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ジャスティス 彼らの選択 第5話 あらすじネタバレ感想 赦しを求めることにズルさを感じてしまう

前回(第1話・ヴィセンチ編)のあらすじは・・・


7年前、婚約者のイザベラの浮気現場を目撃し、彼女を射殺したヴィセンチ。7年の刑期を終え出所。イザベラの母のエリーザは、出所直後のヴィセンチに復讐するべく銃を手に待ち構えていたが、彼のことをパパと呼び駆け寄る少女の姿を見て・・・


前回(第1話・ヴィセンチ編)の感想はコチラ
ジャスティス 彼らの選択 第1話 あらすじネタバレ感想 すべてが激しい! - 夜更けに海外ドラマ


それでは、第5話のあらすじと感想です。

あらすじネタバレ #5 ヴィセンチの憂い

結局、出所直後のヴィセンチを撃つことができなかったエリーザ。

家に戻り恋人のエイトールと過ごしていると、ヴィセンチが許しを請いに自宅へとやってくる。

もちろん、謝罪を受け入れることなどできるはずもなく「一生許さない」と言って、泣きながら縋るヴィセンチを追い出すエリーザ。

外に出たエイトールは、まだアパートの前にいたヴィセンチを車で家まで送ることに。

彼の手首には自傷行為の跡があり、同情を覚えるエイトール。

エリーザに、彼が刑務所で何度も自殺行為を図ったようだと話し、2人で話してみることを勧める。

そしてヴィセンチが大学でエリーザの教科を受けられるように配慮するが、2人は互いにそのことを知らず不意打ちのようになりうまくいかず。


その後、イザベラの墓の前で鉢合わせするエリーザとヴィセンチ。

そこでイザベラが以前、彼の子を身ごもり中絶したことをエリーザは初めて知ることに。

ヴィセンチは、子供が産まれていればすべてが違っていたと謝罪しその場を去る。


一方、ヴィセンチがまだイザベラの写真を持っていることにイラつく妻のレジーナ。


ヴィセンチは娘のイザベラを連れて大学へ。

エリーザは偶然、廊下で一人で絵を描いていたイザベラを見て声をかける。

ヴィセンチは男子トイレで泣いていると聞き、イザベラの汚れた手を洗うために女子トイレに。

イザベラの姿が見えないことに焦ったヴィセンチは大声でイザベラの名を呼ぶ。

戻ってきたイザベラは友達とトイレに行っていたと言い、エリーザはかわいい子ねと言ってその場を去る。

しかし、帰ろうとしていると大雨が降ってきたため、2人を車で送ることにするエリーザ。

そしてレストランに立ち寄り食事する3人。

そこでヴィセンチの父親が彼の逮捕の直後に心臓発作で亡くなっていたことを知る。

横領犯のアンテノールの話になり「復讐を考えたことは?」と聞くエリーザだったが、自分は無力だし、ただ人生をやり直したいと思ってると言うヴィセンチ。


その後、家に戻ったヴィセンチだったが、エリーザと3人で食事をしたと知った妻のレジーナは不機嫌に。

イザベラがエリーザに後見人になってほしいと頼み、エリーザがそれを引き受けたと聞くとさらに不機嫌になる。


そしてイザベラの洗礼式当日。

妻を紹介するヴィセンチ。

しかし妻の機嫌は悪いままで、2人が去るとエリーザの車に傷をつける。


その後、洗礼式は無事に終了。

ヴィセンチ家族と一緒に写真に収まるエリーザなのだった。

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感想

どうしてヴィセンチを許す方向で話が進んでいるのかが私には理解できない。

生まれた娘に自分が殺害した婚約者の名前・イザベラと名付け、出所当日に被害者の母親に許しを請い行く。

私にはヴィセンチが自己陶酔型の男にしか見えないんだよね。

誰のための謝罪なんだろう、なんのための謝罪なんだろうと思ってしまう。

こういう人を見ると、謝罪っていうのは被害者ではなく加害者を救済するためにあると感じてしまうし、なんか釈然としない。

それにヴィセンチは、出所したばかりの割にはちょっと恵まれすぎてやいませんか?

確かに、事件を起こす直前までは、バス会社の御曹司でもありもっと恵まれてはいた。

でも事件を起こし逮捕。

バス会社もお金を横領され倒産、父親も心臓発作で死亡。

一見、不運に思えるけれど、出所したヴィセンチには待っていてくれた妻と子供がいた。

それに出所してすぐに大学生だなんてやっぱり恵まれてる。

世の中は不公平だと感じずにはいられません。


一方、被害者遺族であるエリーザ。

前半部分こそは、ヴィセンチを一生許せないと言ってましたが、幼い少女・イザベラの存在がその気持ちに変化を起こしたようです。

7年ものあいだ、復讐することだけを考えていた彼女にとって、ヴィセンチに自分の娘と同じ名前を名付けた幼い娘がいることは想定外だったんでしょうね。

確かに、誰かを恨み続けるなんてとてつもないエネルギーを消耗するだろうし、相手を赦せたほうがこれからの人生、生きやすくはなるとは思う。

でも自分がエリーザと同じ立場だったらと考えると、自分の人生には現れないでいてほしいと願ってしまう。

他の人から見たら問題と向き合えていないわがままだと捉えられるかもしれないけれどそれでもいい。

視界には入れたくない。


そしてこのドラマは4人の逮捕者がいることで、ヴィセンチ編にも関わらず、他の主人公たちのことも思い浮かぶんだよね。

私はイザベラの立派できれいな墓を見て、麻薬所持で逮捕されたローゼのことを思い出しました。

ローゼの母親の粗末なお墓が頭に浮かび、貧富の差を象徴しているようでなんとも言えない切ない気分にさせられます。

やっぱり神様はいない、4人を比較することで、この先そう感じることが多くなりそうな予感がします。


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