ご紹介するのは、韓国ドラマ「浪漫ドクターキム・サブ3」
話数:全16話
製作年:2023年
個人的おすすめ度:★★★★☆
シーズン2では、ソ・ウジン(アン・ヒョソプ)から多発性硬化症の診断を受けたキム・サブ(ハン・ソッキュ)
そして、シン会長の遺言に基づき、ゴデ財団から援助を受けているが独立運営となったトルダム病院。
あれから3年が経ち、今シーズンではトルダム病院圏域外傷センターの運営も始まるのですが・・・
それでは、かんたんなあらすじと感想です。
あらすじ
トルダム病院圏域外傷センターのセンター長の人選は難航し、パク院長(キム・ジュホン)はキムサブの長年のライバルであるチャ・ジンマン(イ・ギョンヨン)をスカウト。
チャ・ジンマンは、引き受けるにあたり、キムサブを外傷センターに関与させないことを条件にあげる。
パク院長からその話を聞いたキムサブは、その条件を飲むようにと言い、チャ・ジンマンはトルダム病院外傷センターのセンター長に就任するのでしたが・・・
感想+α
政治には負けない⁉
振り返ると、1話目から最後まで政治色が強いと感じたシーズン3。
幕開けは銃撃のあった海上での不審船でした。
ドクターヘリが出動し、連れ帰った患者は脱北者。
もちろんすんなり連れ帰れるわけもなく。←政治が絡むせいで
患者を想うキムサブ節が船で炸裂!
非公式ではあるものの、外傷センターの患者第1号は脱北者の方となりました。
チャ・ジンマンセンター長
トルダム病院圏域外傷センターのセンター長として迎えられたチャ・ジンマンは、実はチャ・ウンジェ(イ・ソンギョン)の父親。
彼がセンター長を引き受けたのにも訳がありました。
保守的ゆえに理解されがたい面もあり、言葉が足りないゆえに誤解を受けやすい人物でもあったと思います。
ウンジェにとっては尊敬する父親ですが、別の見方をする人物もいるわけで。
結局、彼はトルダムを去ることになるのですが、後々、ウンジェは自分の取っている行動が、父が病院を去った時の状況を思い起こさせ、少し考えさせられることになるんですよね。
新人2人
トルダム病院の新しいメンバー、チャン・ドンファ(イ・シニョン)と、イ・ソンウン(イ・ホンネ)
ドンファは、自分の権利を主張するゲーム大好き、残業嫌いな新人でウジンが指導。
最初は身勝手な態度にちょっとイラッとすることもあるんだけれど、トルダムの人たちの影響もあってかだんだんと変わっていくんだよね。
そして彼の姉が誰か?というのが最後に明かされるんだな。
逆にイ・ソンウンは、真面目で慎重、色覚異常を持っていることを気にしてるんだけれど、キムサブたちの支えもありこちらも少しずつ成長。
なんだかんだでトルダムに染まっていく2人(* ´艸`)
ウジンばかりがなぜ⁉
ウジンは生い立ちだけでも十分に悲惨なのに、シーズン3では危険な目に遭ったかと思ったら、次は建物崩壊現場で左手を鉄骨が貫くという大事故!
