることで傷を癒していくドラマでもあるんだよね。
今回、ソンニュルを演じたチャ・ウヌは復讐心に燃えるという役どころだったんだけれど、綺麗なお顔が冷酷な表情を浮かべる様子がなんともゾクゾクとさせてくれるではないですか!
それだけじゃなく、見せびらかすわけではないけれど、鍛えられた肉体美も随所に感じられ、こちらも注目(〃艸〃)
太い腕に熱い胸板、それらがさりげなく強調されていて、廃車場(?)で肉体労働をしているという設定にも無理がなかった。
復讐を通してスヒョンを知っていく過程で頭と心の葛藤を覚え、受け入れがたいであろう真実を受け入れ前へと進みだすんだけれど、その繊細さもよく現れていてよかったです。
一方のスヒョンも同じ。
息子を殺したクォン・ジウンに復讐して服役して終わりではない。
自分が復讐される側になり、知らなくてよかったことを知らされ、傷付きながらも決して逃げたりせず前へと進んでいく。
そしてこのドラマは家族への愛が原動力。
愛する人を守りたいと願う気持ち。
ただ、そのやり方がいつも正解とは限らなかったかな。
ネタバレあり
第1話の始まりは、路上に立っているスヒョンと、車を運転しているソンニュルの対峙から始まるんだけれど、これがどういうシチュエーションだったのかがわかるのはまだまだ先のお話。
この時のソンニュルのというか演じたチャ・ウヌのお顔がねぇ、めちゃくちゃ美しいのよ!
冷ややかな目つきがね、ため息が出ちゃうくらいホントにステキなんですわ。
そして2人がそれまでに交わした会話がダイジェストでいくつか流れるんだけれど、そこで私、チャッポンと見事にハマりましたね。
2人がどんな関りを持っていたのかに興味をもたされてしまいました。
それから時間は遡り、スヒョンが幸せだった日々、ゴヌが事故で死んでしまい加害者が執行猶予で釈放された日まで戻るのですが、第1話の最後が壮絶だった。
釈放された加害者を待ち伏せし、ただただ亡くなった息子への謝罪を求めたスヒョン。
謝罪を求めて叫び、最後は縋ってまで謝罪を求めたのに叶わなかった。
すると糸が切れたのかな?
そこから車に戻って加害者を轢き殺す描写がね、まるで非現実的というかあるいはその逆で超現実的とでも言えばいいのかな。
全てが変わった瞬間だったと思う。
ここでサクッと大まかなネタバレしちゃうけれど、ゴヌの事故は単なる交通事故ではなかったんだよね。
加害者だとされてたクォン・ジウンは本当は犯人じゃなかったんですよ。
真犯人は将来大統領の座を狙う野心家の議員、キム・ジュン(パク・ヒョックォン)
クォン・ジウンは、すぐにでも心臓移植が必要な息子を救うことを条件に自ら身代わりになったというのが真相。
そしてソンニュルこそが実はこのクォン・ジウンの息子だったんだよね!
父親をスヒョンに轢き殺され、母親も交通事故に遭い意識が戻ることなくずっと入院。
そんなソンニュルの生きる糧がスヒョンへの復讐心。
スヒョンが捜していた被害者の息子になりすまして近付き信用させることから復讐は開始。
スヒョンがもう一度幸せを取り戻したところで地獄へ突き落とすというのがソンニュルの計画だった!
ソンニュルは知らなかったんですよね、事故の加害者が本当はキム議員で、母の交通事故もキム議員の指示だったこと。
ソンニュルから見たキム議員は自分たち親子を援助してくれる存在。
そう信じていたからこそ、キム議員のためにキム議員の政敵たちの弱味を掴むという汚れ仕事もしていたんだけれど・・・
それが間違っていたことに気付くのはドラマの後半。
一方、出所したスヒョンはというと、夫のカン・スホ(キム・ガンウ)の元へ戻るつもりはなかったんだけれど結局はやり直すことに。
なにせ夫のスホはスヒョンにベタ惚れ、息子を失った上に妻までは失えないため一歩も引かなかったんだよね。
そしてスヒョンも人生をやり直そうと前を向き歩き始めたんだけれどそこへ1枚の写真が!
