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最高の教師 1年後、私は生徒に■された ネタバレ感想 第8話 『本当』をさらけ出さぬ貴方へ

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最高の教師 1年後、私は生徒に■された ネタバレ感想 第7話 『向き合う』ことを恐れる貴方へ - 夜更けに海外ドラマ


それでは、第8話のあらすじと感想です。

あらすじネタバレ

出勤前に鵜久森家を訪れた里奈(松岡茉優)は、そこで鵜久森母(吉田羊)から一つだけ頼みごとをされる。

それは「娘が何であんな場所に行き何をしようとしたか」

ただそれだけが知りたいと。


そして教室では、相楽(加藤清史郎)がみんなから冷たい視線を浴びていた。

それは、事件当日に浜岡修吾が学校に来ていたことをみんなが知ってしまったから。

彼と仲がいいのかと聞かれ「仲良しだよ」と答える相楽。

教室の空気が悪くなる中、里奈が入ってくる。

「この状況は私たちが話した向き合うという形ではないこと皆さんも分かってますよね」と言う里奈。

しかし生徒たちも感情を抑えることはできず。

「鵜久森さん(芦田愛菜)がこんなことになったのはあなたのせいなの?」と東風谷さんが質問し、「あいつは俺のせいで死んだ」と答える相楽。

教室を出て行こうとする相楽に「さっきの言葉の意味を説明してよ」と言う東風谷さんだったけれど「説明できねぇ」と言って相楽は教室を後にする。


そんな相楽の後を追う迫田だったが、相楽はイラついていて・・・

そこへ里奈もやってきて「私はいつでも話を聞く準備はできています」と言うも相楽は去ってしまい。

迫田は里奈に「今のあいつの笑いは自分がぶっ壊れそうな自分を防ぐ時の笑いだ」と言い、「アイツを救ってやってくんないか?」と頼む。


一方教室では、江波のスマホに浜岡修吾から着信がありスピーカーに。

浜岡は相楽は仲良しのお得意様だと言い、クラスのみんなは文化祭の3年D組襲撃は、相楽の差し金だったことを知ることに。


その日の夜、相楽家を訪ね、迫田から「アイツを救ってくれ」と言われたことを話す里奈。

相楽の母が5年前に突然の事故で亡くなったことにも触れ、葬儀で照れくさそうに笑顔を見せるあなたがいたと迫田から聞いたと言う。

そして迫田君の「救ってくれ」というお願いを断ってきたと言い、あなたたちこそ「助けて」と言う人に手を差し伸べたことはあるのかと。

私はただ鵜久森さんのことを「自分のせいだ」と言ったその意味を聞きにきたと話す。

「けど許されねえんだろ?」と聞く相楽に「はい、許されないと思います」と答える里奈。

本当はひどいことをしていたと心では分かっていながらプライドを捨てきれない相楽に、弱さを見せる覚悟があるなら明日必ず学校に来るようにと言い、これがあなたが変わる最後のチャンスだと告げる。


翌日の教室、遅れてやってきた相楽。

「俺のせいで死んだ」という言葉の意味を男子生徒から聞かれ「鵜久森が何か危険を冒そうとしたのは俺のせいだ」と話を始め、鵜久森はずっと何かを変えたいと思っていてその変えたいと思う空気を作ったのは自分だから、あの日も何かと戦おうとしてあんなところへ行ったはずだから俺のせいだと思ったと。

でも自分はやってないと言う。

そして話は文化祭の襲撃事件に及び、相楽の口から本当のことが語られる。

事件を起こしたのはお前らに嫉妬してたからだと言い、それでもなんとかするお前らを見てショックを受けた。

自分が特別でもなんでもないことに気付き、なんとかしようと鵜久森に話しかけたけれど「私は忘れられない」と言われ、自分が最低な人間だということを理解したと。

これ以上誰かに忘れられない傷を作ることの方が怖くなったと言って、頭を下げる相楽。

許されるわけがないし、許されるとも思っていないけれど謝ることしかできないと言って本当にすまなかったと謝る。

すると迫田も相楽に続き土下座して謝罪。

彼らに続き、過去のことを謝る者、勝手な想像で疑ったことを謝る者たち。

里奈は、「許す許さないはそれぞれあっていい、大事なのは考え続けることだと私は思います」と言い、相楽に対して「貴方にはもう一人謝りたい人がいますよね」と声をかける。


