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最高の教師 1年後、私は生徒に■された ネタバレ感想 第9話 償うことに迷える貴方へ

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最高の教師 1年後、私は生徒に■された ネタバレ感想 第8話 『本当』をさらけ出さぬ貴方へ - 夜更けに海外ドラマ


それでは、第9話のあらすじと感想です。

あらすじネタバレ

浜岡修吾(青木柚)の居場所を見つけ、鵜久森さん(芦田愛菜)が亡くなった日になぜ学校にいたのかを問い詰める迫田たち3人。

そこで浜岡から、金払いがいいのは相楽(加藤清史郎)だけではない、西野さん(茅島みずき)も状況が変わって困ってるって聞いたから形勢逆転する材料を探しに忍び込んだだけで、鵜久森さんの事件は自分じゃないと聞かされる。

そのことを電話で里奈(松岡茉優)に報告する瓜生君。


そして翌日のホームルーム。

西野さん(茅島みずき)金澤さん(田鍋梨々花)、野辺さん(田牧そら)の3人の姿がなく。

生徒たちは、憶測で判断するのはいけないとわかってはいるけれど、3人が鵜久森さんの転落死に関与しているのではないかと疑う。

最悪の事態を考え、授業を自習にして3人を捜しに行く里奈。

生徒たちも、ここで何もしなかったら鵜久森に申し訳が立たないと言って教頭を説得し、3人を捜しに外へ。


その頃、3人はというと、自分たちが楽しいと思っていたカラオケやボウリングを終えてとあるビルの屋上へ。

飛び降りることもできず泣きながら3人で手を繋いでいた。

そこへ女生徒4人が止めにやってくる。

クラス全員が3人を捜していることを告げ、見つけたのが大して仲も良くない自分たちでごめんねと言う月野さん(柿原りんか)

自分たちが今どう感じているかを話し、何があっても「一生」は捨てないで欲しいと伝えるも、「この責任の取り方以外私たちは何をしたら」と言う西野さん。

そこへ東風谷さんも現れ、「全部を明らかにするの」と言い、3人を連れて教室へ。


まずは生徒たちだけで話をさせる里奈。

そして泣きながら2人は本当に関係ないと話し始める西野さん。

言い訳に聞こえるかもしれないけれど本当にそんなつもりはなかったと言い、浜岡に突然話しかけられたことから始まったという。

最近学校が楽しくないと思っていた西野さんに、金さえ払えば俺がひっくり返してやると言った浜岡は、化学準備室にカメラを仕掛け鵜久森さんと東風谷さんが秘密を話してる姿が撮れたからこれ使ってひっくり返して来いよと言ったらしい。

そしてあの日、鵜久森さんをあの場所へ呼び出し事故が起きた。

2023年10月4日、「今日はあなたが誰かを傷付ける日じゃない。あなたが人を傷つけることを辞める日に私が変える」そう言ってSDカードを奪おうとした鵜久森さんは誤って転落。
それが真相だった。


そんなつもりじゃなかったと言い訳ばかりの西野に、「ふざけんな、逃げるなよ!」と声を荒げる里奈。

3人で鵜久森さんを貶めようとしたその行いに対する反省の言葉がないと言い、あなたたちは自分を守るために人を傷つけることがクセになってる無自覚な動物そのものだとバッサリ。

そこへ学校に来ていた鵜久森母(吉田羊)が入ってくる。

私はこの出来事を許すことはできないけれど、命を失ってほしいなんて思わない。

ただ一つだけ、あの子のことを忘れないで欲しいと。

わかりました、ごめんなさいと言って頭を下げる3人。


数日後、学校は日常を取り戻しつつあり、一方で相楽は姿をくらませていた浜岡を見つけ出し会いに行っていた。

「西野が困った状況だってお前に話したの、誰かな?」と聞く相楽。


そして里奈はというと、卒業式の日に自分を突き落とした人物が誰だったかを確信したようだった。

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感想+α

今回は、西野さんたち女子3人が、これまでのことを清算する回でした。

「そんなつもりはなかった」

西野さんが言ったその言葉にウソはないんだろうけれど、あまりにも代償が大きすぎました。

それは鵜久森さんをあの場所へ呼び出したことではなく、もっとその前から始まってるんですよね。

里奈が言った「人を区別し見下し傷つけてきたその日々の行いが繋がってこんなことが起きた」

それは西野さんたちだけの責任じゃないってことでもあるんですよね、きっと。

そして鵜久森さんは2週目の人生でそれを変えようと頑張ってクラスも変わり始めて、そんな中、変わらなかったのが西野さんたちだった。

最後まで変わることに抵抗した。

自分たちの身勝手な理由で。

もし、西野さんがあの日、鵜久森さんを呼び出さなかったとしてもきっと別の理由で鵜久森さんは亡くなっていたんだろうと思う。

それがなぜなのかはわからないけれど、自分で自分の一生を終わらせた責任なのかもしれない。


呼び出された鵜久森さんが西野さんに言ったセリフも印象的でした。

「ちゃんと言うけど西野さんおかしいよ、誰かを傷付けて笑ってることが何が楽しいの」

思っても口に出したりはしませんよね。

あの場所で鵜久森さんが西野さんに言った言葉のすべては、鵜久森さんの変えたいという思いと優しさと思いやりからくるものだと思う。

明日は来ないと確信している自分にできることは全部やる、たとえそれが危険だとわかっていてもね。

鵜久森母に、あなたの娘さんは本当にスゴイですと伝えてあげたくなりました。


そして里奈は、前回の相楽君以上に毅然とした厳しい態度で西野さんたちと向き合っていましたね。

「ほんのわずかな想像の欠如だけで人は人の心に痛みを積もらせることがある」

本当にそうだと思う。

「自分を守るために人を傷つけることがクセになってる無自覚な動物そのもの」

話をしている場所は教室だけれど、この言葉は全ての人たちに向けて発せられてるんだなぁと感じました。

特にいくつになってもそれを繰り返す大人たちに向けて。


一方、相楽君も浜岡を放っておきはしませんでしたね。

西野さんが困った状況だって話したのは誰かを問い詰めていました。

やっぱりクラスの中の誰かなのかなぁと考えた時、真っ先に浮かぶのは星崎君なんですよねぇ。

つまらない日常を刺激的なものに変えたがってるように見えてましたしたからね。

だからと言って卒業式の日に里奈を突き落とした犯人なのかと考えるとそれもなんか違うような気もするし。


そして里奈は自分を突き落としたあの手の持ち主が誰だかわかったようでした。

里奈が確信した「あの人」

どこでそれに気付いたのかなぁ。

私はここにきて初めて夫の蓮を疑っています。

蓮と2人で鵜久森さんの話をしているときに、里奈の表情が曇ったように見えたんですよね。

単なる気のせいかもしれませんが、里奈が明かしていないことの一つでも蓮が口走ったのかなぁ、ってね。

もちろん違うことを祈ってはいますが。

ただここまで来ると、やっぱり里奈を突き落とした犯人が誰なのかは気になります。

生徒なのか、生徒以外なのか?

里奈は生き残ることが出来るのか?

タイムリープした謎は解けるのかとか。

一向に出てこない校長は単に出てこないだけなのかとか。

次回が最終話なんですよね。

どこに着地するのかしっかりと見届けたいと思います。


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最高の教師 1年後、私は生徒に■された ネタバレ感想 第10話(最終話) 『変わらない』と諦める貴方へ - 夜更けに海外ドラマ