夜更けに海外ドラマ

海外ドラマのあらすじと感想を中心に、時々映画や国内ドラマの感想も書いています。

双嬌伝~運命の姉妹と2人の皇子~ あらすじ感想

ご紹介するのは、中国ドラマ「双嬌伝~運命の姉妹と2人の皇子~」

話数:全45話

個人的おすすめ度:★★★☆☆

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コチラは、運命に翻弄される4人の男女のラブ史劇。

後の皇帝・薛栄せつえいを演じるのはアーリフ・リー。

そして薛栄と恋に落ちる聡明な女性・符玉盞ふぎょくさんをモン・ズーイー。

符玉盞の妹で女将軍に憧れる腕っぷしには自信のある符金盞ふきんさんをリー・イートン。

符金盞と恋に落ちる出生に秘密のあった江紹こうしょうをワン・ジュオチョンが演じています。


それでは簡単なあらすじと感想です。

  出典元:https://fod.fujitv.co.jp/

あらすじ

舞台となるのは霊陽国の都。

「符家の娘を娶れば帝王となる」という謡諺ようげんが流行しており、その噂を聞きつけた彭沢ほうたく国の成王は符家に縁談を持ち掛ける。

そこで霊陽国の皇帝・薛巍せつぎは一計をめぐらせる。

輿入れを利用して成王を殺害し、晋城を手に入れようと考えたのだ。

しかもそれだけではない!

次の皇帝にと期待している養子の薛栄せつえい(アーリフ・リー)に、輿入れする符家の長女・符玉盞ふぎょくさん(モン・ズーイー)も一緒に殺害し、妹の符金盞ふきんさん(リー・イートン)を娶るようにと命を下していた。

しかし、妹の符金盞が姉を眠らせ輿入れする馬車には自分が乗り込んだことで運命は変わっていく。

道中、賊に襲われ攫われてしまう符金盞。

そして符金盞を攫った賊というのが江紹こうしょう(ワン・ジュオチョン)

やがて惹かれ合う符金盞と江紹。

ドラマは早々に、実は江紹が王様の嫡子だということが明らかになるのだが、江紹がそれを知るのはまだまだ先のお話。

出典元:https://www.lala.tv/ 

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感想+α

始まりは流行り歌

「符家の娘を娶れば帝王となる」

この流行り歌が全ての始まりだったんだけれど、油断するなかれ。

始まりは終わりとセット。

すっかり忘れたころにしっかりと影を落として決して去らないんだよね。

この流行り歌があんな運命を導くとは、序盤では想像もしませんでした。

あんまり軽いドラマにはしたくなかったのかなぁという印象。

後継者争い

皇子ときたら避けられないのが後継者争い。

と言っても、皇帝・薛巍の気持ちは、養子の薛栄でファイナルアンサー。

自分の血を引いた江昭の存在を知ってもその気持ちに揺らぎはなく、それだけでなく自分が父であることも明かさないんだよね。

けれど薛家の血筋にこだわる福慶長公主はそうはいかない。

自分の息子・李懐墐を次の皇帝にしたい。

でも江昭が薛巍の嫡子だと知ると、彼を皇帝にしたい。

結局のところ、彼女の薛家の人間というプライドが、養子の薛栄ごときにっていう思いも乗っかって暴走。

気持ちはわからなくはないけれど、手段がまずく。

唯一、彼女の良かった点は、何がなんでも息子を皇帝に!ではなかったところかな。

片思いする男女たち

両想いの2組のカップル、薛栄 X 符玉盞と江紹 X 符金盞。

この2組のカップルも紆余曲折はあるんだけれど、片思いする男女たちも健全だったり健全でなかったり。

  • 符金盞に片思いする男・李懐墐、そして李懐墐に想いを寄せる侍女の月榮。
  • 符玉盞に片思いする男・張永曜、そして張永曜に想いを寄せる寿安公主。
  • 江昭に片思いする女性・柴秦秦。

この中で健全だったと言えるのは、薛栄の妹の柴秦秦だけ。

ドラマの前半部分は血筋にこだわった福慶長公主の策略がリードしてきたけれど、後半は恋する男女たちの活動が活発に。

けれど、李懐墐も寿安公主も最初から腹黒かったわけではなく。

むしろ逆でいい人たちだったのに。

恋がうまく実らないばっかりに不自然なまでに豹変!

正直、ほんのちょっぴり同情してしまいました。


そしていちばんのとばっちりを受けたのが符玉盞かなぁ。

でも符玉盞を好きな張永曜にもちょっとビックリなんだよね。

皇帝の薛栄が符玉盞のことを好きなことを知ってるのに、まったく引く気がなし。

薛栄はそんなことないけど、皇帝がアレレな人だったら首が胴体から離れてしまう可能性だってありえそうなのに。

根性はあったと思うけれど、寿安公主をもっと大事にすべきやったね。


一方、ブレなかったのが侍女の月榮。

福慶長公主に仕えていた時から、汚いことを引き受けていた彼女。

どうしても李懐墐に皇帝になってほしいと思う気持ちは健気だと思うけれど、なんであんなにも執着したのか。

私にはそれがちょっと不思議で、変わってしまった李懐墐は残念でした。

符金盞にイラッと

聡明な姉にやんちゃな妹。

姉妹と言えばその設定は定番ですが、符金盞にイラッとすることが多々あり。

なぜ符金盞だけがいつも許されるんだと思うとイライラがたまるいっぽう。

でも私がいちばん腹が立つのは、符金盞が問題を起こすところじゃない!

いつも元気な符金盞がわかりやすく根暗に塞ぎこむところ。

ああいうのがいちばん嫌いですねん。

後先考えずに行動して、自分で何も責任を負えずにまわりがいつも後始末。

そしてなーんも知りませんねん。

みんなは好きかもしれないけれど、私はやっぱり嫌いだなぁ。

最後に

ストーリーは、始まりと終わりが決まっていて、それに合わせるように作られたような感じがしてちょっと粗が目立つように感じました。

安定していたのはモン・ズーイーの可愛さだけ。

それと江紹(ワン・ジュオチョン)の好青年っぷりもよかったのですが、だから余計に符金盞にイラッとしたのかも。

みなさんはどうなのか分かりませんが、私は最終話にはモヤッとです。

主な登場人物

  • 薛栄(せつえい):アーリフ・リー
  • 符玉盞(ふぎょくさん):モン・ズーイー
  • 符金盞(ふきんさん):リー・イートン
  • 江紹(こうしょう):ワン・ジュオチョン 
  • 李懐墐(りかいきん):レン・ヨウルン
  • 張永曜(ちょうえいよう):チェン・ヤン
  • 寿安(じゅあん)公主:ジョン・チー
  • 月榮(げつえい):ワン・ズージア
  • 符言信(ふげんしん):マー・ウェンジョン
  • 福慶(ふっけい)長公主:ラン・シー
  • 柴秦秦(さいしんしん):リン・スーイー
  • 薛巍(せつぎ):フー・ジュエン