夜更けに海外ドラマ

海外ドラマのあらすじと感想を中心に、時々映画や国内ドラマの感想も書いています。

ミステリと言う勿れ 第8話 あらすじ感想 何も起こらない・・・はずはないと思う。

前回のあらすじは・・・


病院の倉庫で下戸陸太(岡山天音)に襲われた久能整(菅田将暉)だったが、逆に主導権を握り、炎の天使・井原香音人(早乙女太一)の元へと案内させる。しかしそこで整が見た光景は、陸太が語るものとは違っていて、そこに香音人の姿はなかった。既に香音人は陸太に殺害された後で、その現実を陸太につきつける整。そこへ青砥((筒井道隆)たちも到着。その後、ライカ(門脇麦)と会った整は、ライカもまた、妹のために炎の天使を呼んだ一人であり、香音人に感謝しているという言葉を聞くのだった。


前回の感想はコチラ
ミステリと言う勿れ 第7話 あらすじ感想 解放され救われたのは天使のほうかも⁉ - 夜更けに海外ドラマ


それでは、第8話のあらすじと感想です。

あらすじ

美吉喜和(水川あさみ)の墓参りに行った久能整(菅田将暉)は、同じく喜和の墓参りに来ていた天達春生(鈴木浩介)とバッタリ。

そこで天達から、高校時代の同級生とゲストを呼んで別荘で開くミステリー会に整も誘われる。

片付けなどの雑用係ということで承諾する整。

当日、天達との待ち合わせ場所に行くとそこには風呂光聖子(伊藤沙莉)の姿が!

驚く整に、講演に来ていた彼女が勉強熱心だったから誘ったと言う天達。

ただ、風呂光が刑事だということはみんなには内緒にするようにと口止めされる。


そして3人は、天達の運転する車で蔦で覆われた別荘へとたどり着く。

別名「アイビーハウス」

3人を出迎えたのは、潔癖症の橘高勝(佐々木蔵之介)。

別荘の主人は蔦薫平(池内万作)。

他にもミステリー会のゲストとしてデラ(田口浩正)とパン(渋谷謙人)が参加。


夜になるとミステリーナイトの始まり。

蔦は、以前の別荘のオーナーの妻が、5年前にバルコニーから転落死したと話しをし始めるのだったが・・・

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感想

ミステリー会に現れたのは、揃いも揃って怪しい面々。

それはもう悩ましいという一言に尽きるナイスなキャスティング( *´艸`)


蔦が話し始めた以前のオーナーの妻の転落死というのは、フィクションだったわけだけれど、本丸はそこじゃない。

その作り話に少しの真実を織り交ぜて、5年前に喜和がこの別荘で亡くなった時の真相を解き明かすのが本当の目的なんだよね、誰かの、あるいは複数の。

外からカギのかかる部屋に、喜和が描いた壁に飾られた何枚もの花の絵。

その花の絵の花言葉はどれも不吉なものばかり。


そして気になるのが何度もタイピングされる「殺すのか?殺されるのか?やっぱり殺すしかないんだろうな」という言葉。

これは犯人の目線なのか、それとも犯人を知っている者の目線なのか?

最後の「やっぱり殺すしかないんだろうな」って言葉が実に悩ましく映る。

その言葉の裏側に、本当は殺したくないという想いが隠れているようで、それでいてこのままではいられないという決意も見え隠れしているようで。

本当のところはどうなんだ?

同じく何度もクローズアップされる雪もやっぱり気になる。


5年前、喜和さんはこの別荘でストーカーに殺害されたってことになっているようだけれど、血生臭いものじゃないんだよね。

暖炉でストーカーが燃やしたキョウチクトウの毒の煙を吸ってストーカーと共に死亡。

しかも、煙突が詰まっていた為に起きた事故とも呼べる不審死。

でも喜和さんを死へとおいやった殺人者は確実にいる。

意図してその状況を作り出したのか?

それがストーカーだったのかどうかはわからないし、一緒に死んでいた人物が本当にストーカーだったのかどうかさえも疑ったほうがいいのかしら?


もう一つ気になるのは、何冊もの本の252ページに挟まれていたクローバーのしおり。

単なる推理ゲームの小道具だったのか?

252は、消防の無線の通話コードで要救助者を意味しているらしいけれど「逃げ遅れてる生存者あり」というのがすごく意味深に聞こえる。

喜和さんを指していたのか、それとも今、悩ましい選択を迫られている人物のことなのか?

まったく読めない・・・

多分見当はずれなことばかり考えちゃってるんだろうなぁ、私。


そして喜和さんのパートナーだった天達先生が整と風呂光をミステリー会に招いた理由。

整には、一人だけウソをつく人がいるだろうからと言い、風呂光には一人だけウソをつかない人がいるかもしれないと言った。

「いるだろうから」と「いるかもしれない」この言葉の響きは私の耳には全然違って聞こえる。

観察眼が鋭く喜和さんのお気に入りだった整と、刑事である風呂光さんは、天達先生にとってこの事件の見届け人として最適だと考えたのかなぁ?

天達先生自身も怪しさ満点なんだけれど、もし彼が犯人だとしたら、あまりにも整が可哀そう過ぎるからそこは違っていてほしい。

けどなぁ~・・・


そして別荘に集まったみんなの瞳も印象的でした。

何を想っているのかはサッパリ読めないけれど、半端なく怪しさが漂っているから気になって仕方がない。

天達先生たちは喜和さん関係者だけれど、ゲストの2人だってストーカーとされる男性の関係者の可能性もある。

パンさんは記者っぽくも見えるし・・・

こうなってくると、全くの無関係な人がいたとしたら、それはそれでちょっと間が抜けているなぁ。


整には気になることがあるようだけれど、布団にくるまり「何も起こらない」って呟いた言葉がまるで祈りのように聞こえました。

整はいったい何に気付いたんでしょうね。

そして「ダンゴムシになっちゃダメ」って言葉、こっちはまるでおまじないのようでした。

後半、何が待ち受けているのかはわかりませんが、整がどんな顔をみせてくれるのか、とっても気になります。


第9話の感想はコチラ
ミステリと言う勿れ 第9話 あらすじ感想 置いてけぼりにしないミステリー - 夜更けに海外ドラマ