夜更けに海外ドラマ

海外ドラマのあらすじと感想を中心に、時々映画や国内ドラマの感想も書いています。

ヴィジランテ 第1話&第2話 ネタバレ感想

ご紹介するのは、韓国ドラマ「ヴィジランテ」(2023年製作)

話数:全8話


コチラは同名ウェブトゥーンを実写化した作品。

主演のキム・ジヨンを演じるのはナム・ジュヒョク。

入隊前の最後の主演ドラマとのこと。

幼い頃に母を目の前で殺害されたジヨンは、現在警察大学に通う模範的な大学生。

しかし、母を殺害した犯人が軽い罪で済まされ更生もせず暴力を振るっているのを見て報復。

マスコミは彼を自警団を意味する「ヴィジランテ」と呼び、ジヨンはダークヒーローとして穴だらけの法に代わって制裁を下すようになるのだったが・・・


それでは、第1話と第2話のあらすじと感想です。

 出典元:https//news.yahoo.co.jp

あらすじネタバレ

第1話

始まり

幼い頃に目の前で母を殺害されたキム・ジヨン(ナム・ジュヒョク)

当時は怯えることしかできなかった少年だったのだが・・・


それから12年後、母を殺害したチェ・ソンス(キム・ジフン)は出所。

しかし更生することなく密告したバス運転手を暴行。

その様子を見ていたジヨンは黒ずくめでフードを被り、人気のないところで更生していないソンスに制裁を加える。


その後も、刑罰が軽かったり、不起訴になったにも関わらず更生しない者をターゲットに次々と報復。

ヴィジランテ

この事件に目を付けたのが女性記者のチェ・ミリョ(キム・ソジン)

