あらすじネタバレ
起
斧を手に入れてアパートへと戻ったマーゴは、砂漠での出来事をみんなに話す。
そして、憑依した怪物を斧で倒して瓶詰にすればいいという。
しかし相手は怪物、果たして大丈夫なのか?
そこでアリスは、瓶に拘束の魔術をかければと提案。←人や物をつなぎとめる四次元の重し
ヘンリーによると、その魔術を使うにはマヤコフスキーの協力が必要とのこと。
そこでマヤコフスキーがいる南極校へ、アリスとクエンティンが行くことに。←とっても気まずい二人きり
しかしマヤコフスキーは、時間共有の魔術を使ったようで、そこにいたマヤコフスキーの精神は、未来の認知症を患ったマヤコフスキーだった。←使い物にならない
アリスが確認したところ、どうやらスペルを間違っていたらしい。
しかも魔術は本人にしか解けない。
そこでクエンティンは、過去のマヤコフスキーに会いに行くことに。
一方、ゼルダは毒の部屋にあるエヴェレットの本を盗むしかないと言って、ケイディに協力を仰ぐ。
身を守る方法はあり、安全のために二人で入る決まりだと言うのだ。
そして、ジュリアとマーゴとペニーはバインダーの本を調べていた。
そこにはラテン語の呪文が書いてあり、ペニーが呪文を唱える。
「本に閉じられた男をここに開放する」
すると本からは、年老いた男性が出てくる。
なぜか三人称で話すバインダー。←筆述の口調でね
そしてジュリアが神格を取り戻す方法を知っていた。
しかし男は倒れてしまう。
本を見るとページが切り取られ欠けていたのだ。
その後、マーゴは寝室で何者かに襲われる。
そしてフィロリーでは、ジョシュが幻覚を見たという話を、フェンとティックにしていた。
運命の風が例年より早いというティック。
フェンも危機の前兆だと思うと言う。
そして3人は、農民を襲って捕らえられていた水の精(ナイアス)に、生態系の話を聞きに行くことに。
農民を襲ったのが警告だという水の精。
奴らは私の水を盗み魂を汚したと言う。
彼女は泉を守っているのだ。←誰かが泉の水を飲む=彼女が苦痛を味わうという拷問
すべては13代目の王の責任だと話す。
過去へと行くクエンティン
教授以外の人とは話さないでと言って、クエンティンを過去へと送るアリス。
しかし過去に行ったクエンティンの前にはアリスの姿が。
一方、過去からきたクエンティンはなんでこんなところにと困惑。←ここが未来だとは知らない
問題なのは、過去の2人の精神は互いを愛してるということ。
過去に行ったクエンティンは、迫ってくるアリスをかわしてマヤコフスキー教授の元へ。
現在にいるアリスも、過去からきたクエンティンに、これは教授のテストだと言ってごまかす←過去からきたクエンティンは優しい
過去のマヤコフスキーは飲んだくれていた。
クエンティンが、拘束の魔術を教えて欲しいと頼むと、専門が決まっていない君に、拘束の魔術は使えないというマヤコフスキー。
どうしても魔術が必要だというと、お酒に付き合わされる。
マヤコフスキーは、クエンティンが未来からきたことを見抜いていた。
基本的な拘束の魔術を書き記すと、もう帰れという。
そしてクエンティンは最後に自分の専門を聞く。
答えは「小物の修理」だった。
部屋を出るとアリスが待っていて、未来から来たことがバレていた。
何も言えないというクエンティンに、記憶のお札があるというアリス。←約1時間の記憶は消える
たとえ未来が複雑で絶望的でも、あなたとの関係は私の人生で最高の出来事。
だから未来へ戻ってもそれだけは覚えていてと言って、記憶の札を使う。
一方、現在では過去から来たクエンティンがアリスとキスをしていた。
そして2度目のキスをアリスがしようとすると、現在のクエンティンに戻っているのだった。
闖入者の正体とバインダーの告げる真実
マーゴを捜しにジュリアとペニーが寝室へとやってくる。
しかし二人も閉じ込められ、なぜか寝室はムード満点。
すると、クローゼットから手足を縛られたマーゴが転がり出してくる。
犯人は肉体を持たず、ペニーの方を指さしていると言う。←マーゴは妖精の目で見える
幽体の正体はハイメンだった。←ペニー40が幽体離脱中に死んだときの幽界仲間
大学を出ていろいろ調べたが、見てるだけではあまりにの退屈なので、ペニーとジュリアをくっつけようと考えたらしい。
バインダーの盗んだページを帰せというペニー。
二人を幸せにしたかったというハイメン。
ページが戻りバインダーは目を覚ます。
物語の始まりは図書館だという。
彼は神々に備わった魔力を研究していた。
そして十分に鍛錬を重ねた魔術師を神に変えられると考えた。
しかしそれをするには問題があり、その問題を解決するのが2人の姉弟。
神々の力を持って生まれた失敗作。
彼らは死ぬことができず、何をしても魔力を遮断されない。
