あらすじ
#26 遠征
トラキアの王に勝利したアレクサンドロス。しかし顧問の者から捕虜に罰を与える権利があるのは王のだけだから、王の帰還を待ってみてはと進言される。だけどそれには従わずアレクサンドロスは罰を与える。
一方パウラヴァを目指すプルたちは、途中の小島に立ち寄り、協力者を得てパウラヴァ国へ向かうのだったが・・・
#27 プル、パウラヴァへ入国す
パウラヴァの港では、ファルスとカニシカ王子がプルたちが来ると踏んで見張っていた。カウシャンビの芸人を装い入国しようとするプルと奴隷たち。
一方、マケドニア国ではフィリッポス王が帰還。アレクサンドロスが捕虜を残酷に処罰していたことを叱るのだったが・・・
#28 パウラヴァで生き延びる
プルの様子がおかしいことに気付いたラチは、昨夜何があったのかを問い詰めるがプルは話そうとしない。
一方、プルたちの入国を知ったカニシカ王子は激怒。奴隷たちの家族の家を見張ることにしたのだが・・・
#29 アヌスヤの帰還
夜になりプルたちが建物に隠れていると、外で騒動が起きる。それは薄汚い姿のアヌスヤが、腕に抱いている坊やの食事を求めていたのだ。だけどアヌスヤの腕に坊やの姿はない。
邪魔だからどけとペルシャ兵に言われ、変な女だとみんなから笑われる。
一方、マケドニア国ではフィリッポス王がアレクサンドロスを、マケドニア軍の司令官に任命。近隣で起きている反乱を収めるようにと命ずるのだった。
#30 パウラヴァでの乱闘
路上で悲嘆にくれるアヌスヤに手を差し伸べるプル。坊やがお腹を空かせていると話すアヌスヤ。←もちろん坊やなんていない
だけどプルは、アヌスヤを連れてペルシャ兵が食事している宿へと入り、食事を提供させるのだったが・・・
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ネタバレと感想
パウラヴァ国はペルシャのダレイオス王がやってくるというので警備は厳重。
一方プルたちは、カウシャンビから来た流民を装ってなんとか入国することに成功。だけどプルの態度が気に入らなかったカニシカ王子がプルを呼び止める。
そして口答えしちゃったもんだから、カニシカ王子にボコボコにされるんだよね。それも先っぽがくるんとカールした靴で( ゚Д゚)
よく器用に蹴ることが出来たよね。プルもみんなと同じように少し頭を下げるだけで何事もなくやり過ごせたはずなのに、バチバチに目をみちゃってさぁ、頭を下げることが出来なかったんだなぁ。
そして奴隷たちには生き延びたければ国を出るしかないと話し、自分たちが家族を迎えに行くと説得。
早速奴隷の家族を訪ねようとしたプルとラチだったけれど、商人の格好をした兵士たちが奴隷たちの家を見張っていて近づけそうにない。そこで建物に隠れたまま夜を待つことに。
そこでラチが、昨夜何があったのかをプルに問い詰める。するとプルは、自分は父とも母とも本当の親子ではないことを告白。
それを聞いて涙を流すラチ。お前が受けるべき真の愛情は必ず見つかるとプルに話す。
一方マケドニア国では、アレクサンドロスがへそを曲げていた。国を守ったことを誉めてもらえると思っていたのに、捕虜を残酷に処罰したことで怒られちゃったからね。
そして彼はどう思っているんだろう、母のオリュンピアス王妃からお前はゼウスの子です、って言われたこと。普通ならいやいや違うだろ、って思うところだけれど、まんざらでもないのかも。
彼の瞳は一直線にインドを見つめてるようだしね。
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そしてパウラヴァでは、建物に隠れていたプルとラチなんだけれど、夜に外が騒がしくなって様子を伺うと・・・
なんとそこにはアヌスヤがいたんだよ。目をそむけたくなるくらいの薄汚さで衣服はヨレヨレ髪もボサボサ。居もしない坊やに食べ物をって訴えてる姿にプルは目が釘付け。
だけどアヌスヤがみんなの注意を引いてるうちに、2人は奴隷の家族に会い、夫の無事を知らせ、その後の段取りを伝えることに成功。
でもその後、プルはアヌスヤのことを放ってはおけなかったんだよね。手を取った相手はママなんだよ、ってめっちゃ言いたい!
だけど真実を知るのはきっとまだまだ先なんだろうなぁ。
そしてそんなことなどつゆ知らず、アヌスヤの手を引いてペルシャ兵のいる宿へ入り食事を提供させるプル。
居ない坊やに食べ物を与えるアヌスヤ、そんなアヌスヤを見て半笑いするペルシャ兵。ああムカつく(; ・`д・´)
その上、大っぴらにアヌスヤを侮辱、剣を抜こうとしたペルシャ兵をプルがぶちのめすんだよね。「息子は目覚めた」と言ってね。ああスッキリ(*´▽`*)
そこへファルスが現れ、今回はここまで。
だけど「息子が目覚めた」っていうのは本当にその通りなんやで、今はわかっていなくてもね。ラチが言った通り受けるべき愛情は今目の前にあるんだよ。
そしてアヌスヤが生きてるってこと、バムニ王は知らんのかなぁ、たぶん知らんねやろうなぁ。もし知ってたらあんな姿のアヌスヤのことを放っておくはずがないって信じたい。
それにしてもよく生き延びたよね、アヌスヤ。どうやって助かったのは謎だけど、今は記憶もなくただただ坊やを守りたいだけの母親。
息子がペルシャ人をインドからいつか追い出すと信じてる。
正気を保っていなかったのは残念だったけれど、あの状態じゃ正気を保てという方がやっぱり無理なのかな。