謎の報復者に「ヴィジランテ」と命名し大々的に報道。

視聴者からの反響も大。

そしてしばらく事件が起きないとみるや、これまで伏せられていた卑劣な犯人の実名報道を始め、事件の誘発を狙う。

その後は報道した「シユン事件」の犯人チョン・ドックンの張り込みを開始し、ヴィジランテが犯人に制裁を加える様子を捉えようと目論むがドックンを見失ってしまい。

シユン事件→40代の男が2015年に女子小学生におぞましい行為をした事件。被害者は改名までしたのに、ドックンは7年の懲役刑で済まされていた。

警察大学

警察大学に通うジヨンは、イ・ジュンオプ教授(クォン・ヘヒョ)のプロファイルのアプリ開発の手伝いをしており、自由に教授の部屋に出入り。

「シユン事件」にも関心を寄せチェックしていた。

チャン・ドックンの行方

チャン・ドックンの行方を見失っていたチェ・ミリョだったが、かつての被害者のシユンの元へ向かったのではないかと推測し急いで向かう。


シユンのマンションの部屋の前には警護のために刑事も一人いたのだが、ドックンに刺されてしまい。

そしてドックンはシユンを執拗に追いかけ殺そうとするのだったがそこへジヨン(ヴィジランテ)が現れ彼をボッコボコに。

命乞いするドックンに「心を込めて反省文を書け」と言ってその場を去るジヨン。


マンションに到着したチェ・ミリョは、事件現場に残されていた「天網」という文字を見て顔を輝かせるのだった。

第2話

ドックンのその後

ドックンに制裁を加えた翌日、彼が暴行されたあと死亡したという報道を目にするジヨン。

世論は当然の報いだとヴィジランテに好意的。

そして警察では手がかりもなく。

イ教授の元には捜査協力の依頼があり、警察大学でのアプリの開発はジヨンとミン・ソヌク(イ・スンウ)に任されることに。

次の餌を撒くチェ・ミリョ

ドックンの件以来、ヴィジランテに動きがないため、一度に3人の前科者を報道で晒すことにしたチェ・ミリョ。

ヴィジランテが誰を選ぶのか好みも探ろうとする。

報道を観たジヨンは、家出少年たちとコンビニのオーナー母子を殺害したソ・ドゥヨプ(ヨン・ジェウク)について調べ始める。


そしてクラブ勤務のドゥヨプを探るため、友人たちの遊びの誘いに乗り一緒にクラブへ。

そこでドゥヨプが麻薬売買をしていることや、家出少年たちと口裏を合わせて自分が母子殺害の首謀者であることを免れ刑が軽かったことを知る。

ドゥヨプへの制裁

ドゥヨプが関わる麻薬売買組織は売り子だけが捕まる組織構造。

彼を調べ河川のボロい隠れ家も突き止めたジヨンは、ドゥヨプの車に釜山の麻薬捜査チームの番号と「自首しろ」というメッセージを残す。

しかしドゥヨプが応じるはずもなく。

クラブには麻薬捜査のガサ入れが入る。

けれどドゥヨプは捕まらず河川の隠れ家へ。

待ち構えていたジヨンは、ドゥヨプの麻薬と大金を燃やし反撃してくるドゥヨプをリンチ。

命乞いするドゥヨプを容赦なく殴りつけ殺害した母子に謝罪するように要求。

翌日、ドゥヨプの遺体が見つかる。

捜査

警察は制裁とも言える事件を重く受け止め記者会見するも、世論はやっぱりヴィジランテに好意的。

チェ記者は、せっかく撒いた餌に乗り遅れたことに苛立ち、すぐに取材を開始するようにと同僚たちに指示する。

そして事件は、所轄だけでなく広域捜査隊との合同捜査へと移行。


広域捜査チームの怪物チーム長と呼ばれるチョ・ホン(ユ・ジテ)は、一人でドゥヨプの舎弟だったク・ソンヨル(キム・チョルユン)の元へ。

ワンパン食らわして脅し、怪しい人物はいなかったかを尋ねるのだった。

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感想+α

ヴィジランテというダークヒーローを扱った作品ですが、「正義」なんていうものは、算数と違って1+1=2みたいな完璧な答えが出るわけじゃない。

盗みは悪いこと、暴力は悪いこと、殺人なんてもってのほか。

たぶんこういうことは常識だと呼ばれるものだと思うんだけれど、その常識を破らざるえない状況に追い込まれて犯す犯罪っていうのもあると思う。


今回、ヴィジランテが制裁を加えた犯人たちはクズ揃いだったがゆえに世論はヴィジランテに好意的でした。

けれど、法は穴だらけだからその穴を埋めるのが正義だというジヨンの考え方は正しいのか?と言われると、ちょっと危険な香りがするなぁと思うんですよね。

人は誰しも自分が正しいと思いがちですが、その正しいは誰かにとっては間違いってこともあるわけで。

ダークヒーローのダークの意味だって曖昧。

光が当たらないから闇なのか、そもそも闇の中にいるからダークなのか、自警団だからダークなのか?

そして人は残念ながら報道ひとつに大きく影響されてしまう、いいことも悪いこともね。

法のおかげで秩序があることも事実なわけで、法が穴だからといって報復を始めるとその定義は個人の考えだからやっぱり少し危険かなと思う。


そして、マスコミにとっては視聴率を期待できそうないいネタとなってしまうんですよね。

真っ先にこの件に目を付けたのは女性記者のチェ・ミリョでした。

彼女を見ていると、ヴィジランテがやっていることが正義であろうがなかろうがそんなことはどうでもいいんですよね。

ヴィジランテが犯罪者に制裁を加えている画を撮りたい!

それこそが視聴者が求めてるものだと疑ってはいないし、この状況を自分のコントロール化に置きたい!

ヴィジランテが動かないならコチラから前科者の報道をして情報を提供する。

そのことに1ミリの疑問も感じずにね。

野心と呼んでもいいのかなぁ、それともエゴと呼ぶべきなのかなぁ。


一方で、ヴィジランテと呼ばれることになったジヨンは、変な使命感を少し抱えてしまったように感じます。

幼い頃に母を目の前で殺害されたという経験が大きく影響しているという同情すべき点はありますが、報道にも影響されてますよね。

純粋な気持ちがあるからこそ突き進んでいるようにも見えるので、私は早く誰かが止めてあげて欲しいなぁと言う気持ちに傾いています。


第3話と第4話の感想はコチラ
ヴィジランテ 第3話&第4話 ネタバレ感想 - 夜更けに海外ドラマ

主な登場人物

  • キム・ジヨン:ナム・ジュヒョク
  • チョ・ホン:ユ・ジテ
  • チョ・ガンオク:イ・ジュニョク
  • チェ・ミリョ:キム・ソジン
  • イ・ジュンオプ教授:クォン・ヘヒョ
  • ミン・ソヌク:イ・スンウ
  • ファン・ジュノ:チョ・ハンヨン
  • クァク・チャンホン:イ・ソファン