ご紹介するのは、「東京男子図鑑」
現在アマゾンプライムで配信中(2021年10月現在)
話数:全10話(23~24分)
タイトルは「東京男子図鑑」ですが、竹財輝之助さん演じる佐東翔太の半生を振り返る物語なので、「佐東翔太図鑑」と言ったほうが正しいかも。
恋愛と仕事に焦点を当て、大学生だった1997年から44歳となった2020年までの彼を追いかけ、彼の知り合いのコメントを織り交ぜながら物語は進んでいきます。
正直、1話目はつまらないですが、そこを乗り切るとだんだんと続きが気になる展開に!
それではかんたんなあらすじと感想です。
あらすじ(ネタバレなし)
1997年、千葉県浦安市から東京の有名大学に通う佐東翔太。
軽いノリで毎日を過ごし、就活もしていない。
合コンで知り合った女子大生・香須美と付き合うようになるが、偶然入った店で慣れた様子で高い服を勧められ、金銭的な面での劣等感を感じる。
そんなある日、友人から彼女が年上の金持ちと浮気してると聞かされた翔太。
その後、地元の同級生の丸尾と偶然会った翔太は、大学卒業後は東京に住み、有名企業に勤め、年収1000万もらって香須美のような拝金主義の女どもを屈服させると話す。
そして1999年4月、商社に入社した翔太。
順調にキャリアを伸ばし、同期の小島より先に、30歳でプロジェクトリーダーにも選ばれ、自慢話も止まらない。
この先も順風満帆かに思われたが、出世コースである海外赴任は小島が行くことになり・・・
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感想 ~誰にとっても人生は楽じゃない~
このドラマは、最後まで観た後にもう一度、1話目に戻ると話が繋がるドラマ。
というのも、冒頭はいろんな人の「佐東翔太」という人に対するコメントで始まるから。
人に点数なんてつけたくはないけれど、佐東翔太という人は、楽に80点を取れる人なのではないのかなあという風に思う。
有名大学を卒業し、商社に勤め、年収1000万オーバーというハイスペック。
上手く言えないけれど、大して努力せずとも人並以上にできてしまう。
そういう風に生きてきたのではないかなぁと。
スマートに軽く、縛られず、学生時代はそれで大体うまくやれていると自分自身が思っていたんだと思う。
けれど香須美と出会い、金持ちの男性と二股をかけられた結果みつけた目標が、東京に住み高収入を得て、拝金主義の女どもを屈服させるというもの。
こうして書いてみると、すっごくイヤな奴だなあって感じですが、翔太という人物はそうは感じさせないんですよね。
確かにちょっと女性をバカにしてるなって感じるシーンもありましたが、それは最初だけ。
理由は翔太自身が変わり始めていたから。
同期に先を越される悔しさ、上司からは「自分にしかできない仕事なんてない、誰がやっても大体同じだ」と言われ、自分の存在意義が揺らいだのだと思う。
その言葉を受け入れることができなかったのは、自分にしかできないことがあると信じる熱い気持ちが自分の中にある証拠。
だから高校時代の友人がCEOを務めるベンチャー企業への転職に踏み切った。
「お前にしかできない」って言われてね。
逃げたのかとも思ったけれど、そんなこともなかった。
傍から見てると軽くていい加減に見える部分もあるけれど、仕事には全力で取り組んでいる。
何を持って努力したと周りが認めるのかわからないけれど、彼は自分の領分でいつだって努力して勝負していたんだと思う。
スマートでいい加減なのではなく、スマートでいい加減なフリをしていただけ。
彼の恋愛を見ていると、自由なようでいて、実は誰よりも傷付くことを恐れていて格好悪いことは絶対に避けたい、そんなタイプ。
けれどそれももう終わりかなぁ。
ハッキリ言って翔太の半生に大した挫折はなかったと思う。
でも生きている人の大半がそうなんだとも思う。
ちょっとした悔しさやつまずきを挫折として自分の中に刻んでいく。
それを受け入れることで、肩の力も抜けて前に進んでいく。
誰もが翔太のように前へと進んでいけるわけではないと思うけれど、翔太が抱えてる葛藤に自分を重ねる人も多いかもしれないですね。
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