それはスヒョンが服役中、スホが別の女性と関係を持ったと思われる写真。
もうドラマあるあるですよね。
後々わかることになるのですが、写真を送ったのはスヒョンに復讐をしたいソンニュルで、夫が関係を持った女性はスヒョンが実の妹のようにかわいがっていたハン・ユリ(イム・セミ)
本当にあるあるすぎてどうでもいい。って思うんだけれど、スヒョンがスホの元を去る理由にするためにぶちこんだ?って考えると、手抜き感も感じられ余計になんだかなぁ~って気分に。
それはそれで置いといて、事故の真相を知ったスヒョンはキム議員の罪を暴こうとするんだけれど立ちはだかったのはなんと夫のスホ!
決定的な証拠をスホに奪われたスヒョンはそれでも諦めずに真相究明を求める看板を掲げて無言で一人街角に立つんですよね。
一方スホはというと、決してスヒョンを裏切ったわけではなく、実は機会をうかがっていたんです。
人気キャスターへと昇り詰めていたスホは、キム議員に近付き味方だと思わせて油断させ、言い逃れできない証拠を用意して番組で暴露!
そしてキム議員、アウト!
悪事はすっかり暴かれたんだけれど、スッキリ終わったかと問われるとそこは微妙なんだよね。
ドラマは6年後を描き、それぞれが自分の道を進んでる姿を見せてくれているんだけれど・・・
なんて言えばいいんだろう、観た人の心が癒されたり勇気をもらえたりするような感じには見えなかったんだよなぁ、少なくとも私は。
もっと言うと、なくてもよかったかな、6年後。
そして真実がわかるにつれて私の中ではちょっとした矛盾が生まれたんだよね。
ソンニュルの父親のクォン・ジウン。
心臓病の息子を助けたくてキム議員の身代わりを買って出たという設定なのにスヒョンへの態度が酷すぎませんか?
亡くなったのは5歳の子供なんですよ、ただ謝罪して欲しいと言ったスヒョンに酷い態度を取り突き飛ばすっていうのはなんか辻褄が合わないというか、とにかくちょっと納得しがたいんですよね。
それにソンニュルがイイ子でスヒョンに復讐をするほど父のことを想っていたから。
なのでクォン・ジウンの人物像がちょっと消化しきれませんでした。
まぁ、キム議員とつるむ時点で決していい人ではなかったのかもしれないけれど、それでも子を想う親ですからね、あの酷い態度にはやっぱりちょっと納得いきません。
最後に
このドラマの見どころはなんといってもチャ・ウヌの美しさ。
カッコよさの輝きが違いますわ。
ストーリー的には進めば進むほどちょっと予想通りな感じで特に驚きなどはなかったですが、雰囲気で乗り切ったような印象です。
そして6年後、ソンニュルは医学部に復学したようなのですが、笑顔で同級生の肩に手を回す姿がとても眩しかったです。
私はラブコメじゃないチャ・ウヌのほうが好きだなぁ。
主な出演者
- ウン・スヒョン:キム・ナムジュ
- クォン・ソニュル:チャ・ウヌ
- カン・スホ:キム・ガンウ
- ハン・ユリ:イム・セミ
- キム・ジュン:パク・ヒョックォン
- クォン・ジウン:オ・マンンソク
- オ・ゴウン:ウォン・ミギョン
- チャン・ヒョンジャ:カン・エシム
- チョン・ミョンヒ:キル・ヘヨン
- ユン・ヘグム:チャ・スヨン
- カン・テホ:チン・ゴウン
- ホン・スジン:ヤン・ヘジ