その後、鵜久森家を訪ねた里奈と相楽。

そこで鵜久森さんが母親に、自分のことをカリスマ性のあるスゴイ同級生だと話していたことを知ることに。

遺影のない骨壺の前で、泣いてる顔か無理に笑ってる顔しか想像できねぇ、本気で謝りたいときにいないのはおかしいだろうと言って泣きながらごめんなさいを繰り返す相楽。

嗚咽を漏らしやがてそれは号泣に!


一方、迫田と瓜生たちは浜岡のところへ行き、「鵜久森の事故の日、何で学校にいたんだ」と聞くのだった。

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感想+α

今回スポットが当たったのは相楽君でした。

結局のところ彼は自分のことを特別だと思い、精一杯カッコ付けて自分を保っているプライドの高い子供でしたね。

そして皮肉なことに、だれよりも鵜久森さんが「笑っていないと心がおかしくなりそうだった」と言った言葉の意味を理解できる人物でもありました。

それでもやめることができなかったんですよね。

ひどいことをやっているとわかっているのに続けるしかなかった。

それが彼の弱さだったのかな?

本当をさらけ出せない弱い自分。

だから鵜久森さんや立ち向かってきたクラスメイトたちへのイライラが加速し続けてしまったのかもしれませんね。


里奈が相楽君の家を訪ねた夜、彼らのしてしまった酷い行いを「許されないと思います」とハッキリと言い切ったところが良かったです。

あそこで相楽君に寄り添わず、どちらかというと相楽君が触れられたくない部分、自分で自分を騙してた部分を深く深くえぐるというか、それだけのことをしたんだと彼がもっと自覚するように弱い自分から逃げないように、追い詰めながら同時に彼を導いてるとでもいうのかなぁ。

「あなたが変わる最後のチャンス」

何気にこの言葉がとっても重かったです。


翌日、逃げずに教室へとやってきた相楽君は、文化祭の襲撃の件も含めすべてをみんなの前で話したけれど、言葉にするのは難しかったと思う。

自分の心がどんな風に揺れていたか感じていたかを話すというのは本当に大変だと思う。

そして全てをさらけ出してしまえば、許してもらえなくても許してもらう気はなくても、あそこで相楽君にできることは謝罪だけなんですよね。

どう思われようと。


その後、里奈と一緒に鵜久森家を訪れた相楽君は、鵜久森母から思いがけないことを聞かされ何を思ったのか?

「同じクラスになったら友達になれるかな?」

母にそう話していた鵜久森さんの言葉を聞いて、どんなことを思ったんだろう?

遺影のない骨壺の前で、鵜久森さんの名前を呼び話しかけながら何度もごめんなさいと謝罪し号泣。

まるで長年自分に憑いていた何かを落とそうとしているようにも見えました。


一方、わかってるんだかわかってないんだかわからないのが迫田君と瓜生君たち。

浜岡修吾のところに乗り込んでましたね。

鵜久森さんが転落死した日、なぜ学校に来たのかを確かめるために。

若いから仕方ないのかもしれませんが、本当に彼を疑うなら警察に行くべきだと思うんだけれどなぁ。


もちろん鵜久森さんと争って転落死をさせた犯人が誰なのかは気になりますが、鵜久森さんが相手に対して言った「あなたがこんなこと」という表情からは、怯えるようなものは感じられず、嫌悪と対等な感じがしたって印象なんですよね、私の中では。

だからやっぱりあの場所に現れたのはクラスメイトだったのではないかなぁと。

私は星崎君が(奥平大兼)気になりますね。


第9話の感想はコチラ
最高の教師 1年後、私は生徒に■された ネタバレ感想 第9話 償うことに迷える貴方へ - 夜更けに海外ドラマ