正直、ここまでやる必要あるの?って思ったけれど、それ以上にウジンがすごい大人なんだよね。
もちろん、手術を禁止されちょっと焦ってる様子を見せることもあったんだけれど、それでも前しか見ていない姿にあらためてウジンの強さを感じました。
もしかするとトルダム病院でいちばん大人かも⁉
邪魔が入るカップルと不器用なカップル
ウジンとウンジェは同居をスタートさせたのですが・・・
ウンジェの父のジンマンがトルダムにやってきたせいで、2人は同居のことを隠し、ウジンは病院に寝泊まり。
ジンマンは2人が同居していることに気付きながらも、ウンジェの家に居座るものだからウジンは家に帰ることができず。
一方、ユン・アルム(ソ・ジュヨン)とパク・ウンタク(キム・ミンジェ)カップルはというと、なんとも煮え切らないんですよね。
先月視聴していた「ボラ!デボラ」のデボラ(ユ・インナ)に、ぜひともウンタクを説教してほしい!そんな風に思っちゃいましよ(# ゚Д゚)
恋に慣れていない2人だから見てると本当にもどかしい。
最後はちゃんと上手くいったからよかったけれど、完全にウンタクが悪いと思います(´-ω-`)
やっぱり説教が必要だな、うん。
理想の上司
よく理想の上司ランキングとかあるけれど、私はチョン・インス(ユン・ナム)のような人がいいなぁと思う。
エースではないけれど、このドラマではなくてはならない良き調整役。
もちろんキムサブがすごいってことに異論はなく。
ただ、私はワンクッション欲しい性質なので、チョン先生のような人があいだに入ってくれた方がリラックスできると思うんだよね。
そして今回は、彼にもスポットが当たりました。
試練と言ったほうがいいのかな。
それは同時に外傷センターの役割がもっと確率されていればとも思えるもので。
外傷センターの観察室にいた、一見、重要度が高いとは思えなかった男子高校生が見過ごされ亡くなってしまうという悲劇。
チョン先生が受けたショックはもちろん深かったんだけれど、それでも逃げることなくきちんと向き合う姿がステキでした。
ただ、男子高校生の母親が道議員のコ・ギョンスク(オ・ミンエ)だったから、外傷センターの予算を出さないという話にも繋がり、最後までもつれる展開に。
カン・ドンジュ
とうとうトルダムに戻ってきたカン・ドンジュ(ユ・ヨンソク)
外傷センターのセンター長として指揮をとるんだけれど、そのやり方にみんながついていかないんだよね。
彼が目指すセンターはハッキリとしているんだろうけれど、言葉が足りないために職員たちから総スカンを食らうハメに。
1シーズンぶりに復帰したカン・ドンジュでしたが、私はどちらかと言うとウジン派。
ドンジュからはどうしても野心的な香りが消えなくて・・・
野心的なことが悪いわけじゃないんだけれど、ドンジュの持つ野心の香りがちょっと苦手なんだよね。
逆にウジンは、言葉は少なくても背中が大いに語っているようで、彼がこれまでに経験した数々のことが全部その背にとりこぼすことなく乗っているように感じました。
最後に
キムサブは終始、自分は一歩引いたところからトルダム全体を見ていたように思います。
丸くなったとかそういうのではなく、トルダムの未来が見えているみたいに。
自分がいなくなったトルダムを常に思い描いている、そういう印象を受けました。
一方ドンジュは、トルダムに戻った時に、変な人たちに変な病院だと心の中で呟いていました。
変な人たちだから変な病院なのか、変な病院だから変な人たちが集まるのか。
いずれにせよ、そこに戻ってきたドンジュも変な人からはモレてはいないわけで。
そして最終話の最後、タクシーでトルダム病院の前に降り立ったユン・ソジョン(ソ・ヒョンジン)
シーズン1が始まったのが2016年だったので、もし続編を作り気があるのなら、ソ・ヒョンジンのためにも早めにお願いしたいものです。
シーズン3は、事件、事故のスケールアップに気を取られるシーズンでもありました。
主な登場人物
- キム・サブ: ハン・ソッキュ
- ソ・ウジン: アン・ヒョソプ
- チャ・ウンジェ:イ・ソンギョン
- パク・ウンタク:キム・ミンジェ
- パク・ミングク: キム・ジュホン
- ペ・ムンジョン: シン・ドンウク
- ユン・アルム:ソ・ジュヨン
- オ・ミョンシム:チン・ギョン
- チャン・ギテ:イム・ウォニ
- ナム・ドイル:ピョン・ウミン
- チョン・インス:ユン・ナム
- ヤン・ホジュン:コ・サンホ
- チャン・ドンファ:イ・シニョン
- イ・ソンウン:イ・ホンネ
- チャ・ジンマン:イ・ギョンヨン
- コ・ギョンスク:オ・ミンエ
- カン・ドンジュ:ユ・ヨンソク
- 監督:ユ・インシク、イ・ギルボク
- 脚本:カン・ウンギョン