前回のあらすじは・・・
熊田翔(永山瑛太)が本物の犬堂我路であるということが明らかになり、連続殺人犯が煙草森(森下能幸)であることが暴かれバスジャック事件は解決。しかし妹の愛珠(白石麻衣)がなぜあの日バスに乗ったのかが納得いかない犬堂我路は、愛珠が漂流郵便局に出したハガキを手掛かりにさらに真相を追うことに。
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ミステリと言う勿れ 第3話 あらすじ感想 話をしたがる男と聞きたがる男 - 夜更けに海外ドラマ
それでは、第4話のかんたんなあらすじと感想です。
あらすじ
風呂光(伊藤沙莉)から爆破予告の暗号を解いてほしいと連絡を受けた久能整(菅田将暉)は、またしても取調室へと連れていかれる。
わざわざ闇サイトに暗号をアップする手口を見て「犯人は何かを伝えたがっているのでは?」と思う整。
アメリカの連続爆弾犯ユナボマーが残した暗号文を例に出し「過去のトラウマから救ってほしいのでは?」と口にする。
そして解決済みの一回目に届いた暗号文をあっという間に解く整だったが、今回の暗号文を解く前に警察は爆弾を見つけ解決。
しかし翌日また、3度目の爆破予告がアップされる。
青砥(筒井道隆)から暗号を解くようにと言われた風呂光だったが、整を巻き込むなと釘を刺される。
一方、何も知らない整は、雨の中、ポテサラを食べようと思い立ち外出。
途中、「山賊の歌」を歌う男(柄本佑)に声をかけられるのだが、話しているうちに彼が記憶を失くしていること、そして連続爆破予告犯だということに気付く。
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感想
爆弾を仕掛けて記憶をなくすなんて、ある意味最強やね。
もしも偶然出会ったのが整でなければ、確実に爆発してましたやん。
とことん「3」にこだわっていた三船三千夫(柄本佑)。
彼は、誰かに話しを聞いて欲しい男であり、誰かに話しを聞いてもらう必要があった男でもあったんだと思う。
幼い頃に母親が出て行き、辛い子供時代を送った三船三千夫。
「どこに?」仕掛けたかの答えは、整がこだわった「何で?」を解かないと導き出せはしなかった。
整は執拗に三船三千夫に「なぜなぜ?」攻撃をしていたけれど、結局「俺は特別だから」って言葉を聞いて、私はああそれかと思ってしまいました。
あれだけいろんな言葉を使い饒舌に話していたのに、整の「なぜ?」という質問への答えは全て短い言葉で若干イラつきを交え普通だった。
でもそこに三船三千夫の人間臭さと弱さを感じます。
そしてますますわからないのは整の持つ正義感。
そもそも正義感はあるのか?
なくはないとは思うけれど、彼にとってそれはあまり重要なことのように思えない時がある。
「なぜ?」と言って三船三千夫に迫る姿も、正義感というよりも、理解できないというイラつきと、つまらない答えに対してまた「なぜ」を重ねなくてはいけないイラつき、そんな風に見えました。
でもその直後すぐに、爆弾のある場所を特定し、急いで暗号文を解いて風呂光に知らせているのを見ていると、やっぱり正義感はあるんだなぁと思ってみたり。
正義感というよりも、防がなきゃいけないって気持ちっていうのかなぁ。
それを正義感と呼ぶのかもしれないけれど、整に当てはめるとやっぱりなんかちょっと違うような気がする。
そして今回も整は、三船三千夫が背負っていたものをスッと落としてしまいましたね。
「爆破したいのと同時に爆破したくなかった」という三船三千夫の深層心理に迫り、母親を好きだという気持ちに気付かせてあげた。
整は間違いなく口がうずうずして話したい男だけれど、実は話すことによって相手の話を引き出す聞き上手でもあるのかもしれない。
本人は意図していないだろうけれど、純粋な知りたい欲求が相手の本音を引き出すのかもしれませんね。
けれど、誰が整の背負っているものを落としてくれるんだろう?
整が小さい頃に気を引きたかった相手は多分母親ですよね。
整の話を理解し聞いてくれる相手、それはやっぱり犬堂我路なのかな。
そしてそして、最後。
予告編を見る限りでは、土手から落ちた結果、整は病院送りになったようです。
次回の犯人も、整がもっと話したいと思える相手だといいですね。