あらすじネタバレ
#53 開戦の時が近づく
交渉を終えたチャーナキヤは、アレクサンドロスに布を贈る。
布を裂かずとも、適切に糸を引き抜けば大きな布が糸に変わる、お望みの布に織り直すことも可能だと説き、贈り物の意味を理解されたなら、明朝また面会をと言って帰って行く。
一方、プルは象を手なずけることに成功。
そしてラチに、頼みがあるという。
その頃、チャーナキヤはアンビ王と面会。
これで脅威は消えた、タクシラは安泰だというアンビ王。
しかしアンビ王子は、和平に尽力したプルを犠牲に講和を結ぶアンビ王に反発する。
すると、チャーナキヤに、息子を教育してくださいと頼むアンビ王。
チャーナキヤは、今の会話からは善悪は語れないと諭す。
国の安寧のため、有力な王と同盟を結ぶのは陛下の正義、一方で反対の意向を示し、国を守ろうとするのは王子の正義だと言う。
そして、陛下は明瞭なる決断を下したが、その決断が国にもたらす影響も考慮すべきだとしたうえで、国を統べるのはあなただから決断は委ねると話す。
アンビ王は迷いはないと言い、明日、プルの身柄を引き渡すことに。
プルを騙し、アレクサンドロスに引き渡す作戦を練るアンビ王。
プルを引き渡した後の身柄の扱いについては関知しないと言い、アンビ王子は複雑な表情を見せる。
一方、プルは横たわるバムニに、異邦人の侵略を阻止すると話していた。
お前の葛藤が手に取るようにわかるというバムニ。
母上はこの場にいないが、息子が母親ではなく母国を優先したことを誇りに思うはずだと話す。
そして、下の息子は私を侮辱するが、お前は私の徳までも高めたという。
両親の為ではなく、母国が永遠に誇りに思うような戦をと言って、檄を飛ばす。
アレクサンドロスのテントでは、ロクサネが剣を携えてやってくる。
ポロスがあなたを動揺させている。
だからこそ同道したい。
ポロスと対峙なさるあなたの不安な顔が見たいという。←ドS決定!
するとアレクサンドロスは、「何度も考えた、なぜそなたを狂おしいまでに愛してしまうのか、非情なまなざし、臆せずに意見を述べる度胸、それら全てを愛さずにはおれぬ」という。←(* ´艸`)クスクス
そして、ダレイオスの首の返礼にポロスの首をやる、そうすればそなたもシカンダル(大帝)と呼ばれるゆえんを理解するだろうと言うのだった。
#54 作戦成功
アレクサンドロスとの戦に備えるプルに、タクシラ軍を信用できるのかと聞くハスティ。
自分を信じていれば裏切られても動じないと答えるプル。←想定済!?
そこへタクシラ軍が到着し、プルとハスティはそれを森の中から見ていた。
風向きが変わるのを見て、どこから風が吹こうと、アレクサンドロスは敗走する運命だというプル。
その頃、アレクサンドロスもまた、相手はポロスだから油断はならぬとヘファイスティオンに話していた。
そしてロクサネに、私とてポロスとの再会を待ち望んでいたという。
パウラヴァでは、タクシラとプルがアレクサンドロスと戦うと知ったシヴダットが高笑い。
アンビ王がプルを裏切ることを確信し、今日の日没と共にアレクサンドロスによって、プルの命は尽きるとカニシカに話す。
そしてとうとうアレクサンドロス軍がタクシラ軍の前に姿を現す。
それを森で隠れて見ていたプルとハスティ。
タクシラ軍と共にいたチャーナキヤは、アレクサンドロスの戦は必ず血を伴う、ここで味方の死を傍観するわけにはいかないと言って、戦場から去る。
プルは、アレクサンドロス軍が十分に近づいたのを見て、森から象たちを進軍させる。
象の出現に、アレクサンドロス軍だけではなく、アンビ王も驚く。
象は次々とアレクサンドロス軍を倒し、プルは次にラチに合図を送る。
するとダスユを率いたラチが作戦を開始。
岩などを落下させ、アレクサンドロス軍は次々と負傷。
そして続々と矢を放つ。
為すすべもないアレクサンドロス軍。
そんな中、ロクサネが馬車から投げ出される。
前には象が迫り大ピンチ。
間一髪のところでアレクサンドロスがロクサネを救う。
この騒ぎを招いた男こそ、そなたの目当ての男だ、ポロスは近くにいるという。
そこへ象に乗ったプルが姿を見せる。
ペルシャで警告したはずだ、俺の母国に踏み込もうものならお前に未来はない、お前の命も常勝の誉れもここについえると言うのだった。
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感想 ~それぞれの思惑が!~
やっぱりプルを裏切ったアンビ王。
でもプルにダメージはなし。
ラチに頼みがあると言ったのは、ダスユの援軍のことだったのね。
元より、タクシラ軍はあてにしていなかったってことか(* ´艸`)
それに象がとびきりのいい働きをした!
突っ込みたいけど突っ込まない、象のことはそっとしておく。
そして傍観していたタクシラ軍はこの先どうするんだろう?
アンビ王は計算が狂ったね。
ついでにシヴダットも(* ´艸`)
プルが生きてると知ったらさぞかしがっかりするだろうなぁ。
一方で、私はやっぱりバムニのことがだんだん嫌いになってきた。
戦に行くプルに言った言葉で聞き捨てならないものがあった。
それは「下の息子は私を侮辱する」って一言。
ちがーう、そうじゃない!
あなたがカニシカを追い詰めて侮辱させた。
カニシカがいくらクズでどうしようもないバカだとしても、そこは譲れない。
カニシカをそんな風にしたという自覚はないのか、反省はないのか?
あれじゃあ、カニシカとの和解は無理。
まぁ、和解するつもりなんてないんやろうけどさ。
カニシカにだって同情の余地はある。
そしてゆかいなゆかいなアレクサンドロスとロクサネ劇場。
「ポロスと対峙するあなたの不安な顔が見たい」だなんて、たまりませんなぁ(〃艸〃)ムフッ
嬉しいことにそう思っていたのは私だけではない。
それはアレクサンドロス!
「非情なまなざし、臆せずに意見を述べる度胸」って、もうロクサネにメロメロですやん。
女性というのはとかく男性に媚びる生き物だけれど、そうではないロクサネが好きってことだよね。
アレクサンドロスは知ってるんやね、大抵の女性の1日は、男性に媚びて人の悪口を言って終わるということを。
だからそうじゃないロクサネに惹かれちゃうのね。
私もそういうロクサネが好き。
そして今回は象も一役買ってくれたよね。
なんでもないことのように象からロクサネを救ったアレクサンドロス。
たぶんロクサネもアレクサンドロスのことを少しは見直すんだろうと思うけれど、プルラチカップルのようなことにはならないことを切に願う。
ごめんなさいね、プルラチカップルのやりとりだけは見ていられない。
ぜひ、オリュンピアス王妃とアレクサンドロスのような関係になってほしい。
そしてますますドSトークが盛り上がりますように。