そこで図書館員は実験を進め、まずは支配的な女の怪物を捕獲。
残された弟は怯え、姉と共に記憶も失った。
姉は4つに切り分けられ、図書館員たちの元へ。
バッカス、アイリス、ヘカ、アンガス←神になった
バインダーは自分の行為を後悔し始め、新たな神々はバインダーを恐れた。
それは人間に戻す方法を知っていたから。
だから彼は呪いをかけられ本にされた。
しかし、偶然バインダーの本を読んだ若き図書館員が、誰にも見つからぬ鏡界にバインダーを隠した。
そして時を経て、バインダーはジュリアの冒険のことを知る。
彼は答えを持っていた。
ジュリアを神にも人間にも導ける、決めるのはジュリア。
どちらも険しい道で覚悟が必要だと言う。
そしてバインダーは、見返りに本を焼却するようにという。
もう二度と誰にも利用されたくないと言って。
フィロリーでの出来事
フィロリーでは、13代王の記録は消されていたが、フェンが名前を思い出す。
「喉がカラカラ ロデリック 13代目は遊び好き」
それは童謡らしく、「クマスキップ」といって、石蹴り遊びで歌うらしい。
その歌によるとお城の地下に貯水槽があるという。
水というのは魔法のことで、地下にある魔力の貯水槽が異変の原因かもというジョシュ。
毒の部屋
ゼルダが毒の部屋のカギを手に入れ、2人は毒の部屋の前に来ていた。
安全のために、入る前に昆虫を呑み込む。
虫が血液中の毒を食べてくれるらしい。←大量の小さい虫
効力は1時間。
毒の部屋に入り、エヴェレットの本を見つけると、とんでもないことが書かれてあった。
エヴェレットは魔力を蓄え神になろうとしていたのだ。
この本の通りなら彼はそれを成功させる。
結
フィロリーの城の床はクマスキップのマス目と同じ模様だった。
そして歌に合わせてジョシュが試してみると、隠し扉が開き3人は中へと入っていく。
毒の部屋では、口の中で味が変わるのは、虫が毒を吸っている証拠で、ミント味になると危険だと説明するゼルダ。
そして外へ出ようと扉の前までやって来るが、扉は施錠されていた。
中から開けるカギは持っていない。
そしてケイディの口の中では、ミント味がし始める。
一方、ジュリアは女神か人間か決めかねていた。
ペニーといい雰囲気になりキスを交わす。
そこへ怪物エリオットが現れる。
姉が死にそうで強さが足りない、もっと頑丈な身体が必要だと言うと、ジュリアを連れて消えてしまう。
そして現在に戻ったクエンティンは、アリスに専門は何だったかを聞かれ、小物の修理だと答える。
するとアリスは直すところを見せてと言う。
割れたカップを元に戻すクエンティン。
どんな気分かと聞かれ、覚醒を手伝い過去を思い出させる感じだと答えるのだった。
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感想 ~やっぱり図書館員は極悪なのか?~
怪物エリオット姉弟が、神を造り出すためのカギだったということはわかった。
でも、一体どんな悪さをしてたんだろう?
今回のバインダーの話を聞く限りでは、図書館員が神になるための犠牲になったことしかわからない。
どうみても己の欲を満たそうとした図書館員の方が悪いとしか思えないんだけど・・・
別に正義のために立ち上がったわけでもなんでもないですやん。
たぶん悪さはしてたのかもしれんけど、それを止めるというよりもやっぱり欲が勝ってるような気がする。
しかも今度はエヴェレット。
自分が神になろうとしている。
これは何がなんでも阻止しないとあかんよね。
でもケイディとゼルダは毒の部屋に閉じ込められてしまった。
しかもケイディには危険が迫ってる。
昆虫、いっぱい飲みこぼしてたもんね。
これはペニー40の出番じゃないのか?
確か出世してたよね、もしかしてバインダーを鏡界に隠したのは、あの時の上司だったりする?
そして拘束の魔術のやり方を知るために、マヤコフスキーの元へといったクエンティンとアリス。
クエンティンの専門が「小物の修理」って言うのが気になる。
「覚醒を手伝い過去を思い出させる」って言ってた。
それって怪物エリオットに必要なことじゃない?
その姉にとっても。
それに主役やしね。
一方、フィロリーは何から突っ込んで欲しいのか?って言いたくなるような展開。
でもこれだけは言える、水の精への拷問だけはやめてあげて。
そしてクマスキップの童謡で現れた扉の向こう、そこでは何が起きているのか?
ジョシュもフィロリーで役には立っているようだし、マーゴに褒めてもらえるといいな。
そしてそして、最後にちょこっと登場した怪物エリオット。
ジュリアを攫っていったけど、姉の器にするつもりなんやね。
ジュリアはペニー23といい雰囲気だったのに、なかなか順調に事は運ばへんなぁ。
果たしてハイメンはその様子も見ていたのだろうか?