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最高の教師 1年後、私は生徒に■された ネタバレ感想 第9話 償うことに迷える貴方へ - 夜更けに海外ドラマ
それでは、第10話のあらすじと感想です。
あらすじネタバレ
鵜久森さん(芦田愛菜)の転落死の真相もわかり、彼女の席には卒業式の日までお花が途切れることなく飾られていた。
そして卒業式まであと二日と迫り、鵜久森さんが言っていた「自分に明日が来る感覚がない」というのをひしひしと感じていた里奈(松岡茉優)
卒業式当日の朝、朝食を食べながら、明日が来る感覚がない里奈に未来の話を聞かせる夫の蓮(松下洸平)
「行かない選択肢はないのか?」と聞かれた里奈は、「最後かもしれないから行くわけじゃない、鵜久森さんも最後だと思ったから闘いに行ったわけじゃなく、明日を信じて今を変えようとしていたんだと話す。
そして蓮に「好きだよ」と伝え、どうしても変えなきゃいけない今がある、死にたくないし、死ぬ気もない、だから運命を変えるために行くのだと。
卒業式が終わり、里奈は自分が突き落とされたあの場所へ。
そこへ現れたのは星崎君(奥平大兼)だった。
「やっぱりあなただったんですね」と言って伸びてきた手を掴む里奈。
里奈が星崎君が犯人だと確信した理由は、落下し地面に着く瞬間まで顔が見えなかったから。
それは故意にしろ事故にしろ人は思わず見てしまうから。
見なかったということは無感情に近い状態だったからで、そう考えた時に浮かんだのが星崎君だったらしい。
里奈の目には星崎君はいつも物事を客観的に見ているように見えていたとのこと。
里奈は自分が2週目の人生を生きていることを明かし、「私を殺した後、自分の命も絶とうとしていませんか?」と言い、だから今日私はここに来たと話す。
私を殺すのをやめて、そして自分を殺すのをやめてくださいと。
すると、子供の頃のある出来事をきっかけに自分はおかしいって気付いたという星崎君。
それからは一生懸命空気を読んで自分を殺してきたと言う。
でも今年は、白黒だった世界に一人だけ色付きの人間が現れて周りがどんどん変わっていくのが楽しかったらしい。
そして先生の力になりたいと思って、西野さんが居場所をなくしていることを浜岡に話したら鵜久森さんがあんなことになっちゃって悲しかったと口にする。
誰かのために生きてみたかったけど、自分は変わらなかったと。
そして「俺と一緒に死んでくんない?」と言う星崎君。
「それはできない、私が何でもするのは生徒が変わるため、終わらせるためじゃない。それに私は死にたくない」とキッパリ。
自分のことをおかしいと言う星崎君に「おかしくないよ」と言って頭をなでてあげる。
自分は変わらないと思ってる彼に、「変わらないなんて白けないで、もう少し一緒に楽しんでみませんか、この世界を」と言うも、星崎君には届かず。
手すりを飛び越えて飛び降りる星崎君だったが、里奈がその手を掴み宙ぶらりんに。
そこへクラスメートたちが2人を捜しにやってくる。
下で生徒たちが見守る中、里奈に駆け寄ったのは蓮で、一緒に星崎君を引っ張り上げる。
そしてクラスメートたちも2人のところへ。
「俺たちのために死ぬな」と言う相楽君(加藤清史郎)
「このクラスメートたちがいてもあなたの世界はむなしいですか?」と里奈に聞かれた星崎君は「分かんない。でも今みんなの後ろで見えてるこの真っ赤な太陽はきっと一生忘れないんだろうね」と言う。
その後、全てが終わったと思った時、後ろからいきなり浜岡にナイフで刺される里奈。
次に目を覚ますと病院のベッドの上だった。
「生きてるぞ」と言う蓮。
生徒たちも見舞いに訪れ、里奈は改めて「卒業おめでとう」と声をかけ、生徒に託されたこの世界をこれからも生きて変え続けることを誓うのだった。
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感想+α
里奈を突き落としたのは星崎君でしたね。
夫の蓮を疑ってしまったことを謝らねば( ̄▽ ̄;)
そして今回の「変わらない」と諦める貴方へっていうのは難しかった。
誰かが変えてくれるかもしれないと期待しちゃう気持ち。
白黒だった世界に色が付き始め自分も高揚してるのに、その気持ちにウソはないのに、自分は何も変わってないって気付く瞬間。
絶望を感じたとしても不思議はない。
でもそういうのって特別なことでもなんでもないんですよね、たぶん。
それに代わり映えしない毎日に色が付くのは思ってるより簡単で、自分でも「なんで?」って思うようなことに気付けばハマったり飽きたりの繰り返しのような気もする。
そんなことを繰り返しながら人生に折り合いを付けてるかなぁ。
それよりも気にするべきことは「無自覚に人を傷つける世界」
個性という言葉で許容したかに見えても心の中は違うことが多いんじゃないかなと思う。
だから会話の中でも「普通は」とかつい言ってしまうこともあるし、人からも「普通は」ってよく聞く言葉。
使わないように気を付けてはいるけれど、きっとそういうのが「無自覚」ってことなんでしょうね。
メッセージ性の強いドラマだったけれど、鵜久森さんが里奈に託したバトンって言うのは、このドラマを観た全員に託したバトンだったのだと思う。
そして、里奈と友達の早乙女さん(森田望智)や夏穂(サーヤ)との関係は、友達は数の多さじゃない、ってことを伝えてくれてるように感じました。
鵜久森さんも言ってましたよね「独りじゃない」っていうたった一言に救われたと。
里奈が夫の蓮との離婚を回避できたのだって、1週目の自分を顧みて白けたりするのをやめ、自分を信じて挑戦し心にある想いを伝えることができたから。
自分を信じろというメッセージも強かったです。
ただ、それは簡単なことではないんだろうなぁ。
結局、「生徒に■された」の部分は「託された」でいいんですよね。
死んだはずなのに始業式に戻った仕組みについては特に触れられることはありませんでしたが、そこはフワッとファンタジーで、鵜久森さんからバトンを受け取った里奈は星崎君に会い、互いの運命を変える挑戦に勝ったってことでいいのかな。
正直、私は物分かりのいい夫・蓮にはちょっとモヤッとしています。
でも常に選択肢はあるんですよね。
D組の生徒たちにだって常に選択肢はあったんですよね。
毎話、毎話、今回も重い!と思いながら観てきましたが、本当に重いドラマでした。
教室を通して伝えたいことがいっぱいあるんだなぁと感じることばかり。
最後はハッピーエンドと呼んでいいのかどうかわかりませんけれど、あそこしか着地点はなかったかなぁとは思います。